長距離ツーリングに行く前にはメンテナンスを
ロングツーリング前には準備が大切。SSTRなんかもそうですね。事前にメンテナンスをしておくことで、道中で起こるトラブルをなるべく減らしたい。
オイル交換
まずはオイル交換。
今回は、愛知県名古屋市の四ツ葉モーターサイクルがオイルメーカーのEPLと作り上げた「びじばいオイル」を入れるよ。
EPLといえば、知る人ぞ知る高品質オイルメーカー。
ミニバイクのHED(ハードエンデューロ)として有名な「みにばいパニック」の参加にも耐えうる「過酷な条件での性能維持」にこだわったオイルなのよ。
みにばいパニックだけでなく、グロムでのロードレースなど、とにかく過酷な状況で使用するライダーに非常に評価が高い。
ビジネスバイクで過酷なことをやる人はもちろん、普段使いにもオススメとのこと。
グレードは5w-30と15w-50の2種類で、価格は1リットル3000円(税込・送料別)。
販売はコチラ。
2種類あるけど、日常使いなら15w-50がオススメ。
四ツ葉モーターサイクル店頭での購入なら、量り売りもできるとのこと。なお、オイルを入れる容器は持参してね。
くわしくは四ツ葉モーターサイクルより。
というわけでオイル交換。手順は過去記事を参考にしてね。自分もオイル交換のたびに読み直してる。
これがびじばいオイル。
ドレンボルトはキジマのアルミボルト(マグネット付)に交換済。にちゃっとした汚れがついてた。
塗装容器のまま注ごうかと思ったけど、無理だった。こぼれるわ。
あらためてジョッキに入れて注ぎ直し。
うん、絶好調。オイル交換すると気持ち良いね。
プラグ交換
以前、走行中に全然パワーが出なくなっちゃって結構な人数に助けてもらったことがあるのね。
それがプラグのトラブルだったんですよ。たぶんプラグの寿命。なので長距離ツーリング前には、新品交換しておくと安心よ。
フレキシブルプラグレンチならレッグシールドつけたままでプラグ交換できて便利。
フレキシブルプラグレンチはすごくお気に入りなので、クオリティアップしようとコーケンのZ-EALプラグソケットにしたのよ。
残念ながらホールド力が高すぎてかえって使いにくくなった。でもカッコ良さとスマートさは爆上がり。
チェーンアライメント調整
ロンツー前にはチェーンの張りをチェックしておきたい。安全性もだし、燃費から何から色んな事に関わってくるからね。
で、どうせチェーンを調整するならできるだけチェーンラインをまっすぐにしたいじゃん。そこで見つけたこのアイテム。
これで、チェーンラインも安定してまっすぐにできるぜ。
カブはスイングアームに出っぱってる部分があるので、取り付けれるポイントはほぼ決まってくる感じ。
後から見るとこういう感じ。アシスト棒がチェーンをまっすぐにするための目安になるのね。
リアホイールを左右に動かすと、こんな感じ。チェーンラインの曲がりがわかりやすくなってる。
このアライメントツール、正解がわかりやすいので、何度か使えばツールなしでも安定してチェーンラインをまっすぐにできそうな気がする。
チェーン清掃と注油
せっかくチェーンの張りを調整したなら、その流れでチェーンを綺麗にして注油もしておこう。
スーパーカブはチェーンカバーがあるので、どちらかというと汚れにくい気がするけど、それでも着実に汚れはたまってくのよね。
これがマイチェイン。
ぼちぼち汚れてるね。そこでチェーンクリーナー。
Flat-LAB.のチェーンクリーナーを使ってみるよ。洗浄と防錆を同時にこなすし、ゴムに影響がないのでシールチェーンにも使用可能な優れもの。
チェーンクリーナーを吹いて、チェーン用のブラシで掃除するだけ。簡単。
元々そこまで汚れてなかったとはいえ、恐ろしくピカピカになった。
動画はコチラ。簡単だよ。特に注意することはないけど、最後に拭き取る布は繊維の出にくいものにした方が良さげ。
で、満足いくまで綺麗になったらあとは注油。
こちらもFlat-LAB.のチェーンルブ。オフロードでの使用を想定して開発されたもので、特に林道ツーリングにもオススメとのこと。
つまり過酷な環境にも耐えてくれそうなわけで、実にカブ向き。
使い方は簡単。吹くだけ。サイドプレートの隙間にも吹いてね。スーパーカブの場合は、チェーンカバーのメンテナンス穴から吹くのが楽で良い。飛散したオイルがタイヤに付着するのも防げるし。
全体に塗布できたら5~10分くらい放置。そうすることで粘度が増して飛び散りにくくなるよ。
空気圧チェック
空気圧チェックもマスト。燃費にも影響するし、パンクしやすくなるし、空気圧がちゃんとしてないとロクなことないからね。
チューブがずれてバルブが曲がってたりするとパンクの原因になるので。それもチェックしておこう。
各部増し締め
走行中にボルトが緩むのはイヤなので、あらかじめ増し締めしておこう。
増し締めポイントはいくつもあるけど、古いカブだとスイングアームピボット、ドレンボルト、ステップ固定ボルトは最低限チェックしておきたい。
ステップのボルトは割と忘れがちらしいので、ご注意を。
ブレーキ残量の確認
最後はブレーキ残量。ディスクの場合は目視ですぐわかるけどドラムは見た目じゃわからない。
そんなこともあろうかと、ちゃんと減りを確認するためのインジケーターが用意されてるのよ。
ブレーキをかけて、インジケーターの範囲内ならOK。
ここまでのチェック項目は、以前に「****ロンツー後の各部チェック記事」で、プロにやってもらってるので、こちらも参考にしてね。
ロンツーであると便利なものについて
ここからはロンツーで持っていくと安心なもの。
ガソリン携行缶
山の中とかはガソリンスタンドも少ないので、ガス欠によるトラブルを避けるために持っておくと安心。複数人で向かうなら、一人持ってれば大丈夫かも。
予備プラグや予備レバー、チューブなど
プラグがだめになった場合、売ってるところが近くにないと結構厳しい状況になるのよね。予備プラグはできれば持っておきたい。
あと万が一の転倒時のためにブレーキレバーも。どちらもかさばるものでもないし。
パンクについては、路上でパンク修理はなかなか大変なのでパンクに対してはチューブ交換で対応したい。というわけでできればチューブもあれば便利だし、せっかくチューブ交換するならリムバンドも持っておきたい。
結束バンドやテープ
ボルトの脱落などでパーツを固定しなきゃいけない場合に便利なのが、結束バンドとかダクトテープとか番線。
使わないで済むならそれが一番だけど、いざという時のために結束バンドだけでも持っておくと安心よ。
デイトナの手でちぎれる結束バンドは、その名の通り余り部分のカットにハサミやニッパーを持つ必要がないので、出先では特に便利。
車載工具
プラグを持っていっても工具がないと交換できないので、愛車にあわせた最低限の工具は欲しい。
自分の場合、チューブ交換、レバー交換、プラグ交換ができることを目安に用意してる。
なにかと便利な車載工具。これに六角棒レンチを組み合わせればかなり色んなシーンに対応できるはず。
着替え
宿泊する場合はもちろん、いざという時のために着替えは欲しい。いってしまえば靴下が濡れるだけでもツライからね。
着替えはドライバッグやビニール袋に入れて濡れないようにすると安心。
レインウェア
ロングツーリング中に雨が降った時にのためにも、レインウェアは持っておきたい。特に山は天気が変わりやすいからね。防寒着にもなるし、山の天気は変わりやすいので天気予報が晴れでも持っておくと便利よ。
ワークマンは安い防水ウェアがたくさんあって敷居が低くてとても良い。ただ、バイクって水圧がかなりかかるので、ある程度以上の雨の場合はバイク専用メーカーのレインウェアのが安心よ。
防寒着
山のトンネルとかはめっちゃ寒かったりするので、出発時に寒くなくても念のため防寒着は用意しておきたい。自分の場合はレインウェアと兼用しがち。
防水のアウターにしておけばカッパと兼用できてパッキングが楽でオススメ。
ストレッチコード
ストレッチコードを一本でもいいから荷物に入れておくと、お土産とかで荷物が増えた時にすごく便利。ロックストラップとかゴム紐とかツーリングネットでもOK。
ストレッチコードは収納がコンパクトなのでお気に入り。
まとめ
せっかくの楽しいツーリング。事前準備をすることで、少しでもリスクを減らしたいね。
レポート:若林浩志
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