文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
サクマエンジニアリング「R1100RS+アルファサイドカー」ライディングポジション
ライダーのポジションは上半身が直立した疲れにくい設定。スポーツサイドカーらしく、舟は軽くてコンパクト。体格の大きなパッセンジャーが乗る際はフートレストがあるとベター。

サクマエンジニアリング「R1100RS+アルファサイドカー」各部装備・ディテール解説

ベースとなるバイクはしっかり整備された1998年式のBMW R1100RSを用意、これにアルファサイドカーを組み合わせる。全幅は1650mm。

アルファサイドカーは10年ほど前に生産終了したモデルだが、今回これを復刻、コストを抑えてリーズナブルな価格を実現した。

舟側の内部は非常にゆったりとしたスペースを確保。トランクこそないが、荷物の収納にもかなり余裕があった。

アルファサイドカーはかつてサクマエンジニアリングが製造していたモデル。今回復刻することで製造コストを大きく抑えた。

しっかりした角パイプフレームを採用、サイドブレーキや、バイクのローギアを用いたバックギア機構も搭載されている。

サイドカー側のタイヤには四輪用のZEETEXを装着。165/45R15という扁平率の低いものを採用、ホイールもスポーティなデザインだ。

フロントホイールは15インチ化。タイヤはTMAXなどに採用されている、ブリヂストン製のラジアルを装着している。

フロントブレーキはシングルディスク化し、制動力強化のためキャリパーをダブルで装着する。キャリパーはR1100RSの純正品。

バイク側のリアタイヤも合わせて15インチ化。こちらのタイヤは135/70サイズの四輪用・ナンカン製を装着している。

シャフトドライブ機構、リアディスク、ブレーキキャリパーを、見事なまでにピッタリのクリアランスで装着。豊富なノウハウのなせる業だ。

テールランプはLED。リーズナブルな価格であっても、欲しい装備はしっかりと確保されているのも嬉しい限りだ。

ハンドルをオフセット装着する、サクマエンジニアリング独自の「EZステアシステム」を採用。取り回しに大きく貢献する。
サクマエンジニアリング「R1100RS+アルファサイドカー」主なスペック・価格
ホイールベース | NA |
最低地上高 | 129mm |
シート高 | 649mm |
車両重量 | 340kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1080cc |
ボア×ストローク | 99.0×70.5mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 90PS/7250rpm |
最大トルク | 9.6kg-m/5500rpm |
燃料タンク容量 | 23L |
変速機形式 | 5速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R15・135/70R15 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
メーカー希望小売価格 | 140万円(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸