NC750Xや兄弟車のNC750Sは、一部では「スーパーカブ750」なんて呼ばれてるらしい。実際にスーパーカブとどんな共通項があるのか、比較してみるよ。

NC750がスーパーカブ750って呼ばれてるらしいのよ

今回はスーパーカブじゃなくNC750が主役。初代モデルは700ccでデビュー。その後750ccに排気量をあげ、さらにX-ADVなどの派生も生まれた名車ですよ。

これまでには、NC750SやNC750Xがあったけど、現行はNC750X。

そんなNCシリーズの中でも、Dual Clutch Transmission チェンジペダルキットを装着した2018年モデルNC750X(DCT)とツーリングに行ったので、せっかくだからスーパーカブとの共通項を探してきたよ。

正直いうと、「まさにスーパーカブ750というにふさわしい!」という結論ありきで、強引な共通項もあったりなかったりするけど許してね。

NC750とスーパーカブの共通項

というわけでこちらが今回の主役NC750X(DCT)の2018年モデル。大型クロスオーバースポーツモデル。

ロードバイクとしての要素と、アドベンチャーモデルな要素が上手く止揚した、上質なデザイン。今どきのバイクはカッコ良いですな。

画像: NC750とスーパーカブの共通項

さて、具体的に共通項を探してみるよ。

クラッチレバーがない

NC750Xのハンドルグリップ周辺。DCT、つまりDual Clutch Transmission採用によりクラッチレバーがない。ちなみにDCTじゃない普通のミッションのNC750Xの場合は、クラッチレバーが普通についてるはず。

画像1: クラッチレバーがない

DCTの構造についてはこちらを参考にしてね。

シフトアップはこのボタンを押すだけ。シフトダウンボタンも反対側についてる。

画像2: クラッチレバーがない

こちらスーパーカブ。クラッチレバーのない見慣れた景色。
カブシリーズは、自動遠心クラッチもしくは二段クラッチシステムによりクラッチレバーがないのよね。

画像3: クラッチレバーがない

自動遠心クラッチについては、手前味噌で恐縮ですが、こちらを参考にしてね。

現行カブシリーズに採用されてる二段クラッチシステムについては、こちら。

シフトペダルは、ある

NC750XのDCT搭載車は、本来シフトペダルも付いてない。手元のボタンでシフトチェンジするからね。
ただし、2018年モデルまでは、純正オプションのシフトペダルが用意されてたのよ。ちょうどこのNC750Xにもついてた。

画像1: シフトペダルは、ある

スーパーカブもシフトペダル、付いてるよ。シフトダウン側についてるパーツは、操作性を向上させるM&Fカビィのかかと上げる君。

画像2: シフトペダルは、ある


燃料タンクはシート下

NC750Xはタンデムシート下に給油口アリ。一般的なタンクの場所はラゲージボックスになってるからね。

画像1: 燃料タンクはシート下

スーパーカブシリーズもシート下に給油口アリ。タンデムシートという違いはあるものの、広義のシート下という意味では、ここも共通項と言っても良いかも、無理やりかも。

画像2: 燃料タンクはシート下


車載工具の袋が似てる

いや、さすがにこれはアレな気がするけど、NC750Xのタンデムシートを開けたらちょうど車載工具が目についたんですよ。

画像1: 車載工具の袋が似てる

今どきのカブシリーズって車載工具が少ないじゃないですか。
ひさびさにこの袋を見たからね、つい。
というわけでこれがNC750Xの車載工具袋。

画像2: 車載工具の袋が似てる

こちらはこないだ買ったカブ90の純正車載工具の袋。

画像3: 車載工具の袋が似てる


燃費が良い

スーパーカブといえば燃費が良い。燃費が良いといえばスーパーカブ。

参考までにカブシリーズの歴史上、もっとも燃費が良いのは1983年登場のスーパーカブ50スーパーカスタムで、低地走行テスト値で180km/l

NCシリーズも燃費にはなみなみならぬこだわりをもって開発されてたらしい。大型スポーツバイクでありながら燃費の向上を追求するというのは、相当な苦労がありそう。

そんな750Xの燃費は、カタログによると2名乗車で43.0km/l(国土交通省届出値)
ちなみにオーナーさんにたずねてみたところ、実燃費でも30km/lを越えるとか。

燃費が良いといえばカブだし、NCシリーズの燃費への意識、これは共通項と言えるでしょ。



積載能力が高い

働くクルマであるところのスーパーカブは積載量もアイデンティティー。
大型キャリアで積載最強だぜ。

画像1: 積載能力が高い

NC750Xはなんとメットインも可能なラゲッジスペース有。容量は年式によって違うけど22l~23l。※ヘルメットの種類、形状によります

画像2: 積載能力が高い

普通のバイクならリアセクションに積載するわけじゃん。NC750Xの場合はそれに追加して20リットル以上の積載容量を確保してるわけで。当然積載能力は非常に高いと言わざるを得ない。

20リットル以上の積載能力というと、だいたいこれくらいのシートバッグが一個追加されてるって感じ。普通にカブより積載能力あるのでは。

デイトナ
ヘンリービギンズ
シートバッグ PRO2
Sサイズ(20-26L)

amzn.to

積載能力が高いのも共通点と言いたい。言わせて。



バリエーションが多い

スーパーカブはバリエーションが多いのも特長。クロスカブカブプロ、そしてハンターカブC125。現行ハンターカブやC125に至っては、グロムDAX125モンキー125がエンジン的に兄弟車といえるはず。

ひるがえってNCシリーズも仲間がすごく多い。まずはNC750S。

他にないキャラクターで人気を博すX-ADV。

個性的スタイリングのNM4もNCシリーズのお仲間。

あとインテグラも。

まとめ

ビジネスバイクとして生まれたスーパーカブと、スポーツバイクのNC750は根本的に成り立ちが異なるけど、DCTや自動遠心クラッチによる操作性は違うステージから生まれながらもた結論という印象は正直ある。さらに燃費へのこだわりや、積載性など、実用性というとどまらないバイクの使い勝手の良さは、やっぱり似てるんじゃないかなと思うわけですよ。

結論ありきで始まっててなんだけど、やっぱり締めはこう言いたい。
NC750Xは、まさにスーパーカブ750というにふさわしい!

レポート:若林浩志

スーパー・カブカブ・ダイアリーズの記事・動画 一覧

若林浩志/プロフィール

This article is a sponsored article by
''.