写真:鶴身 健
映画の撮影に使用された「ホンモノ」のGPZ900R!
まずはこちらのバイクからご紹介しましょう! トップガンと言えばこのマシン、GPZ900Rです!フロント16インチのA2をベースにした車両で、1986年公開の一作目当時の映画会社とカワサキとの関係や版権上の理由から、アッパーカウルやタンクから「Kawasaki」のロゴが消され、サイドカバーのデカールもありません。
ただ、その代わり、と言うわけではないのですが、主人公のピート・ミッチェル(マーヴェリック)が駆るこのニンジャには、所属部隊のマークをはじめ、さまざまなステッカーがあしらわれています。滑走路の横で戦闘機と加速競争するシーンは有名ですよね。
ちなみにこの車両はAKM(アメリカカワサキ)提供の車両で、1986年当時の一作目に使用されたものではなく、今回の「トップガン マーヴェリック」の撮影のために改めて製作された一台です。
アメリカ海軍戦闘機兵器学校(NFWS)のステッカー。1986年公開の映画「トップガン」第一作の時点では、カリフォルニア州サンディエゴ近くのミラマー海軍基地にありましたが、組織変更でアメリカ海軍航空戦開発センターに統合され、基地もネバダ州に移転。現在では「N7」と呼ばれるプログラムの一部門となっています。
2022年公開の映画「トップガン マーヴェリック」でもGPZ900Rは登場しますが、マシンには36年分の経年劣化やキズが「施され」ています。サイドカバーやマフラー、ケースカバーの転倒キズ。コレ本物に見えますが、実はダメージ風のペイントだったりするのです!
アッパーカウルも色褪せ、ウインカーやミラーにもぶつけたキズがあちこちにある…ように見えますが、これもダメージペイント。これを製作した、「トップガン マーヴェリック」の美術スタッフさんたちの超一流の技術には感心させられるばかりです。
スクリーンで大活躍したニンジャH2カーボン!
そして、2022年公開の「トップガン マーヴェリック」で大活躍したニンジャがこちら。ニンジャH2カーボンです。一見ノーマル…なようですが、みなさん違い、わかりますか?
最大の違いはコチラ。マフラーがニンジャH2Rのスラッシュカットサイレンサーに換装されているのです! 公道走行可能な、ノーマルのH2は大きなサイレンサー付きのマフラーですが…まあコレはカスタム、ということで。
そしてリアにはフェンダーレスキットが装着されています。どこのメーカーの製品なのかはちょっとわからなかったのですが…トップガン仕様のH2を作りたい人は参考にしてみてください。
一般公開は2023年1月22日まで。このチャンスを逃すな!
この2台は2022年11月のEICMA(ミラノショー)でカワサキブースに展示されたものですが、今回日本でも実車を見られるチャンスに恵まれたわけです。公開期間は2023年1月22日まで(12月29日~1月3日は休館)。これを逃すと、もう日本では見られないかもしれません。実車を見たい人はこのチャンスを逃さないように!
ちなみに、展示会場にはGPZ900RとニンジャH2カーボンのノーマル車もあわせて展示されています。ドコがどうちがうのか、じっくり見比べて楽しんで下さい!
また、このニンジャ2台の更なる詳細は「月刊オートバイ」3月号でもたっぷりお見せしますので、そちらもお楽しみに!
特別展示の詳細はこちら!
会場:カワサキワールド(神戸海洋博物館内)
所在地:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日に休館)
年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:大人900円、小人400円