ハヤブサ乗りたちの聖地「ライドウィン」

この週末はTeamKAGAYAMAのチーム母体である、ヨコハマはRIDEWINにお邪魔してきました。
代表のユッキーこと加賀山就臣がハヤブサ改「鐵隼」(=テツブサ、って読みます)でテイストofツクバに出場して以来、ここライドウィンはハヤブサ乗りたちの聖地になっているんですね。それにライドウィンの野口メカニックもハヤブサオーナーで、それもパーツ単体から組み上げた初期型! まさにプロにしかできないカスタムや魔改造(笑)をして、それを不定期にSNSにアップしているので「ハヤブサに なんかあったら 野口メカ」(お。5・7・5だ 笑)って評判が、この信用につながってるみたい。
ライドウィンの敷地でプチミーティングがあったり、イベントがあったり、気が付くといつも誰かしらハヤブサオーナーがいるという。今やハヤブサといえばライドウィン、ってトップショップになっているんだと思います。

画像: どっかのパーキングエリア? いーえライドウィンの敷地内駐車場です

どっかのパーキングエリア? いーえライドウィンの敷地内駐車場です

そのライドウィンで「パワーチェックコンテスト」があったのです。ライドウィンのワークショップ内にあるダイノジェット(シャーシダイナモです)で愛車のパワーチェックしよう、それランキングつけちゃおうぜ、っていう単純明快だけど、ライダーならちょっとウズウズしちゃうようなイベントでした。
イベントは、RIDEWINのSNSや、ハヤブサオーナーズクラブである「Busa-Tomo.Net」でのみの告知で、当日は30~40台ものハヤブサが集結! いやぁ、壮観! 決して広くない(ゴメンね)ライドウィンの駐車場がハヤブサでギッシリ!です。いやぁ、初期型も2型も現行型もあって、まんべんなくハヤブサ。割合としたら2型が多いみたいですね。3型はこれからどんどん増えてくるんだと思います。もちろん、全車がパワーチェックをするわけじゃなく、ヤジ馬ハヤブサや見学ハヤブサもいて、ちょっとしたハヤブサショーみたいです。

画像: 密閉されたシャシーダイナモでパワーチェックする橋畑メカ 昼ごはん食べる時間もなし! おつかれさまー!

密閉されたシャシーダイナモでパワーチェックする橋畑メカ 昼ごはん食べる時間もなし! おつかれさまー!

ライドウィン社内のダイノジェットで橋畑メカが1台ずつパワーチェック。ハヤブサをシャーシに乗せて固定、充分に暖機をしてパワー測定を3回。この最高値で後輪出力を計測し、リザルトになるのです。ライドウィンでは、この日以外の通常営業日にもパワーチェックを受け付けてくれています。
本来パワーチェックっていうのは、修理や整備をしたり、チューニングした結果を数字で見るためのもので、決してイベントのための物じゃないんですけど、それでも「みんな、自分のバイクのパワーチェックしてみたいじゃない?」ってユッキーの発案で始まった計測なんだそうです。

画像: ダイナモ室わきに据え付けられているモニターに、参加者クギヅケ パワーチェック結果に歓声も起こるんです

ダイナモ室わきに据え付けられているモニターに、参加者クギヅケ パワーチェック結果に歓声も起こるんです

もともとユッキーがテイストofツクバに出場したり、レース用のワークショップを一般向けにオープン、カタナやハヤブサを扱うようになったのも「レースとストリートを結び付けたい」って思いが原点ですから、このパワーチェックもその一環。これまでは「サーキットで人気の加賀山選手」が、今ではすっかり「ハヤブサといえばユッキーのとこ」になってますからね。

画像: ヨシムラスズキのレーシングチーム運営からショップ経営、それにもちろんライダーとしても多忙のユッキー

ヨシムラスズキのレーシングチーム運営からショップ経営、それにもちろんライダーとしても多忙のユッキー

画像: 5月のテイストofツクバには、またテツブサで参戦します! ハヤブサオーナーズミーティングもやるってー!

5月のテイストofツクバには、またテツブサで参戦します! ハヤブサオーナーズミーティングもやるってー!

パワーチェックの間も、ユッキーがマイクを持ってのトークショー。きっちりメニューが決まってのトークショーとは違って、ハヤブサやライドウィンの日常だったりフリートークだったり。午後には、2023年からヨシムラスズキRIDEWINで全日本ロードレースに出場する亀井雄大がやってきて、今年のレースについてのトークがあったりと、集まったお客さんを飽きさせません。もともとお客さんたちも、ハヤブサという共通言語をもつ仲間ですから、お友達とおしゃべりしてるだけでも楽しいんでしょうね。

画像: パワーチェック最高値は2型のオーナーSさんの201.15ps! 写真の2型は女性オーナーでした(*_*;

パワーチェック最高値は2型のオーナーSさんの201.15ps! 写真の2型は女性オーナーでした(*_*;

この日のパワーチェック実施車両は18台(!) 後輪出力199PSをマークしたSさんが、どうしても大台に届きたい、と計測後にチェーン清掃をして、この日にブース出展してくれていたMOTULの最新オイルに交換して200PSの大台を突破した時は、すごい歓声あがりました! パワーチェックって、ただの測定作業だと思ってたのに、こんなに盛り上がるなんてねー!
ちなみにメーカー発表値はエンジン単体出力=軸出力といって、クランクシャフトから取り出す出力で、この日の計測は後輪出力。つまり、クランクシャフト→ミッション→チェーンと力が伝わるから、後輪出力は軸出力から7~8%ロスがある、といわれます。つまり、この201.15psは、軸出力換算すると215PSになるのです! 
カスタムはカムを変えてフルエキ、ECU書き換え、インジェクションセッティングで燃調を合わせたくらいのメニューだそうで、ユッキーによると「カタログデータでは2型が一番出てるね。2型はフルエキ入れて燃調とって195psくらいが平均的。Sさんの2型はそこから20psアップだからスゴいよね。ちなみにライドウィンのデモ車は194psかな。Sさんに負けて悔しいからもっとイジろう!」だそうです。負けて悔しい、ってのがユッキーらしい。けっこう本気っぽかったし(笑)。

イベントにはMOTULとともにブース出展していたナップスもたくさんプレゼント品を持ってきてくれて、イベント後には景品争奪じゃんけん大会。ナップスは、新たに立ち上げた「Naps Sports」ブランドの、現在発売中のオートバイ3月号でも紹介しているドライカーボンフルカウルハヤブサを展示してくれていました。

画像: 来場者大注目のドライカーボンカウルハヤブサ! 3型用カウルですが「2型用はないの? 初期モデルは?」のツッコミに「け、検討します……」(Naps Sports 鈴木さん)

来場者大注目のドライカーボンカウルハヤブサ! 3型用カウルですが「2型用はないの? 初期モデルは?」のツッコミに「け、検討します……」(Naps Sports 鈴木さん)

画像: 鈴鹿レーシングHONDAからヨシムラスズキの移籍した亀井雄大 住居も鈴鹿から横浜に引っ越してMFD横浜店にスタッフとして加入するんだそうです!

鈴鹿レーシングHONDAからヨシムラスズキの移籍した亀井雄大 住居も鈴鹿から横浜に引っ越してMFD横浜店にスタッフとして加入するんだそうです!

お天気のいい日曜に、横浜まで走っていってハヤブサ仲間たちと楽しい時間を過ごす――参加者のみんなは、ツーリングであり、イベントに参加した一日だったようです。
なんかね、ハヤブサ乗りたくなっちゃった(笑)

〇写真・文責--中村浩史

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