文・写真:稲垣 正倫
スケジュール
各開催場所のWEBサイトで確認を。
コース
オンロード(初級、初中級、中級、上級など各会場による)、オフロード(初級、初中級、中級、上級など各会場による)
料金
7700円~
参加資格
自動二輪免許(普通・大型)を所有の人
座学~準備体操~ガード類装着~乗車前点検
45年の歴史を持つ伝統のスクール
ホンダモータサイクリストスクール(HMS)という講座をご存じでしょうか? ホンダでは実に1978年から45年にわたって、〝安全運転の知識や技術を取得する場と機会の提供〟を目的にこのスクールを開講してきました。当初鈴鹿サーキットの交通教育センターだけだった会場は、いまや全国5会場に。ロードバイク初級クラスだけでなく、スラローム入門や、あんしんツーリング、会場によってはオフロード体験など、一年を通してほとんど毎週、様々なカリキュラムを取りそろえてライダー用教室を開講しています。
今回は、ホンダモーターサイクルジャパンのご厚意により、メディアを対象として開催された初心者向け講座に、オートバイ編集部のビギナーライダー大冨(バイク歴6カ月)が参加してきました。大冨は教習所を卒業以来、愛車CB400SFで各地を走り回っていたそうですが、まだ6000kmを走破した程度。二輪に慣れてきたこのあたりでスキルアップをしてもらいましょう!
HMSのきめ細やかさは実技にとどまらず、準備や取り回しといった走行外技術のレクチャーにも定評があります。たとえば、バイクのハンドルは通常左側に切っておいておくと、少しバイクの停車角度が深くなるので安定すること、逆に右側に切っておくと停車角度が浅くなるのでバイクをおこしやすくなること、などなど。意外とベテランでも知っているようで知らないノウハウがポンポン飛び出すので、参加したメディアのベテラン達もヒザを叩いてしまうほど。特に大冨は「バイクはまっすぐ立てると指一本で支えられると教えてもらったのですが、びっくりしました! まっすぐバイクを立てていれば、取り回すときもラクラクですね‼」と感動しきり。
乗車前点検もおなじみの語呂合わせ「ブタと燃料」で教えてもらいます。ブ=ブレーキ、タ=タイヤ、と=灯火類、燃料の4つをしっかり学んだら、コースへGO!
始動前点検は「ブタと燃料」!?
バイクに乗る前の点検は「ブタと燃料」の語呂合わせで覚えましょう! ブレーキ、タイヤ、灯火類、燃料、この4つが抑えられていれば、日常の始動前点検としては必要十分です。
特にタイヤは異物が刺さっていたりすることがあるので、パンクしてしまわないように毎回ちゃんと確認したほうがいいですね。「燃料タンクは鍵を回さずに、キャップをぐっと押し込めばロックされますよ(CB400SFなど)」と指導員の方が教えてくれるほどの丁寧さです。
ブ=ブレーキ

と=灯火類

タ=タイヤ

燃料


丁寧に座学から始まるホンダモーターサイクリストスクール。教習所よりもさらに実践的な話に興味津々。

停車時、バイクはハンドルを左に切っておきましょう、そうすると地震が起きても倒れづらい。そんな細かなところまで教えてくれます!

つま先を若干内側にむけて足をのせ、ステップの上に立ってから力を抜いてシートに座ると、正しいポジションになりますよ。

実技は自分のバイクの持ち込みではなく、教室のバイクを借りることができます。大冨は普段から乗っているCB400SFをチョイスしました。

朝から身体を動かすため、入念な準備運動。このあたりの気遣いも嬉しいですね。

バイクをまたぐときは、頭を前に、ヒザをシートのへこみの上を通しましょう。これで車格を気にせず乗車できます。
胸・ヒザ・ヒジのガード類はレンタル可能です。長袖・長ズボン・ヘルメットは各自で用意して参加しましょう。