ウィンカーブザーは大きく分けて2種類
まずはウィンカーブザーについて。
そもそもは、昔の機械式ウィンカーリレーが機構的にカチカチと音が鳴る仕組みだったのよ。ウィンカーを点滅させるために断続的にオンオフを繰り返すんだけど、そこに使われてたのがマグネットスイッチ。
電磁石を利用したスイッチで、動作時に物理的に接点を叩くので、カチカチ言ってたってワケ。
バイク用のドラレコや防犯アイテムでも有名なミツバサンコーワのHPが詳しいので、参考に見てみてね。
機械式ウィンカーリレーはカチカチ鳴るけど、ICリレーだと音が出ない。カチカチ音が安全上でも有効ということなのか、ウィンカー音を出すための部品が存在して、それが今回の主役であるところのウィンカーブザーね。
さてウィンカーブザー。機械式と電子式が存在する。
ホンダでいうと、前者はオーディブルパイロット、後者はエレクトロン。
というわけで実物をいくつかポチったので、見ていこう。
オーディブルパイロット(38401-187-701)
ホンダ純正で、定番のウィンカーブザー。機械式で端子は2本。カチカチ鳴るよ。
エレクトロン(38401-GC8-004)
こちらもホンダ純正。電子式で端子は3本。ピーピー鳴るやつ。
汎用ウィンカーブザー
キジマの電子式ウィンカーブザー。非常にコンパクトな上、音量調整付。
作動音付ウィンカーリレーという手段も
ウィンカーブザーではなく、そもそもウィンカーリレー自体に作動音機能付きのものもあるよ。
キタコのLEDウィンカー対応ウィンカーリレーは作動音付で、音は機械式。カチカチ鳴る。でもLEDウィンカーにも対応してて、5wから30wまでいける。
ちなみに現行のスーパーカブ110とかも作動音付ウィンカーリレーを採用してるっぽい。
ウィンカーブザーの音を簡単に確認するための準備
音を出すアイテムだけに、一番こだわりたいのは音色。ただ、車体に何度も装着するのは大変なので、テスト用のアイテムを作ってみるよ。
使用したもの
スイッチングACアダプタ
家庭用コンセントからの電源を12VのDC(直流)電源にするためのもの。スイッチ付だと使いやすい。
今回ポチったやつには、ワニ口クリップだけじゃなく配線を差し込むコネクタも付いてて得した気分。
ウィンカーリレー
ウィンカーの動作を再現するためのウィンカーリレー。1wから100wまで対応してくれる優れもの。
これがないと連続音にならない、たぶん。
110型コネクタに変換してくれるハーネス付き。これがあればCT125ならそのまま装着できる。
気が利いてる。
固定用のスリットが水平方向と垂直方向の2か所に設けられてるので、装着自由度も高し。
ワニ口クリップ
各アイテムをつなぐためにワニ口クリップ。持っておくと電装品のテストとかでなにかと便利よ。
ウィンカー音検証道具を作るよ
ウィンカー音を確認するための道具作りは簡単。上で集めたアイテムをこんな感じでつなぐだけ。
さくっと完成。では、ウィンカーブザー音を検証するよ。
各種ウィンカーブザーの音
ホンダ オーディブルパイロットのカチカチ音
カチカチ音っていってたけど、こうして聞くとチッコンチッコンって感じ。
ホンダ エレクトロンの電子音
ピッピッって感じ。この音を聞くと白バイを想起する人もいるとかいないとか。
キジマ ウィンカーブザーの電子音
ピーッーピーッって感じ。どことは具体的に思い出せないけど、なんかどっかで聞いたような音。
キタコ 作動音付ウィンカーリレーのカチカチ音
最後は作動音付フラッシャーリレー。なんだけどうまくいかなった。なんか遅い。
今回のACスイッチャーではうまく鳴らなかったので、CT125に取り付けてみたよ。
まとめ
というわけでウィンカーブザー音の比較でした。世の中には他にもいろんなウィンカーブザーや、作動音付ウィンカーリレーがあるはずなので、さらに多彩な音色があるはず。
せっかくウィンカーブザーを買ったので、今度はこれをCT125に取り付けてみるよ。
レポート:若林浩志