これまで巡った神社の数は1万数千社を超える神社ソムリエの佐々木優太が、バイク好きのゲストにぴったりの神社へとご案内するこの連載。今回は人気YouTuberで、オートバイ女子部でも活躍中のRurikoさんが登場です!
まとめ:齋藤ハルコ/写真:森 浩輔
※この記事は月刊『オートバイ』2023年5月号に掲載したものを再編集しております。
※賀茂別雷神社での撮影は、特別な許可を得ています。

Ruriko×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 「バイクに乗ったことで、人生180度変わってません?」(佐々木優太) 「こんなに旅する人生は想像していませんでした」(Ruriko)

「バイクに乗ったことで、人生180度変わってません?」(佐々木優太)
「こんなに旅する人生は想像していませんでした」(Ruriko)

走りや取り回し方の上達は負けず嫌いゆえのこと!?

佐々木優太(以下佐々木) 開運ツーリングではいつもゲストの方に、現在のお悩みとか目標を聞く事前アンケートを書いてもらうんですが、さすがにお悩みが「運転しながら寝てしまう」って書いた人は初めてでした(笑)。

Ruriko そうなんですよ。でも本当に眠くなるのはかなり悩んでて。

佐々木 僕も眠くなるので、気持ちはよくわかりますけど、今回ばかりは「それは自分でなんとかして」って言いそうになりました(笑)。しかし、眠気に勝つことにも、全国をバイクで旅することにも、最近始めたという「御刻印」集めにも関連する、Rurikoさんにぴったりの神社に、眠くならず無事にお連れできたのではないかと!

Ruriko はい。自分で言っといてですけど、そんな神社が「あるんだ」って思いました(笑)。

佐々木 あるんです(笑)。ただね、参拝したからもう眠くならないわけではないので。賀茂別雷神社に参拝したことに〝あやかる〟気持ちで、眠くならない努力もしながら、安全なバイク旅をしていただければと思います。でもそれだけすぐ眠くなると、今まで危ない瞬間があったんじゃないですか?

Ruriko 結構何回もヒヤってする場面はありました。もちろん止まれる時は止まって少しでも寝るんですけど、どうしても止まれない場面はあるじゃないですか。そういう時は自分で自分を叩いたり、ひたすら歌ったり。

佐々木 ヘルメットの中で大声出すのは、ライダー〝あるある〟ですよね。

Ruriko 私も叫んだりするんですけど、もう本当に眠くなってしまう時はなるので、自分でも怖いし、周りに迷惑はかけたくないし、真剣に悩んでたんです。なので今日の参拝をきっかけに、〝あやかる〟を意識しながら、眠くならないよう頑張りますね。

佐々木 ぜひあやかってください。それにしてもRurikoさんのインスタやYouTubeを拝見すると、全国をバイクで飛び回ってますよね。以前、デイトナ675を買ったのは見た目が好きだったと聞きましたが、ハヤブサも見た目から好きになった?

Ruriko 乗るのが好きだから、あんまりバイクの中身については興味ないんですよ。性能とか教えてもらっても、すぐ頭からポンって抜けちゃうし、自分のバイクの馬力もわかってないぐらい、興味がないんですけど…。やっぱ「格好いいな」って思うバイクは見た目からなので、見た目は大事ですね。ハヤブサに関しては、昔、ニンジャ400に乗ってた頃によく一緒に走ってた人達の中に、私より小柄なのにハヤブサに乗ってる女の人がいたんです。でも当時は私、バイクの取り回しとかほんとヘタくそで、400でもヒーヒーだったんです。だから自分にハヤブサは無理だと思ってたけど、すごい格好いいし、憧れてはいたんですね。で、こういうお仕事するようになったら乗る機会ができて、実際に乗ってみたら、私でも全然乗れることがわかったんです。もともと旅に出たい願望はあったんですけど、デイトナだとどうしても道中で壊れないか、不安になっちゃうんですね。だから自分の車をトランポ仕様にしたんですけど、1回トランポで旅してわかったのが、普通のバイク旅より2倍時間がかかるし、めんどくさいんですよ。そうなると、やっぱバイクで自走旅をするのが最強なんだって気づいて、それもあってハヤブサを選びました。

画像: 神社のある栃木県はいちごの名産地。せっかくだし、春だし、ってことで参拝後に東北道・佐野IC近くの『佐野観光農園アグリタウン』でイチゴ狩り。女性ゲストだからサービスしたわけじゃないですよ!(笑)

神社のある栃木県はいちごの名産地。せっかくだし、春だし、ってことで参拝後に東北道・佐野IC近くの『佐野観光農園アグリタウン』でイチゴ狩り。女性ゲストだからサービスしたわけじゃないですよ!(笑)

佐々木 今やSNSにも、動画サイトにも本当に大勢のバイク女子がいますけど、その中でもRurikoさんは、インフルエンサーとして人気が出たバイク女子のはしりってイメージがあります。なんか、バイクで人生が180度変わってません?

Ruriko 以前は普通に会社員だったので、ガラッと変わりましたね。普通、1カ月間の休みとか取れないじゃないですか。こんなに長い間バイクで旅してまわって、いろんな人に出会って、いろんな話を聞けるようになるなんて、昔は思わなかったです。

佐々木 バイクに乗ったことで、それまでにない一面が出てきたんですか?

Ruriko ちょっと積極的になりました。それまでわりと閉じこもり気味だったのが、どんどん自分から声かけてみたり、勇気が湧いたというか。

佐々木 僕の勝手な印象ですけど、Rurikoさんの登場で、〝バイク女子〟を名乗るハードルがグンと上がった気がするんですよ(笑)。なんというか、「このくらい一人で旅して、どこにでも走りに行かないと、バイク好きとは言えない」みたいな(笑)。

Ruriko それはちょっと自分でも意識してます。やっぱりインスタで雰囲気のいいバイクの写真とかあげてると、「所詮バイクは飾りでしょ」みたいに思う人はいるんですよ。そういう意見にちゃんと「違うよ」って言うためには、やっぱりちゃんと走れるようにならなきゃと思うので、サーキットにも行くし、いつもお仕事でバイクに乗せてもらう時はぶっつけ本番で、それだけだと成長しないと思うから、自分で普通にお金出してスクールに通ったりもするし。なんか…「なめられたくない」って気持ちがあるのかもしれないです。私の中の〝負けず嫌い〟がそうさせてるんだと思います。

佐々木 そういう姿勢も含めて格好いいです。僕、もうセパハンのバイクには乗らないと思ってたんですけど、ハヤブサに乗るRurikoさんを見たら、やっぱすげぇ格好いいなって思ったんですよ。素直に憧れました。

Ruriko ふふ、ハヤブサ布教ですね(笑)。でもほんと、ハヤブサは格好いいですし、いいバイクですよ。

神社からバイクで10分ほどの『道の駅 どまんなかたぬま』で、足湯につかりながら神社トーク中。

まとめ:齋藤ハルコ/写真:森 浩輔
※この記事は月刊『オートバイ』2023年5月号に掲載したものを再編集しております。
※賀茂別雷神社での撮影は、特別な許可を得ています。

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