そこで、この記事ではユーザーの満足度が高いおすすめのバイク買取店を厳選して紹介する。
高く売りたい人、手間の負担を減らしたい人などなど、様々な要望に応えられる買取店を選んでいるので、この記事を参考に、ぜひ納得いくバイク売却を実現してほしい。
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【2024年度版】おすすめのバイク買取7選
まずは今現在バイク買取店をリサーチしている方向けに、おすすめのバイク買取店を紹介する。
買取店を選ぶ過程においては、
- 全国対応
- 査定料
- 買取手数料
- 出張対応
- 訳あり車対応
- 売却手続き代行
上記を鑑み選んだので、ご自身のニーズに合った買取店が見つかるはずだ。では、早速見ていこう。
1.バイク王
全国対応 | ◯ |
---|---|
査定料 | 無料 |
買取手数料 | 無料 |
出張対応 | 無料 |
訳あり車対応 | ◯ |
売却手続き代行 | ◯ |
国内のバイク買取数で圧倒的シェアを誇るのがバイク王だ。累計取扱台数200万台以上という豊富な実績は他の追随を許さず、原付から大型バイク、また国産車から輸入車まで幅広く買取している。
バイク王は全国のオークション相場の最高値を基準に査定を行っており、また自社販売も手がけていることから中間マージンが発生しない。さらに、在庫管理や配送費用の経費を徹底的にカットし、その分を買取価格に反映させていることを特徴としている。この3点によって高価買取に期待が持てることがメリットだ。
また、全国無料出張買取を実施しており、近くに買取店がない方や買取店に持ち込むことが難しい場合も安心だ。
大手買取店というだけあり、誰にでもおすすめできる買取店であることには間違いない。買取店選びに迷っているようなら、まずはバイク王を査定先候補に入れてみてはいかがだろうか。
2.カチエックス
全国対応 | ◯ |
---|---|
査定料 | 無料〜(買取店による) |
買取手数料 | 無料〜(買取店による) |
出張対応 | 不要(画像で査定) |
訳あり車対応 | ◯ |
売却手続き代行 | ◯(買取店による) |
次に初回するのは、バイク一括査定のカチエックスだ。全国300社以上のバイク買取店と提携しており、例えば先に紹介したバイク王など大手も参画している。
実はこのカチエックス、ユーザーの手間を最大限省くシステムを導入しており、画像をアップロードするだけでバイクの査定と売却が可能となっている。また、査定はオークション形式となっており、希望買取額がどんどん競り上がっていく様子も確認できると好評だ。
これが公式サイトでも訴求されている内容だが、しかし注目すべきは、全国300を超える買取店にアプローチできることだろう。
自分のバイクをいかに高く買い取ってもらえるかは、ある種「運」も必要だ。ちょうどそのバイクの在庫が枯渇していれば、高値の査定額を提示してもらえることもあるし、逆に潤沢に在庫があれば、査定額がやや抑制気味になることもある。
一方、このカチエックスなら、全国の買取店にアプローチできるので、本気で自分のバイクを欲しいと思っている買取店の出会える期待値が高いのだ。
また、様々な買取店が参画しているので、幅広くジャンルをカバーしていることも魅力だ。例えばアメリカンやスーパースポーツなど、バイクのタイプだったり、訳あり車も受け付けている買取店も参画している。
こうした点が納得いく査定額につながりやすい理由となっている。
さらに、カチエックスでは引取時の減額を禁止しており、ネットで確定した金額で売却できるという安心感も見逃せないだろう。
従来型の一括査定とは異なり、買取店からの電話ラッシュがないことも大きなポイントだ。高額査定を狙うなら使って損はないと思われるため、一度査定をとってみてはいかがだろうか。
3.バイク館 YellowHat
全国対応 | ◯ |
---|---|
査定料 | 無料 |
買取手数料 | 無料 |
出張対応 | 無料 |
訳あり車対応 | ◯ |
売却手続き代行 | ◯ |
バイク館はイエローハットグループが運営するバイク買取業者で、バイクの買取から販売、修理などバイクに関する様々なサービスを提供している大手バイクショップと言っていいだろう。他業者を挟まないことから中間マージンをカットして高く買取できることを強みとしている。
全国のバイク館での再販はもちろん、提携業社への販売や海外販路を持つなど、多彩な販路を持っていることも、買取事業においては大きな強みになっている。
これはユーザー側にとっては、多様なバイクを取り扱ってもらえるメリットがあり、例えば一般に買取で断られるような故障や事故車バイクの買取受付も行われているので、ほかで査定を断られたバイクも査定してみる価値ありだ。
バイクを売る際は複数の査定額を聞いてから決める場合も多いと思うため、査定先の候補として持っておいて損はないだろう。
公式サイトには個人情報不要で使える自動査定システムも導入されているので、以下リンクから気軽に査定を申し込んでみてはいかがだろうか。
4.バイクワン
全国対応 | ◯ |
---|---|
査定料 | 無料 |
買取手数料 | 無料 |
出張対応 | 無料 |
訳あり車対応 | ◯ |
売却手続き代行 | ◯ |
バイクワンは、国産車や輸入車だけでなくカスタム車や旧車にも強い買取店だ。全国に店舗を構えており、24時間受付の買取査定ダイヤルも設けられているのが特徴だ。
通常、カスタムバイクは買取査定で不利になりやすいが、バイクワンはカスタムパーツまで適正に査定することを心がけている。さらに、買取では不利と言われている逆輸入車も率先して買取している。
これから売却活動を始める方にとっては、愛車が今どのくらいの価格で売れるのか知りたい方も多いと思うが、バイクワンではオンライン自動査定システムを導入しており、バイクオークション相場、業者間取引相場、中古バイク流通相場等の情報を参考にして即座に最新の情報を知らせるシステムを公式HPに導入している。
こちらも査定先候補として持っておいて損はないと思われるので、以下公式サイトへのリンクから気軽に査定依頼を申し込んでみてはいかがだろうか。
5.バイクランド
全国対応 | ◯ |
---|---|
査定料 | 無料 |
買取手数料 | 無料 |
出張対応 | 無料 |
訳あり車対応 | ◯ |
売却手続き代行 | ◯ |
バイクランドは上場企業である株式会社アークコア運営するバイク買取事業だ。上場企業であり続けるには当然不正など許されるはずもないため、クリーンな体制での運営が期待できる点が特徴だ。
バイクを売ろうと決めている方の中には、バイクを長く保管して動かなくなってしまっていることも少なくないが、バイクランドは不動車バイクにも対応している。
また、公式サイトではオンラインでわずか30秒で簡単査定ができる無料オンライン査定を導入しており、実際の査定前に愛車の価格をある程度把握できるのがポイントだ。オンライン査定の価格に納得できれば、あとは無料査定に申し込むと全国どこでも無料出張査定してくれる。
さらに、旬のピックアップバイク情報も掲載されており、もし該当の車種を持っていれば、通常より最大3万円プラスで買取される。
買取では、買取後の名義変更やバイクの輸送に費用がかかり、業者によっては有料となることも多いが、バイクランドは全て諸費用無料で買取後の手続きを行っているので安心だ。
買取店選びで「安心」を重視する方にはおすすめできる買取店なので、以下公式サイトから査定依頼をしてみてはいかがだろうか。
6.バイク査定ドットコム
全国対応 | ◯ |
---|---|
査定料 | 無料〜(買取店による) |
買取手数料 | 無料〜(買取店による) |
出張対応 | 無料〜(買取店による) |
訳あり車対応 | ◯ |
売却手続き代行 | ◯(買取店による) |
バイク査定ドットコムは、バイク買取や販売、修理、そしてパーツ販売やカスタムも手掛ける株式会社ワースワイルの買取業者だ。全国のバイクショップと提携しているので高価買取が期待できる。
買取依頼すると多くの業者は事前におおよその金額を電話やメールで伝えてくれるが、そのほとんどは実際の査定で伝えられた金額より大幅に下がってしまう。しかしバイク査定ドットコムは、事前に伝えた買取価格から大幅ダウンしないのが魅力だ。
バイク査定ドットコムは、直営販売ショップも持っており、国産、輸入車だけでなく、スクーターから大型車まで幅広く取り扱っているため、直営店のバックオーダーが多い。つまり、実際に欲しい顧客を多く抱えていることから、買取価格が高くなっている。
7.バイク買取り専門店エース
全国対応 | × 主に関西圏を中心に展開 |
---|---|
査定料 | 無料 |
買取手数料 | 無料 |
出張対応 | 無料 |
訳あり車対応 | ◯ |
売却手続き代行 | ◯ |
バイク買取り専門店エースでは、独自の査定基準で高額査定を可能にしている買取店だ。しかも最低買取金額を保証しているので安心の買取店だろう。
高額買取できる秘密は、自社直営店を持っているからだが、ただ持っているだけではなく中古バイクを日本一販売している店舗があるからだ。つまり、多くの中古バイクを販売しているので買取台数も多くなり、しかも回転が速いので中古バイクの保管経費が少なく済むことから高く買取ができる強みがある。
また、大手のように大々的に広告宣伝も行っておらず、その経費分を買取金額に上乗せできることも高額買取の理由の一つだ。
このほか、事故車や故障車の買取にも力を入れている。日本で一番多く売るバイク店を持っているので、自社で検分して使えるパーツを自社販売するバイクの修理に活用している。さらに中古パーツ販売、そして輸出も手掛けているので、事故車や故障車の価値を最大限評価している。
バイク買取店の適切な選び方
当然ながら、バイク買取店にもそれぞれカラーがある。それは1店1店違うという話ではなく、大手や個人店、または何を専門にしているかなど、「大まかなグルーピングできる」ということだ。
つまり、ご自身のバイクの種類や状態によって、または抱えているニーズにより、適切に買取店を使い分けると満足いく売却につながりやすい。
そこで、どの買取店を選べばいいのか迷っている方に、適切な選び方を紹介しようと思う。具体的には以下を意識してみよう。
- 安心対応を選ぶなら安定した大手買取店
- 高額査定を狙うなら特化型専門店に相談
安心対応を選ぶなら安定した大手買取店
バイクを売る際、高値だけでなく安心感を求めている方も多いだろう。むしろ、ほとんどの方はマニアックな査定までは望んでいないのではないだろうか。
安心できる対応を期待するなら大手買取店をやはりおすすめしたい。
もちろん、個人店だからといって対応が悪いというわけではない。しかし、大手はサービスの対応範囲や査定方法をしっかりとマニュアル化しているため、基準を大きく下回る対応をされることはほとんどないはずだ。むしろ、大手は他社との競争を勝ち抜く必要があり、サービスの範囲は手厚いとまで言える。
また、バイクの種類による得意不得意の幅も小さく、よほどのことでない限り選り好みせず査定してもらえることも大きな魅力だろう。
買取査定依頼してから契約が完了するまで、ホスピタリティが高いのも大手買取店の特徴ともいえる。査定するユーザーをお客様としてきちんとおもてなしするので、利用して気持ちがいいのも大手だ。
バイクを売る場合、買取金額も重要だが、買取店のサービスも重要視する必要があるため、安心と快適な査定をしたいなら大手が良いだろう。
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高額査定を狙うなら特化型専門店に相談
中にはこだわりのバイクを持っており「適正な査定をしてもらいたい」という方もいると思う。そのような場合は大手大衆店に加え、特化型専門店でもぜひ査定を取りたいところだ。
一例とはなるが、以下のようなバイクの場合は専門店が存在する。
- カスタム多数のバイク
- 旧車バイク
- 輸入車バイク
- 事故車・不動車バイク
A.カスタムバイク専門店
愛車を好みのスタイルにカスタムして楽しんでいた方も多いと思うが、カスタムバイクは、一般のバイク買取店でも買取可能だがノーマルバイクに比べて査定額が低くなることが多い。
そこでカスタムバイクを買取に出すならカスタムの価値をわかる専門業者に売却したいところだ。
カスタムバイク専門店は日頃からカスタムバイクを取り扱っているため、市場価値のある(需要のある)カスタム、またはカスタムパーツあれば適正に査定をしてくれる。これはある程度知識がなければできないので、大きく変わるところになるだろう。
ところで、なぜカスタムバイクの査定が厳しい傾向にあるかというと、カスタムは好みが分かれるため買い手が限定されてしまうこともあるが、もう一つ、隠れた不具合を敬遠しているという側面もある。この点についても、知識のある査定士であれば、余計な減点は避けられるので、不要な値下がりを心配する必要もない。
ただし、本当に不具合が発生ている場合は注意が必要だ。逆に言えば、専門店の査定士はこうした点を的確に見抜くため、査定にも影響が出る。
もしカスタムにより不具合が出ているならすべて調整しておくことだ。さらに取り付けの不備も問題になるので、しっかり取り付けされているか確認しておきたい。
また、カスタムパーツメーカーによっても買取価格を左右するので、取り付けているパーツの種類やメーカーを書き出して査定時に提示できるようにしておこう。
【ワンポイント解説】
「カスタムをしていれば必ずカスタムバイク専門店」というわけでなく、ノーマルと大して変わらないカスタムなら普通の買取店で査定してもよい。逆に見た目も性能もノーマルとは大きく変わったバイクの場合は、カスタムバイクを受け入れている買取店の方が安心だ。
B.旧車バイク専門店
年式の高いバイクを大切に乗ってきたオーナーも多いだろう。しかし何らかの理由で手放す時がやってくるが、旧車と呼ばれる古いバイクは旧車専門買取のほうが高値が付きやすい。
一般買取では、現行モデルとそれより少し古いバイクをメインに扱うことがほとんどであり、旧車と呼ばれるバイクの相場を持っていない場合が多い。それは、一般買取が現行モデルや少し古いモデルが出品される業者オークションの相場を買取の基準にしているからだ。
どんな業種でもそうだが、得手不得手が存在する。旧車バイクも専門知識がなければ買取価格は安くなる。その理由は、旧車によくある買取後の不具合を敬遠するからだろう。特に買取した後に急にエンジンが始動しなくなったり、オイル漏れが起きるといった話はよくあるので、一般買取はリスクを取って安い金額しか提示できない。
一方旧車買取専門店であれば、それぞれのバイクの特徴を知っているので、旧車バイク本来の価値を買取価格に反映されることが期待できる。
C.輸入車バイク専門店
輸入バイクは大型バイクが大半なので、そもそも販売価格が高めだ。そのため買取価格も期待できそうだが、輸入車の専門知識がある買取店でなければ高価買取は期待できない側面が大きい。
輸入車は、国産車に比べて流通量も少なく相場が安定していなことも多い。また需要も国産車に比べて少ないので一般のバイク店では買い手を見つけるのが困難なことから買取価格が付きにくいのが理由だ。
そこで、輸入中古バイクを販売する店舗や、輸入バイク店と横のつながりがある買取業者に依頼したいところだ。
ただし、必ず輸入バイクを買取査定に出す前に相場を調べておこう。国産バイクと異なり相場を調べるのは難しいが、それゆえに買取店も適正な査定額を提示できないといえる。つまり、本来の価格より安い価格で買取されるのを防ぐためにも相場調べは重要ということだ。
D.事故車・不動車バイク専門店
バイクが動かないと廃車するしかないと考えているだろう。しかし動かない不動車でも専門に買取している業者があるので相談するとよい。
大手バイク買取店でも不動車バイクの買取を行っているので、不動車バイクの買取査定にいくつかの店舗に依頼してみるとよいだろう。しかし、高額で不動車バイクを売りたいなら、事故車や故障車の買取に特化したバイク買取店がおすすめだ。
事故車や故障車に特化したバイク買取店がおすすめの理由は、不動車バイクの流通先が一般の買取店と異なり、パーツ販売や海外販路が多くあるからだ。特に海外販路が多い不動車買取専門店は、国産バイクの不動車ほど高く買取している。
その理由は、国産バイクは海外で人気が高く、事故や故障で不動車となったバイクでも使えるパーツを現地で流用しているためだ。
不動車バイクを廃車にする場合、解体費用だけでなく廃車手続き費用も発生するので不動車の処分に二の足を踏む方も多い。しかし、不動車専門買取に相談すれば、最低でも0円でバイクの処分が可能となるので覚えておくとよいだろう。
バイクを少しでも高く買取してもらうための6つのポイント
そこでバイクを高く売るには、ほんの少しだけ売り方に工夫すればバイク買取店でも高値で売れるので以下の6つのポイントを試してほしい。
- ①できるだけ多くの買取店で査定比較する
- ②カスタムしているなら純正パーツも忘れずに
- ③きれいにしてから査定する
- ④売りたい気持ちを査定士にぶつける
- ⑤売ろうと思った時が一番高いことを忘れない
- ⑥1件目が安い査定額でもあきらめない
①できるだけ多くの買取店で査定比較する
バイクを高くには、 1店舗だけ査定して売るのではなく1件でも多くの買取店で査定して比較することがセオリーだ。その理由は、すべてのバイク買取店で出す査定額が異なるためで、比較することで高値を引きやすくなるからだ。
バイク買取店のほとんどは、業者オークションの相場を参考にして買取査定額を算出する。問題は、どの相場を参考にしているかだ。常に新しい相場を参考にしている業者なら適切な査定が期待できるが、古い情報を参考にしていると、本来とは異なる結果につながりかねない。
さらに言うと、同じバイクでも業者オークション会場によって落札相場も変わる。高い落札相場を参考にしているのか、それとも大手オークション会場のデータだけをみて査定している場合とでは、査定額が異なる。
ここまでだけでも買取業者ごとで参考とする相場が異なるので査定額が変わるのが理解できるはずだ。さらに、それぞれの買取店は流通ルートも異なる。自社で販売している場合、一般に高値買取が可能と言われるが、欲しい顧客がいなければ必ずしも高くなるとは限らない。
そして、オークションや業販を主な流通ルートにしている買取店の場合、欲しい業者がいれば、多少無理してでも買取してくるので、意外に自社販売している買取店より高く買取ることもある。
このように買取店の経営内容により買取査定方法も異なり、さらに買取した後の流通先の状況でも査定額は左右されるので、できるだけ多くの買取店で査定して査定額を比較するのが高く売る秘訣だ。
②カスタムバイクは純正パーツも一緒に査定
バイクにカスタムをしていると、買取査定が安くなるといわれるが、純正パーツが手元にあると査定額は安くならずに済むことも多いので、必ず準備しておこう。
カスタムバイクは、オーナーの好みが反映されているので、同じ趣味や好みを持った人が現れないと高く売れない。そのため、カスタムバイクはどうしても買取で不利になるといわれている。有名なカスタムパーツを取り付けていれば、高額査定がつくこともあるが、中華製パーツなどでは大抵の場合不利になる。
純正パーツがある場合だが、別にカスタムパーツと交換して査定する必要はない。買取では純正パーツがあること自体が評価されるからだ。といってもプラス査定になるのではなくマイナスを取られる度合いが少なく済むというのが正しいニュアンスだ。
交換が簡単なパーツなら、減額もかなり最小限で済むはずなので、純正パーツは査定額をマイナスさせないために大いに役に立つことは覚えておこう。
③きれいにしてから査定する
バイクを売る時は、キレイに洗車したほうがバイクが良く見えるので、必ず洗車をしてから査定に臨もう。また、きれいに洗車してピカピカに磨き上げられていれば、展示場映えすると査定士も考え、高評価にもつながりやすい。
バイクの洗車の基本は、必ず水洗いすることだ。そして、できればワックスをかけてピカピカにしておきたい。もちろん、メッキパーツも、専用のクリーナーでメッキを光輝かせておくことも忘れないようにしよう。
注意してほしいのは、洗車時にボディを強く擦りすぎ、キズを増やさないことだ。とくにカウルや燃料タンクなどは、強くこするとステッカーが剥がれてしまったり、洗車キズを付着させる恐れがあるので、丁寧に行おう。
④売りたい気持ちを査定士にぶつける
バイクを査定するとき、査定士は持ち主が本当に売りたいのか見ている。つまり、査定時にどれだけ売りたい気持ちがアピールできるかにより、査定額が変わってくる。
売りたい気持ちを査定士にぶつける方法の一つは、売りたいバイクをアピールすることだ。バイクをどれほど大切に扱ってきたかアピールするとよい。もちろん、バイクの気に入っている部分をアピールすることも大切にしていたことが伝わるので問題ないだろう。
また、バイク買取店のスタッフは、バイク好きが多いので、バイクに込める気持ちが伝わると、査定士も「少しでも高く買取しようか」と情が移ることもある。
アピールするときは、真剣に査定士に売りたい気持ちを伝えられると、査定士が店舗の上司や本部に掛け合ってもらえるので、査定時に本気で売りたい気持ちを伝えられるようにしておくとよい。
⑤売ろうと思ったら、できるだけ早く行動する
バイクは、春から夏にかけて一番高く売れる時期と言われるが、バイクの年式も考慮に入れる必要がある。つまり、売りたい時が一番高値で売れるということだ。
バイクの相場は変動しており、 1年の中でも高くなる時期と安くなる時期がある。そのため、高く売れる春から夏を目指して買取店で売却しようと考える人もいる。しかし、月日が経つと相場は徐々に下がるので、売れる時期を待っていないほうが良い場合が多い。
例えば、バイクシーズンが終わりを告げ、冬の足音が迫る11月あたりにバイクを売ろうと考えた時、高く売れる時期は5月や6月だから半年売るのを伸ばしたとする。しかし、バイクは半年もあると相場はかなり変わってしまうのであまり得策とは言えない。
もちろん、同じバイクの査定額を査定する月の違いで比べた時、11月より5月のほうが高く売れているだろう。しかしそれは、その時の価格であり今の価格ではないということだ。そのため、売れる時期が近い3月あたりなら、少し相場の動向を見ながら査定してもよいが、半年も離れている場合や、年を跨いでしまう場合は、売る時期など考慮する必要はない。
また、バイクは今日より1か月後のほうが査定額は下がってしまう。そこには年式という査定価格に大きく影響する要素があるからだ。年式は中古バイク市場で価格に大きな影響を与えるので、特に12月近辺の場合はできるだけ早く買取査定に出したほうが高く売れるだろう。
⑥1件目が安い査定額でもあきらめない
バイクの買取で、1件目の買取店で提示された査定額が思いのほか安く、さらにその査定士から限界の査定額などと言われたら諦めてしまう人も多いだろう。しかし、1件目の査定額が安くても諦める必要はない。
バイクの査定は、ある意味だまし合いの場ともいえる。査定に来るバイク買取店は、自分の店舗で買取したいために、少しでも良い話をして売り手が諦めて売るように仕向けてくる。そのため、最初の査定でいきなり最高値であるような雰囲気にされてしまうだろう。
しかし、査定額はほかの買取店で査定するまでは本当に高値なのかわからない。まずは、数店舗で査定すると決めているからには、1店舗目で何を言われても査定額以外に耳を傾ける必要はない。
査定士や買取店の気持ちは、表向き高く買取することだが、企業の理想としてはできるだけ安く買い叩くことだ。そのためにどんな手段を使っても安く買えるよう巧みな話術で迫ってくるため1店舗目の査定でめげないようにしたい。
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バイクの買取価格を決める主な要因6つ
ここからはバイクの買取価格を決める要因になる主な6つを紹介する。対策できること、できないことがあるが、どんな部分が査定で見られるのか知っておくことに損はないだろう。
具体的には以下査定額を左右する要因となる。
- 年式
- 走行距離
- バイクの状態
- 修復歴の有無
- 整備記録簿の有無
- 現在の買取相場
1.年式
当然ながら年式は新しいほど買取では有利になるのが一般的だ。これはオーナー側の対策は不可能なので、「そういうものなのだ」と思っていただきたい。
ただし、年式が古いと一括して買取価格が下がるわけではなく、走行距離やバイクの状態も絡んでくるので、年式が古いバイクが不利と一概には言えない。特に人気の絶版車の場合は年式が古くても高値で取引されている。
2.走行距離
走行距離もバイクの買取価格を決める大きな要素の一つだ。世間では4ストエンジンの場合は10万キロ、2ストエンジンの場合は5万キロが区切りと言われることもあり、これがひとつ基準になっている。
これを大きく超えるようなバイクは売りに出しても敬遠されるので、たとえバイクに不調がなくても買取価格が低くなる可能性があることには留意しておきたい。
3.バイクの状態
実際にバイクがどのような状態にあるのかも査定では入念にチェックされる。特にエンジンに不調があれば買取価格に大きな影響があることは想像に容易い。
他で言えば電装品や足回りの状態も重要だ。また、ボティのキズや凹みの状態も見られるだろう。
この辺は自分で査定前に対策できるものではあるが、査定でのアップ額より、修理費用のほうが高くつく場合も多いので、事前に対策しておくべきかはなんとも言えないところだ。素人技術の修理はミスのリスクが高く、余計墓穴を掘ることにもなりかねないので、基本的にキズや凹みなどはそのままにして査定に出すことがセオリーにはなっている。
4.修復歴の有無
相手がいる事故、自損事故関わらず、事故によりバイクに大きなダメージを負ってしまった場合、そのダメージが骨格部分(フレーム部分)まで達していると、修理しても「修復歴あり」と扱われてしまう。
修復歴ありのバイクは基本的には大きく減額されてしまうことは留意しておこう。逆にフレームまで損傷が達していない場合は「修復歴あり」にはならない。減額をある程度で止めてくれる買取店もあるので、どこから修復歴ありになるのか、知識として持っておくといいだろう。
5.整備記録簿の有無
査定時に用意してあると査定士が喜ぶのが「整備記録簿」だ。今までどのようなメンテナンスがされてきたのかを示す客観的な資料になるので、査定士がバイクの状態を正確に見通すことに役立つ。一方で、整備記録簿がないと、目の前のバイクがどのような状態にあるのかは査定士自身の力で判断するしかない。
ここで査定士側に視点を移すと、間違った査定をし、買取後に不具合が発覚することが一番怖い。なので、整備記録簿がない場合は、ある程度リスクヘッジをする買取額を提示することもあるということだ。
それぐらい査定では重要な資料になるので、査定時には整備記録簿は必ず用意しておきたいところだ。
6.現在の買取相場
当然、バイクの買取価格は市場での需要や相場によって変動している。今現在の取引相場が買取価格にも大きな影響を与えるため、買取価格は決して安定的ではないことに留意しよう。
例えば、春・秋はバイクショップにとって売り時となるが、それに備える仕入れの時期は買取価格が上がりやすいと言える。
とはいえ、基本的にはバイクは時間経過と共に買取価格は下がっていくことが一般的なので、下手に売却タイミングを待たず、早めに売却するほうが失敗は少ないと言えるだろう。
主な国産人気バイクの買取相場
ここからは、実際にバイク買取店の公式サイトに掲載されている買取実績をもとに、人気車種の買取相場を紹介しようと思う。もし自分のバイクに当てはまっているようなら、参考にしてほしい。
調査サイト:カチエックス
【注意】
バイクの買取価格は個別事情に大きく左右されるため、下記はあくまで参考情報として留めよう。
スズキ
車種名 | 買取相場 |
---|---|
GSX250R | 7万〜30万円 |
V-ストローム250 | 18万〜42万円 |
GSX1300R ハヤブサ | 9万〜178万円 |
ジクサー150 | 2万〜26万円 |
GSX-R125 | 4万〜26万円 |
アドレス125 | 3万〜20万円 |
レッツ | 5,000〜8万円 |
SV650 | 46万〜56万円 |
ヤマハ
車種名 | 買取相場 |
---|---|
SR400 | 9万〜83万円 |
ドラッグスター400 | 5万〜81万円 |
ビーノ | 1,000〜13万円 |
YZF-R25 | 6万〜45万円 |
JOG | 0〜121万円 |
ドラッグスター250 | 9万〜61万円 |
YZF-R1 | 13万〜187万円 |
マジェスティS | 2万〜25万円 |
ホンダ
車種名 | 買取相場 |
---|---|
PCX | 2万〜29万円 |
レブル250 | 4万〜50万円 |
スーパーカブ110 | 1万〜22万円 |
CBR250RR | 7万〜68万円 |
モンキー | 6万〜66万円 |
スーパーカブ50 | 0〜17万円 |
CT125ハンターカブ | 19万円〜40万円 |
GROM(グロム) | 4万〜37万円 |
ジョルノ | 0〜12万円 |
クロスカブ110 | 2万〜32万円 |
カワサキ
車種名 | 買取相場 |
---|---|
Ninja 250 | 3万〜50万円 |
Ninja 400 | 6万〜55万円 |
Z900RS | 23万〜190万円 |
250TR | 3万〜40万円 |
ゼファー400 | 27万〜70万円 |
ゼファーχ | 35万〜153万円 |
エストレヤ | 3万〜62万円 |
バイクを売る前に覚えておきたい3つの事柄
バイクを売る場合、なんでも構わず買取査定に出しても意味がない。売るからには少しでも査定が有利に運べるように準備しておく必要がある。さらに、高く売ろうと小細工すると逆にマイナスになることもあるので注意が必要だ。
特に以下の3つの事柄は、バイクを売る前に覚えておいてほしい。
- エンジンがかかるようにしておく
- へこみやキズは直さない
- 売り時シーズンを逃さない
エンジンがかかるようにしておく
当然ながら、エンジンがかからないバイクは乗り物として機能していない。だからこそ、査定時にはエンジンがかかるかかからないかはとても重要だ。
バイクのエンジンがかからない理由のひとつに、バッテリー上がりがある。最近はキックがないバイクも多いので、バッテリー上がりだとエンジンが始動できない。
ここで問題なのは、査定士はバッテリー上がりでエンジンがかからないのか、それともほかに問題があるのかといったことまではわからないことだ。つまり、バッテリー上がりという簡単なことだけでも大きなマイナスを取られる可能性さえある。そこで、査定前にはエンジンが問題なく始動するか確かめておくことが重要だ。
エンジンがかからない原因がバッテリー上がりであれば、安い海外製バッテリーへの交換でも問題ない。さらに、バッテリーを外してバイク店などで充電してもらえるならそれもいいだろう。おおよそ2,000円程度で済むので、それは査定に臨む上で損にならないはずだ。
またセルが回ってもエンジンが始動しない場合、燃料と空気、そして火花のどれかに問題が発生している可能性が高いと考えられる。燃料が入っているのか、エアクリーナーは汚れていないか、スパークプラグは正常に火花が出ているか確認しておこう。
もちろん、これらの点検が自分でできないこともあるだろう。その場合は、信頼あるバイク店で点検をしておくことをお勧めする。ただし、修理費用が数千円程度で済むならよいが、1万円を超えるようなら、修理しても査定アップ額がそれを上回るとは限らない。この場合は手をつけずに一度買取査定してみるとよいだろう。
へこみやキズは直さない
バイクに長く乗っていると、不注意でキズやへこみなどを作ってしまうこともあるだろう。キズやへこみは査定ではマイナス査定を取られるが、直しても修理費用は回収できないので何もしないほうが得というのがセオリーだ。
バイクに付いたキズやへこみは、程度によって修理費用も異なる。しかし、小指の爪ほどの小さいへこみであっても、修理すると数万円かかるのをご存じだろうか。さらに、線キズであっても、塗装が剥がれていると塗装作業が必要になり、やはり数万円の修理費用が発生する。
しかし、バイク査定でへこみやキズがあっても実際の修理費用ほどマイナス査定されない。その理由は、バイク業者が業販で修理するためで、エンドユーザーより安い金額で修理が可能だからだ。
ならば、自分で修理すれば大きくプラス査定になると考える人もいる。実際にホームセンターやカー用品店に行くと、ボディの補修用品が多数売られており、一般素人でもきれいに修理できるのではと錯覚する。
しかし、キズやへこみの修理は、いきなり誰がやってもキレイにできる技術ではない。へこみを平らにする技術一つとっても熟練の技が必要だ。さらに塗装は、実際のバイクの色と売られている色では違いがあることが多い。
それは、色が紫外線で焼けていることもあるが、同じボディカラーでも配合は何種類もあるのだ。だから、製造された年式や、同じボディカラーでも車種が違うと同じカラーNoでも配合が異なる。
そのため、売られている缶スプレーで塗装しても、全く同じ色にできない。しかも塗料も異なるので、仕上がり具合もオリジナルと大きく変わるため、すぐにDIYで補修したことが査定士に見破られてしまう。
さらに悪いことに、DIYで修理したことがばれると、その部分はキズがあった場合より大きなマイナスになる。それは、補修した部分はプロの手で補修すると金額が高くなるためだ。
このように、キズやへこみは修理しても全くいいことはないので、査定時はそのままにしておいた方が得だ。
売り時シーズンを逃さない
バイクは、季節性の乗り物なので中古市場で高い時期がある。逆に需要がない冬場はバイクが売れないので買取相場も低迷しているため、売れる時期売却するのがいい。
バイクは売ろうと思った時が一番高いのは前出で解説した通りだが、売ろうと思いながらじりじりと先延ばしして、実際に売る時期が冬になってしまうとかなり損することになるので注意が必要だ。
また、一番バイクが売れる時期は春と秋と言われるが、実際はもっと多く売れる時期がある。まず、2月から4月は新生活が始まる次期なので、バイク需要が高まり高く売れる。次が夏休みに入る前の6月から7月だ。この時期もバイクシーズンに向けてバイクの取引が活発になっている。
特に梅雨時期にあたるこの時期は、バイクに乗れない時期なのでバイク買取に力をあまり入れていないという方もいる。しかし、夏場に向けてバイク店は在庫を増やす必要があり、6月から7月はバイク買取に力を入れるバイク店が多い。
最後が、秋の行楽シーズンに突入する前の9月から10月だ。とくにシルバーウィークの大型連休が長い年ほど買取価格に期待が持てるだろう。
このように、売れる時期は新生活前と大型連休の始まる前が売り時シーズンとなる。つまり、この時期に売りたいと思っていたら、時期を逃すことなく売ったほうがかなり得だ。
逆に、冬場はバイク購入するユーザーが少ないので、買取もあまり活発にならない。とはいっても、完全に買取がストップするわけではなく、ある程度在庫をバイク店も抱えておく必要がある。そのため、需要がない時期でも買取が行われており、意外に年末の12月が買取の狙い目だったりする。
そこで、秋の行楽シーズン終了でバイクから降りることを決めているなら、すぐに売るのではなく、12月の初旬を目安に買取に出すと面白い結果になるだろう。
バイク買取でよくある質問
Q.バイクの買取査定をしたら必ず売らないとだめですか?
A.大手バイク買取店であれば、査定のみでも全く問題ありません。そのため、今の愛車の相場を知るだけに利用する方もいますから、買取査定した後、金額に納得できなければ売らなくても問題ありません。ただし、個人経営などのバイク店の場合は、事前に聞いておいた方が無難です。
Q.バイクの車検が切れていますが査定前に車検を取ったほうがいいでしょうか?
A.バイクの車検は査定に関係ありません。もちろん、車検が丸々2年あれば法定費用分は上乗せして買取してもらえますが、通常は買取で車検があるからとプラス査定になりません。つまり、車検切れのバイクを車検をとっても査定額で車検費用は回収できないので車検切れのバイクはそのまま買取査定に出したほうが良いでしょう。
まとめ
バイクを高く売りたいなら、できるだけ多くの買取店で査定するとよい。ただし、売ると決めたバイクをキレイに見せるために、洗車を忘れないようにしよう。
また、バイクの状態でも買取業者は変わってくる。輸入車バイクやカスタムバイクは、専門買取が買取価格に期待が高まる。さらにカスタムしているなら純正パーツが揃っているとポイントが高いことも覚えておいてほしい。
バイクの買取は、すべての買取店で買取価格が違うことを理解し、大切にしてきたバイクを売りたいという気持ちを査定士に伝えられれば、高値が引き出せるだろう。
文:小泉嘉史 / 伊藤フミヒト