デイトナ ブラックカバーWRliteなら、カブ専用設計が選べるぞ
今回はバイクカバー。なんとデイトナのブラックカバーWR Liteシリーズから、スーパーカブやハンターカブなどの車種専用モデルが登場したのよ。バイクカバーは数多くあるけど、ジャンル向けのアイテムはあれど、車種専用ってのはこれまでにもあまりなかったはず。
ちなみにWRってのはウォーターレジスタントの略。つまり防水ね。
製品の基本的な特長はこんな感じ。
・黒繊維の新開発特殊素材生地で高耐久・耐水性を実現(耐水圧20000mm)
・ベンチレーション装備
・前後色違いのチェーンホール装備
・前後に絞り紐を装備
・耐熱パッド付属。車種に合わせたマフラー位置に貼り付け可能。
※車種専用では適切な位置に耐熱布が施されてる。
・ワンタッチベルトは左右どちらからでも着脱可能
・スーパーカブ/クロスカブ用とCT125用には、スクリーンカバーも付属
文字だけだとアレなんで、実物をチェック。
スーパーカブ90に装着するとこんな姿。
さすがカブ用、想定しているのは現行とかのスーパーカブ/クロスカブだろうけど、割と良い感じじゃない。
裾が地面に接地しているのが気になりますね。
裾部分に泥などが付着することで、カバーを外す際に車体に傷をつける可能性があるので、くれぐれも取り扱いには注意してください。
おっと、深くかぶってれば良いってわけじゃないんですね。
基本的に古いカブの方が車体が小さい傾向があるので、注意します。
ちなみにセンタースタンド停車とサイドスタンド停車、どっちの状態でカバーを掛けるのが正解なんですか?
車種専用の特長としてサイドスタンド駐車をメインで採寸しています。
サイドスタンドでハンドルを切った際に左右でカバーの上がり方が同じになるよう、左右非対称でカバーを作成しています。
なるほど、じゃあセンタースタンドだとあまり好ましくないんですか?
サイドスタンドがメインですが、センタースタンドでも「良い塩梅」になるように裾の長さを設定しております。
なるほど、どっちでも大丈夫だけど、サイドスタンドの方がより開発者が報われるって感じですね。
じゃあ詳細を見ていこう。
耐水圧や高耐久性は見た目じゃわからないので、ベンチレーションから。
雨から守りつつ、バイクが蒸れにくい、つまりサビにくい。
防犯チェーンとかを通すチェーンホールが前後で色違い。これ、個人的にマスト装備。カバー欠ける時に前後間違えると、しょんぼりするからね。
バタつかないよう、前後の先端部分に絞り紐。上についてる面ファスナーはカバーをたたむときに便利なんだけど、絞り紐自体が暴れないようにまとめておくこともできる。
汎用の場合は他付属の耐熱パッドを好みの位置に貼るんだけど、スーパーカブ/クロスカブ用は純正マフラーの位置に耐熱布が使われてる、さすが専用。
左右どちらからでも装着可能なワンタッチベルト。反対側にも接続部があるので、使用状況に合わせて活用できる。
あと、スーパーカブ/クロスカブ用とCT125用には、スクリーンカバーも付属するよ。スクリーンにカバーがこすれて傷をつけないようにするための配慮。
ちなみに車種専用カバーが設定されてるのは、スーパーカブ/クロスカブ、ハンターカブ、そしてPCX。あと、車種ではなくジャンルになるけど「原2スクーター専用」というのも。
というわけで選ばれし専用モデルはこんな感じ。
スーパーカブ/クロスカブ専用ブラックカバーWR Lite
参考画像はクロスカブだけど、スーパーカブにも対応。
スーパーカブ/クロスカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
こちらはトップボックス、つまり箱対応モデル。
CT125ハンターカブ専用ブラックカバーWR Lite
CT125の場合はこれ。CT125って結構でかいからカバーもそれにあわせて大きくなってるぽい。
CT125ハンターカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
こちらもトップボックス対応モデルアリ。
古いカブの場合もスーパーカブ/クロスカブ用でいけそう
ちなみに、スーパーカブ用とはいっても、古いカブには対応するのかってのが気になるので、車体寸法調べてみた。
本来の適合サイズであるであろうスーパーカブ110(JA59)とクロスカブ110(JA60)は赤字の部分ね。
全長 | 全幅 | 全高 | |
スーパーカブ110(JA59) | 1860 | 705 | 1040 |
スーパーカブ90(HA02) | 1840 | 660 | 1035 |
スーパーカブ110(JA07) | 1830 | 710 | 1040 |
スーパーカブ110(JA10) | 1915 | 700 | 1050 |
スーパーカブC125(JA58) | 1915 | 720 | 1000 |
クロスカブ(JA60) | 1935 | 795 | 1110 |
クロスカブ(JA10) | 1945 | 815 | 1150 |
スーパーカブ/クロスカブ専用でクロスカブ110(JA60)が納まるということは、サイズ的に過去のカブもほとんどが無理なく適合しそう。とりあえずスーパーカブやクロスカブならこれ買っとけば間違いなし。
スーパーカブ/クロスカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応の
トップボックス部にはどれくらいの箱が納まるのか
さて。荷物を積まないならこれで終了でいいんだけど、やっぱカブといえば箱を積んでる人多いよね。そうなると、箱を付けたままカバーを掛けたいよね。
そこで気になったのがトップボックス対応モデルの、箱部分寸法。
デイトナのwebカタログにはちゃんと寸法のってたありがたい。
これを見るとスーパーカブ/クロスカブ専用トップボックス対応、CT125専用トップボックス対応ともにトップボックス部分は700×420×300mm。
で、参考材料として2つの箱を用意。
ひとつめは、いわゆるアイリスボックスとかホムセン箱とかよばれる定番のアレ。正式名称は「アイリスオーヤマ 密閉RVBOX 鍵付460」。
サイズは、361×455×351mm。数字で見ると幅と高さがちょっと足りない。
あと、農業でも活躍する収穫コンテナ。色んなサイズがあるけど、自分の手持ちを測ってみたら、おおよそ535×370×300mmくらい。数値上、幅がかなり厳しい感じ。
まとめるとこんな感じ。
奥行 | 幅 | 高さ | |
カブ/クロスカブ専用及び CT125専用トップボックス部寸法 | 700 | 420 | 300 |
アイリスボックス | 361 | 455 | 351 |
収穫コンテナ | 370 | 535 | 300 |
数値だけで諦めるのは悔しいので、自分のスーパーカブ90で実際に検証してみよう。
スーパーカブ90+アイリスボックスに
スーパーカブ/クロスカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
まずはアイリスボックス。
数値上だと幅と高さがギリギリ危ういかと思ったけど、予想以上に余裕でおさまった。
当初は横積みだけじゃなく縦積みも検証しようかと思ってたけど、試すまでもなく余裕ですわ。
スーパーカブ90+収穫コンテナ(横積み)に
スーパーカブ/クロスカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
お次は収穫コンテナ。横積みなので、横幅約535mm。正直、厳しい気がするけど物は試し。
あれっ、いけるじゃん。敢えて言えば箱部分の長さが長いので、ちょいと余ってるけど、正直問題なさそう。
スーパーカブ90+収穫コンテナ(縦積み)に
スーパーカブ/クロスカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
スーパーカブ90のラストは、縦長に積んだ収穫コンテナ。寸法的には問題ないけど一応ね。
怖いくらいジャストフィット。トップボックスがおさまる部分の長さがかなりあるので、収穫コンテナの形状と相まってめっちゃ納まりが良い。
スーパーカブやクロスカブで箱付きの人は参考にしてもらえると嬉しいな。
スクリーンやサイドバッグ、シートバッグ搭載のくまもんクロスカブで
スーパーカブ/クロスカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応の
限界に挑戦してみる
意外とあっさり収まってしまったのでちょいと拍子抜け。
そこで目に入ったデイトナのデモ車であるくまもんクロスカブ。良い案配にスクリーンだけじゃなくサイドバッグとか色々付いてるじゃない。
ちなみに装着されているのは以下のアイテム。
まずはデイトナのシートバッグラインナップ中、最大クラスのDH-750C。
本体であるDH-750だけでも収穫コンテナ同等かそれ以上にでかい550×350×350mm。
さらにシステムポーチを左右に取り付けたコンプリート版で、積載量は77リットル。大人げない。
で、左右には10リットルの防水サドルバッグ。
シートバッグと合わせて総積載量97リットル。大台まであと少し。
とどめにウィンドシールド。しかもロングタイプなのよね。
正直、ブラックカバーの中でもアドベンチャー用とかにした方が良いんじゃないかと思ったけど、被せてみたらこの通り。
あっさり収まった。スーパーカブ90と違って、タイヤがちょっと出てるので、装着状態としてはより良い状態。
そうですね。これくらい裾にゆとりのある状態が、本来の性能を発揮できる、いわゆる良い装着状態になります。
ちなみに公式画像を見てみると、ちゃんとタイヤが少し出てる。これだけ色々装着していても、タイヤの出てる量はほぼ同じ。うまいこと出来てら。
ハンターカブ専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応の
トップボックス部にはどれくらいの箱が納まるのか
さて、ここまでスーパカブ/クロスカブ専用とひたすら向き合ってきたけど、せっかくなのでハンターカブ専用も同じようにやってみよう。
とはいえ、トップボックス部の寸法は同じなので、問題なく納まるとは思う。
奥行 | 幅 | 高さ | |
カブ/クロスカブ専用及び CT125専用トップボックス部寸法 | 700 | 420 | 300 |
アイリスボックス | 361 | 455 | 351 |
収穫コンテナ | 370 | 535 | 300 |
とはいえ、車体部分の外寸は違うので、念のため、ね。
ちなみに車体部分についてはこれくらい違う。
全長 | 全高 | 全幅 | シート高 | リア上幅 | リア下幅 | |
CT125専用基本サイズ | 210 | 137 | 85 | 78 | 42 | 42 |
カブ/クロスカブ専用基本サイズ | 200 | 122 | 85 | 68 | 42 | 36 |
使用したCT125はこんな仕様。デルタマフラーにより横幅が狭くなってるけど、左右にサイドバッグサポートがついてるので、結果的にノーマルよりも幅広め。
スクリーンは付いてるけど、ショートタイプなので全高への影響はあまりなさそう。
ハンターカブ125+アイリスボックスに
CT125専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
まずはアイリスボックス。キャリアがでかいから、箱が小さく見える。
案の定というか予想通りというか、普通に納まった。
ハンターカブ125+収穫コンテナ(横積み)に
CT125専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
お次は収穫コンテナ。ハンターの巨大なキャリアからも少しはみ出す。やっぱこれくらい大きくないと参考にならないよね。
とはいえ、順調に納まった。
ハンターカブ125+収穫コンテナ(縦積み)に
CT125専用ブラックカバーWR Liteトップボックス対応
ラストは収穫コンテナを縦置き。
スーパーカブでは恐ろしいほどのシンデレラフィットだっただけに、期待大。
見事な納まり。マフラー側にサイドバッグサポートがあるのがわかるね。とはいえ突っ張って装着できないなんてことは全然なし。
スーパーカブ/クロスカブ専用も思ったんだ毛個「大抵の箱は入るんじゃん」って印象。実際にかぶせてみるって大事ね。
まとめ
これまで「ビジネスバイク向けバイクカバー」とかはあった気もするけど、車種専用ってのはなんだかすごく嬉しいね。とりあえず大抵のカブには対応できそうだし、箱についても数値以上に納まる。
基本性能も高いし、カブ乗りの定番バイクカバーになるんじゃないかな、これ。
レポート:若林浩志