文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、ホンダモーターサイクルジャパン
ホンダ「XL750トランザルプ」ライディングポジション・足つき性
シート高:850mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

少し膝の曲がりがキツいが、スタンディングでもホールドしやすく、シート高の数字よりずっと足つきは良好。オプションのローシートも自然に足を出せて出来がいい。本格的なアドベンチャーにしてはかなり足つきのいいモデルだ。
ホンダ「XL750トランザルプ」各部装備・ディテール解説

実車は意外にスリムで取り回しも軽い。

ボディカラーは初代トランザルプをオマージュしたトリコロールカラー(ロスホワイト)のみの設定。

754ccのパラレルツインユニットは、ヘッドをコンパクトにできるユニカム方式を採用。ダウンドラフト吸気を採用して91PSを発揮。

マフラーは2室構造を採用し、サイレンサーもコンパクト。内部のパイプを調整してサウンドチューニングも施されている。

フレームの図解。グレーの部分はCB750ホーネットと共有するパートで、サブフレームは積載を考慮した堅牢なものを溶接する。

モードなどの各種操作を行うスイッチボックスは大型のものを用意。「Honda スマートフォン・ボイスコントロール・システム(HSVCS)」も搭載してスマホとの連携も可能。

メーター画面は好みに応じた4種類のデザインから選択が可能。これは各種情報を多く表示できるスタンダードなデザイン。

バーグラフ式タコメーターを大きくレイアウトするデザイン。スポーティな走りに集中したい時に最適なレイアウトだ。

カラー表示のタコメーターと速度計を大きくレイアウトしたデザイン。こちらもスポーティに走りたい時に向いている。

レイアウトをあっさりしたものとしながら、燃料計を大きくしたデザイン。主にツーリング時に向いたスタイルとなっている。

スクリーンは固定式だが十分な高さがあり、ウインドプロテクションはしっかり確保されている。ヘッドライト、ウインカーはLED。

アドベンチャーモデルらしい幅広のハンドル。ハンドル切れ角は左右各42度で、最小回転半径も2.6mと小回りがきく設定。

初代トランザルプをオマージュしてシート表皮にはブルーを採用。シート形状はポジションの自由度に優れるロングタイプだ。

いまやツ―リングには欠かせないアイテムのひとつ、ETC車載器は標準装備。本体はシート下の収納スペースに収まる。

ETC車載器は収まっているが、シート下のスペースはバッテリーや電装系パーツでいっぱい。収納はボックス類を活用したい。

テールランプ、ウインカーはアフリカツインのものに似たタイプ。グラブバーを兼ねたリアキャリアも標準装備。
ホンダ「XL750トランザルプ」純正アクセサリーパーツ

アドベンチャーらしく純正アクセサリーも充実。写真はその装着例だが、長旅にも対応できる豊富なラインアップが展開されている。

万一の損傷からエンジンを守るアルミ製の堅牢なスキッドプレートは税込10万5380円。

フロントサイドパイプは税込8万3050円、LEDフォグランプは税込5万9510円だ。

ハイスクリーンは税込3万1350円、ナックルガードは税込2万6840円。

50Lの大型トップボックスは税込6万2700円、パニアケースは税込14万3440円。

スポーツランだけでなくツーリング時にも重宝するクイックシフターはオプション。価格は税込2万4420円となっている。
ホンダ「XL750トランザルプ」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2325×840×1450mm |
ホイールベース | 1560mm |
最低地上高 | 210mm |
シート高 | 850mm |
車両重量 | 208kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC(ユニカム)4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 754cc |
ボア×ストローク | 87.0×63.5mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 67kW(91PS)/9500rpm |
最大トルク | 75N・m(7.6kgf・m)/7250rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜00′ |
トレール量 | 111mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21M/C 54H・150/70R18M/C 70H |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 22.8km/L(クラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 126万5000円(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、ホンダモーターサイクルジャパン