まとめ：齋藤ハルコ／写真：井上 演
※この記事は月刊『オートバイ』2023年4月号に掲載したものを再編集しております。
※人見神社での撮影は、特別な許可を得ています。
飯島寛騎×佐々木優太 開運ツーリングトーク
「お店でFXを見つけた時、『これは出会ってしまったな』と思いました」（飯島寛騎）
「バイクやクルマ選びは、出会いやタイミングが大きかったりしますよね」（佐々木優太）
バイク友達は20代から40代まで車種も職業もバラバラです
佐々木優太（以下佐々木） 今日は寒い中、丸一日開運ツーリングにお付き合いいただき、ありがとうございました！ 普段からちょくちょくバイクで出掛けてるとのことですが、さすがに今日の寒さ（※最高気温6度）は…。
飯島寛騎（以下飯島） はい、限界でした（笑）。（定食のあさり汁を飲みながら）あ～、温まる～！ やっぱりバイク旅の醍醐味は〝食〟ですよね！
佐々木 ですね！ これだけ寒い思いをしたんですから、美味しい海鮮料理をガンガン食べてください！ ところで、寛騎さんのお父さんはバイク乗りだったそうですが、お父さんの存在がバイクに乗り始めたきっかけですか？
飯島 たぶんそうだと思います。小さい時から後ろに乗ってたし、オヤジはエンジンなども自分でいじれる人間で、いつも近くでそういう姿を見て育ったので、気づいたら自分も二輪免許を取っていた、みたいな感覚でした。
佐々木 それだけバイク好きのオヤジさんなら『仮面ライダーエグゼイド』で主演ドラマデビューが決まった時、めっちゃ喜んだんじゃないですか？
飯島 喜んでました（笑）。
佐々木 ですよねぇ。だって僕の息子がもし仮面ライダーになったら…って想像しただけでも大変ですよ！（笑）ちなみに寛騎さんの地元の北海道はライダーの聖地と呼ばれて、北海道ツーリングはライダー定番の夢だったりしますが、逆に北海道に住んでいるライダーは、どんな感覚なのかなって。
飯島 僕は向こうにいた時はあんまり走ったりしてないので、どうなんでしょうね？ 今になって、北海道をぐるっと回ってみたいなって思いますけど。
佐々木 実際に乗り始めたのは、俳優のお仕事を始めてからなんですか？
飯島 東京に来て3年くらい乗っていなくて、バイク友達もいなかったんですよ。そこからエストレヤをなんとなく買って乗っていたら、もともと仲良い友達が免許を取ったり、リターンしてきた方がいたりで、気づいたらバイク友達がすごく増えていて。役者の方もいれば、違う職業の方もいるし、年齢もほんとバラバラで20代、30代、40代までいます。今ではそういう友達とバイクでお昼ごはんを食べに行ったり、定期的にバイクで旅をしてますね。
佐々木 Z500FXは、いつ頃購入したんですか？ 僕、今回初めて飯島さんが乗ってると聞いて「よく見つかったな～」ってびっくりしたんです。
飯島 買って2年くらいですね。FXは今回初めて表に出したんです。それこそ盗難被害も多い車種だから、あまり出そうと思わなかったのもあるし、せっかくなら、バイク好きな人に刺さるようなタイミングと場所で、乗っていることを発表したかったんですよ。
佐々木 開運ツーリングを初披露の場に選んでいただき、ありがとうございます！ FXはずっと乗りたかった？
飯島 絶対乗りたいとかではなかったけど、ずっと格好いいなとは思っていて。父親の影響もあって、僕は国産旧車が好きなんですね。それで音とかエンジンとかいろんな特徴も調べていて、いちばん好きなジャンルの車種だな、でも買えないなと思っていたんです。そしたら、たまたまあるお店で見つけて「これは出会ったな」と。店頭で2時間悩んで、勢いで買いました。
佐々木 なかなかの金額だったと思いますが、2時間で決めたんですね。でも確かにバイクやクルマ選びって「出会い」みたいなところがありますよね。
飯島 出会いですよね。「明日もう一回見に来ます」って言ってたら、次の日もうなくなっているとか、結構ザラにあるじゃないですか。金額とかは関係なく、せっかくの人生なんだから、その1ページに、乗りたかったこのバイクを登場させたいなと思って。ただ、大型免許持ってないんだけどなっていう。
佐々木 えっ、FXとの出会いが大型免許より先だったの⁉
飯島 そうなんです（笑）。買った後に急遽、大型二輪免許を取りました。
佐々木 ちなみに四輪も好きですか？
飯島 はい。詳しくはないですけど、クルマはやっぱり暖かいし、楽しいし。
佐々木 今日みたいな極端に寒い日はクルマがいいですよね（笑）
飯島 クルマがいいです（笑）。
佐々木 あと3カ月もしたら、バイクがめちゃくちゃ気持ちいい季節が来るんですけどね。そう考えると北海道って、関東に比べたらバイクに乗れない期間は長いけど、乗れる時期はずっと気持ちいい気候なんじゃないですか？
飯島 確かに涼しいし、湿度も低いし、そうですね。バイクの聖地って言われるだけのことはあるのかなって。
佐々木 僕、神社に行くために北海道にも相当通いました。
飯島 おおっ！ 北海道にも、どこかいい神社がありますか？
佐々木 僕が好きなのは美瑛とか、倶知安とか。あと下川もいいですね。
飯島 そこに神社があることすら知らなかった（笑）。僕、普段からバイクで神社によく行くんですよ。でも有名な神社や知っている神社に行くだけで、それぞれの神社のご利益だとか、細かい歴史や置かれているものの由来などはそこまで知らないので、いろんな情報を教えてもらえて嬉しかったです。最初、僕の願いや目標にすごく関連づけてくれることに驚いたんですけど、話を聞いているうちに、ひとつの神社にこんなにたくさんのエピソードや想いが込められているんだと知ることができて、すごく楽しい時間でした。
佐々木 ではまた願いごとなり、知りたいことがあれば、いつでも神社ソムリエを呼び出していただれば（笑）。
飯島 ぜひぜひ！ お願いします。
佐々木 僕も、今日は本当にお会いできて良かったです。帰ったらマジで子供達に「仮面ライダーと一緒に走ってきたんだよ」って自慢しますね！
今回の食事処
くい処 魚忠
千葉県富津市新富94-9
千葉県富津市の水産問屋直営店。新鮮な魚介類を使ったボリューミーでゴージャスな定食が1000円台から揃っており、観光客にも、地元民にも愛されている食事処です。食後に無料のコーヒーが提供されるのも嬉しいサービス。グループツーリングに対応できる駐車場の広さで、ライダーにも人気のお店です。
まとめ：齋藤ハルコ／写真：井上 演
※この記事は月刊『オートバイ』2023年4月号に掲載したものを再編集しております。
※人見神社での撮影は、特別な許可を得ています。
