文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
FOWAWU「ジャンプスターター」テスト&レポート
停電時やキャンプサイトでも活躍
バッテリー電圧が下がってセル始動ができない場合、最もシンプルな対処法が自車と他車のバッテリー同士を繋ぐ「ジャンプスタート」。ただし出先で始動不能に陥ったとき、都合良く接続相手が見つかってジャンプケーブル(ブースターケーブルとも呼ぶ)があるかどうかは判らない。発電能力、バッテリー容量ともに小さい旧車や、電装系アクセサリーの複数装着でバッテリー負担が大きい車両ユーザーなら、バッテリーとケーブルがセットになったジャンプスターターのほうが現実的だ。
今回採りあげたのは22800mAh容量のリチウムイオンバッテリーを内蔵した本体と、クリップ付きのバッテリー接続ケーブル、シガーライターソケット、充電要USBタイプCケーブルのセット。本体は比較的大きめサイズだが、セット全体でも1kg程度なのでツーリング中はバッグに入れておけばいい。
テスターで出力電圧を計ると、バッテリー接続ケーブル、シガライターソケットともに約16V。経年劣化に冬の寒さが加わってセルモーターの回り方が少し弱った軽乗用車で試してみたところ新品バッテリー並みの勢いを取り戻したから、大排気量のオートバイでも充分な能力だ。
シガーライターソケット付きなので、自動車用電装品のテストやセットアップにも便利。災害時の備えにもなるから、1個持っておくといい。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
本体サイズが大画面スマホを4〜5個重ねたぐらいあるので、もっと小さくなれば持ち運びが楽。ケーブル類をスッキリ収められる防水の収納袋かケースも欲しいが、実勢価格6500円程度だから文句は言えないかな。