防風素材や発熱繊維、電熱アイテムの登場で、冬のライディングは「ひたすら重ね着して耐える」時代ではなくなった。ツーリング動画撮影のためモトグッチV7Ⅲレーサーでツーリングする平嶋夏海、クロスカブで片道60kmの下道通勤を楽しむオートバイ編集部・黒田、インプレ撮影でいろいろなオートバイで一日中駆け回るテスター太田安治。それぞれが試行錯誤してたどり着いた冬対策を紹介しよう。

オートバイ編集部・黒田の防寒装備

画像: 買ったばかりのクロスカブは着々と長距離通勤仕様にバージョンアップ中で、スクリーンとグリップヒーターも装着済み。ヘルメットと冬対策ウエアはリアボックスに全て収めている。

買ったばかりのクロスカブは着々と長距離通勤仕様にバージョンアップ中で、スクリーンとグリップヒーターも装着済み。ヘルメットと冬対策ウエアはリアボックスに全て収めている。

安くて簡単で楽なのがいいっしょ!

毎日往復120kmを走る長距離通勤の僕にとって、冬用装備の効果は死活問題なのだ! グリップヒーターとハンドルカバー、ウインタージャケットは当然の装備だから、それ以外に愛用している変わり種を紹介しよう。

まずオーバーパンツ。10年近く愛用しているラフアンドロードの「イージーラップオーバーパンツ」という商品だ。これは「履く」のではなく、両足にクルッと巻き付けてベルクロで留めるタイプ。簡単に着脱できて、ブーツやシューズを脱ぎ履きする必要がない。走行前にササッと巻き付け、到着したらササッと外せる手軽さが素晴らしい!

冬用グローブは人差し指と親指の第一関節に切れ込みがあり、そこから指を出せるタイプ。グローブを外さずにスマホなどの操作ができるから、買い物に行ってもグローブを外さず、指だけ出してスマホ決済している。

最後に格安で手首の冷えを激減させる裏技を一つ。使うのは100円ショップで売っているリストバンドで、手首に着けてからジャケットの袖口を閉めるだけで袖口から侵入する冷たい隙間風を完全にシャットアウトしてくれる。ウインターグローブを使っていても腕がスースーする、という人も是非試してみて!

黒田のイチ押しアイテムが巻き付けタイプのオーバーパンツ。尻部分はカバーされないが「シートに座ってれば全然寒くないですよ」とのこと。

画像: 100円ショップのリストバンドをグローブの上に巻き、ジャケットの袖を被せることで寒風を遮断。コストパフォーマンス抜群!

100円ショップのリストバンドをグローブの上に巻き、ジャケットの袖を被せることで寒風を遮断。コストパフォーマンス抜群!

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