デイトナからコストパフォーマンスの高いフロント用のメンテナンススタンドがリリースされた。使い方はとても簡単だ。
文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海

デイトナ「フロントフォークスタンド」テスト&レポート

画像: DAYTONA フロントフォークスタンド 税込価格:1万4300円 販売元:デイトナ フロントホイールの掃除も楽に行える。デイトナの『強力ホイールクリーナー』を使えば油やブレーキダストの汚れも簡単に落とせる。

DAYTONA フロントフォークスタンド

税込価格:1万4300円
販売元:デイトナ

フロントホイールの掃除も楽に行える。デイトナの『強力ホイールクリーナー』を使えば油やブレーキダストの汚れも簡単に落とせる。

フロントホイール周りのケア&メンテを効率化

プロのメカニックは前輪やフォークまわりの整備を行う際、ステムホール中央下側の穴に差し込んで車体前側をそっくり持ち上げる大型フロントスタンドを使う。しかしフォークの脱着以外なら、前輪を地面から浮かせられれば作業可能。デイトナの製品は左右のフォークボトムを下から持ち上げる仕様で、ステムホールの有無やカウル形状に関係なく使え、収納場所も取らないDIY派に適した機能/構造になっている。

使い方は大型フロントスタンドよりも簡単。リアスタンドを掛けて車体を垂直に立て、フォークボトムとスタンドのアタッチメントを合わせてアームを押し下げるだけ。アタッチメントにはウエイトが付いていて、ボトムに当たる部分が常に水平を保つ工夫も凝らされている。CBR250RRで試したところ、あっけないほど軽くリフトアップできた。

アタッチメントのスパン(間隔)は125〜270mm、高さは242〜343mmまで調整できるので、1本でミニバイクから大型モデルまで使える汎用性の高さも魅力。ただしフォークボトムの形状により、一部適合しない車種(ZX-25Rなど)があり、SFFタイプのフォークのように左右の内部構造が異なる場合はアクスルシャフトを抜くと左右が均一に縮まず安定しないことも考えられるから、導入前に使用する車種の仕様確認をお勧めする。

画像: アタッチメントはボトム部分のズレを防ぐL字型で厚手のゴム貼り。カウンターウエイトにより、アームの角度に関わらず水平を保つのが便利。

アタッチメントはボトム部分のズレを防ぐL字型で厚手のゴム貼り。カウンターウエイトにより、アームの角度に関わらず水平を保つのが便利。

画像: 大型フロントスタンドとは異なり、ステムホールを支えるアッパーアームを持たないので持ち運びが楽で収納性もいい。

大型フロントスタンドとは異なり、ステムホールを支えるアッパーアームを持たないので持ち運びが楽で収納性もいい。

支点(スタンドのホイール)から力点(アーム先端)までの距離が長めなのでリフトアップが楽。平嶋さんでも軽々と上げ下げできた。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
タイヤ交換やブレーキディスク交換といった、ホイールの脱着が必要な作業を自分で行う人にお勧め。アタッチメントの調整幅やスタンド全体の剛性も充分だし、価格も割安感あり。これといった不満はありません。

画像: 【公式動画】フロントフォーク下部から支えてリフトアップするフロントスタンド 494 www.youtube.com

【公式動画】フロントフォーク下部から支えてリフトアップするフロントスタンド 494

www.youtube.com

文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海

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