これまで黒助のナナハンコレクションとしてGPz750Fやカタナ750を紹介してきたが、実はもう1台隠し球を持っていた。それは青春時代の思い出がたっぷり詰まった、ホンダCBX750F。当時の甘い思い出と現状の状態をレポートする。
文:黒田健一/写真:南 孝幸
ガレージの隅でホコリをかぶっていた空冷ナナハン
俺のナナハンコレクションはCBX750Fから始まったのだ!
以前GPz750Fとの出会いを紹介したときにも記載したが、私は10代の青春時代を父親の仕事の関係でタイ・バンコクで過ごした。バンコクの生活にも慣れた頃、2歳年上のアフロヘアーの日本人に出会い、彼から色々な悪行を教わった。
そのひとつがパタヤビーチのレンタルバイクだった。彼からバイクの楽しさを教わり、暇を見つけてはパタヤビーチでバイクを乗り回していた。なかでも大のお気に入りだったのがCBX750F。正方形の2眼ヘッドライトに16インチのフロントホイールは400cc並に乗りやすかったのを覚えている。
それから約30年が経過した2017年、某オークションサイトでCBXを落札。遠目で見るとキレイだが、近くで見ると年相応。またエンジンが温まるまではキャブの調子がいまいちで、温まると絶好調という現象に悩まされる。それから旧車屋にキャブのオーバーホールを依頼したのだが、数カ月待ってもなんの音沙汰もなし。
シビレを切らして店に乗り込むと、メカニックが長期入院中で作業ができないとのこと。それ以来、キャブが外れた状態で5年が経過し、今に至る。
青春時代に出会った愛しのCBX750F
CBX750Fの現状レポート
キャブレター&ニュートラルランプスイッチ
左右のスイッチボックス類
マフラー
インシュレーター&エアクリーナー
文:黒田健一/写真:南 孝幸