デイトナ「リアスタンド アジャスタブル 3」テスト&レポート
ミニバイクから大型車まで対応の定番スタンドがバージョンアップ
オートバイのリアタイヤを浮かせるリアスタンドは「レーシングスタンド」や「メンテナンススタンド」とも呼ばれる。車体を垂直に立てることで安定性が高まり、リアホイールの着脱、ブレーキやチェーン関係のメンテナンスも格段にやりやすくなるから、DIY整備に必須のアイテム。
オートバイ編集部が常用しているのはデイトナの製品だが、今回はフレーム形状変更でリフトアップ時に前後方向に動かない構造とし、素材の改良で剛性も高めた新型を試してみた。
付属のアタッチメントはスイングアームを押し上げるタイプのL型と、スイングアームに付けたスプール(ボビン)に引っ掛けるU型の2種類。高さは約22cmから約34cmまで9段階、幅は約26cm〜約41cmまで無段階に調整可能。ガレージにあった車両でチェックしたところ、女子部のHRCグロムから、アフリカツイン、ハヤブサまですべてに使用できた。
注目すべきは別売オプションとして用意されているアタッチメント。ゴムバンドでスイングアームをホールドするタイプと、スイングアームに装着したスプールをスプリングの力しっかり挟み込むタイプの2種類があり、どちらも一人でのリフトアップ作業が確実に行える。リアスタンドに不慣れな人、重量級バイクのリフトアップには『スプール+U字クランプ』の組み合わせが絶対お勧め。安心感がまるで違います。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
歴代のデイトナ製スタンドを全て使ってきたが、最新型は対応できる車種が増え、リフトアップ後の安定性も高まった。フレームの傷付きと滑りを防ぐ意味で、地面と接する部分にラバーを付けたらどうでしょう?
文:太田安治/写真:南 孝幸、森 浩輔/モデル:平嶋夏海