ZX-4R:ベーシックな標準グレード
ここからは各グレードごとの装備の違いを見ていきましょう。まずはスタンダードのZX-4R。こちらはボディカラーが「メタリックスパークブラック」のみの設定で、倒立フォークはショーワ製のSFF-BPですが調整機構はなく、リアショックもシンプルなプリロード調整のみ。ただ、その分価格も抑えられているようです。ブラックのボディカラーはスタンダードのみなので、ブラック推しの方には魅力的。ただ、クイックシフターはアクセサリー扱いなので、欲しい人は新車購入時に忘れずにオーダーしましょう。
■こんな人に最適!
*ハイパワー直4エンジンをリーズナブルに楽しみたい
*カスタム前提だから装備の違いは気にならない
*ブラックのボディカラーが欲しい!
ZX-4RR:パフォーマンス重視の攻めるライダー向き
ZX-4RRは「RR」の名が示すように、スポーツ性能に重きを置いたグレード。フロントのSFF-BP倒立フォークにはプリロード調整機構がつき、リアショックはZX-10Rにも採用されている、ショーワのBFRC-liteが装備されます。これはプリロード、伸、圧の調整が可能な、いわゆるフルアジャスタブルタイプ。スタンダードではアクセサリー扱いだった、アップ/ダウン両対応のクイックシフター、KQSが標準装備となるのも大きな魅力。KRTカラーは「RR」ロゴ入りです。
■こんな人に最適!
*ハイパフォーマンスをしっかり楽しみたい
*ワインディングやサーキットを走ることが多い
*豪華なサスや「RR」という名前にグッと来てしまう
ZX-4R SE:アクセサリーも加えた豪華仕様
最後はZX-4R SE。こちらはZX-25Rなどでもおなじみの、いわゆる上級グレードです。ポイントとしては、レーシーなKRTカラーを採用し、スモークスクリーン、フレームスライダー、シート下のUSBソケットを標準装備しています。走り関連の装備では、フロントフォークはRR同様、プリロード調整機構付きのSFF-BPが採用されますが、リアショックはスタンダードと同様。クイックシフターのKQSは標準装備されます。いわゆる「全部入り」グレードなのですが、リアショックのBFRC-liteが装備されないのをどうとらえるかが、好みの分かれるところかもしれませんね。
■こんな人に最適!
*どうせ買うなら上級グレードを選びたい
*走りは楽しみたいがガンガン攻めるというほどではない
*純正アクセサリーに魅力を感じている
3グレードの装備の違いをおさらい!
いかがでしたでしょうか? もちろん、日本に3グレード全部が導入されるかどうかは現時点ではまだ不明なのですが、それぞれに装備が微妙に異なっているので、どれを選ぶのが自分にとって一番お得なのか、今からアレコレ考えてみるのも楽しいんじゃないでしょうか?
上の表は、カワサキが発表した3グレードの装備の違いを表にしたものです。RRとSEの価格差がどうなるか気になる、という人も多いと思いますが、こればっかりは、日本で発売されてみないと何とも言えません…。ただ、BFRC-liteショックがある方がいいのか、フレームスライダーとスモークスクリーンがある方が魅力的なのか、好みの分かれるところだとは思います。今から国内導入を楽しみに待ちながら、じっくり比べておきましょう!
カワサキ「Ninja ZX-4R」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1990×765×1110mm |
ホイールベース | 1380mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 188kg(ZX-4R SEは189kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 399cc |
ボア×ストローク | 57.0×39.1mm |
圧縮比 | 12.3 |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 23.5゜ |
トレール量 | 97mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・160/60ZR17M/C(69W) |
ブレーキ形式(前・後) | Φ290mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |