1200GTは、標準で充実装備の1200GT PRO、そして30Lの大容量タンクやエンジンガードなどでハードなツーリングに対応させた1200GTエクスプローラーという2モデルを設定。
従来モデルよりパワフルで最高出力150PSという1200cc水冷並列3気筒エンジン、大幅に軽量化されたフレームにSHOWA製セミアクティブサスを組み合わせた車体、最新の電子装備デバイスなど、モデルチェンジで一新された基本メカニズムは共通で、大幅にポテンシャルが向上している。
文:山口銀次郎、ゴーグル編集部/写真:柴田直行
トライアンフ「タイガー1200GT」各部装備・ディテール解説
エンジン
タイガー1200シリーズのために新開発された水冷並列3気筒エンジン。排気量1160ccで最高出力150PS、最大トルク130Nmにまでパワーアップされた。さらに不等間隔爆発となるT-PLANEクランクを採用することで、低中回転でのパワー特性もこれまで以上に力強くしている。
フロントサスペンション・ホイール
フロント19インチ径の軽快なデザインのキャストホイール。ブレーキはブレンボ製のハイグレードなラジアルモノブロックキャリパー・スティルマをダブルで装着。フロントフォークはショーワ製のΦ49mm倒立タイプで、セミアクティブダンパーが組み合わせられている。
リアサスペンション・シャフトドライブ
リアホイール径は17インチ、駆動系にはシャフトドライブを採用し、トライリンク式スイングアームを組み合わせることで軽量化。サスペンションは新開発されたショーワ製のセミアクティブ・サスペンションで、積載量に合わせてプリロードを自動調整してくれる。
ヘッドライトまわり
独特なデザインのフルLEDヘッドライトは、コーナー先を照らすリーンセンサー機能も備える。片手で調整できるスクリーンは効果的に防風性を高めるディフューザーも装備。ハンドガード、グリップヒーターは全モデルに標準装備される。
メーター
カラフルで見やすい7インチサイズのTFT液晶パネルを使用したメーターパネルを採用。速度、回転数、燃料計といった基本的な情報の表示に加え、多彩なライドモードや、My Triumphコネクティビティ、ターンバイターンナビゲーション、Go Proコントロールなどをメーターを介して操作が可能。
燃料タンク
1200GTプロは燃料タンクは容量20L、アドベンチャーに求められる長い航続距離を実現する。ハードな走りに対応できる最上級モデルの1200GTエクスプローラーでは、さらに大きな容量30Lとなっている。
シート
ライダー側、パッセンジャー側をセパレートした構造。シート高を調整可能で850mmと870mmに設定できる。オプションのローシートでさらに20mmダウンも可能。GTエクスプローラーにはシートヒーターを装備。
テールランプ
テールランプはコンパクトなデザインのLEDタイプ。スタイリッシュで良好な被視認性も備えている。
トライアンフ「タイガー1200GT」アクセサリーパーツ
プロテクションパーツをはじめ、ドレスアップパーツや電装品など、アクセサリーパーツをふんだんに用意されているのも特徴となっている。
中でも、ラゲッジパーツは、種類豊富なハードケースからソフトバッグ、そしてそれぞれのマウントフレームまで用意し、自分の旅にあったセットアップが可能だ。ホームページ上では、各パーツのセットアップのイメージがわかるバーチャルページが開設されている。
トライアンフ「タイガー1200GT」主なスペック・価格
※《 》内はエクスプローラー
全幅×全高 | 982×1497mm |
ホイールベース | 1560mm |
シート高 | 850-870mm |
車両重量 | 245kg《255kg》 |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 1160cc |
ボア×ストローク | 90.0×60.7mm |
圧縮比 | 13.2 |
最高出力 | 110.4kW(150PS)/9000rpm |
最大トルク | 130N・m/7000rpm |
燃料タンク容量 | 20L《30L》 |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.1゜ |
トレール量 | 120mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R19・150/70R18 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ282mmシングルディスク |
メーカー希望小売価格(GTプロ) | 236万4000円~239万4000円(消費税10%込) |
同上(GTエクスプローラー) | 254万9000円~259万4000円(消費税10%込) |
文:山口銀次郎、ゴーグル編集部/写真:柴田直行