まずは前哨戦 水曜の走行では…
鈴鹿サーキットはきょう4日金曜日から公式スケジュールがスタート。サポートレースの走行時間を含め、8耐の走行は、2度のフリー走行と、公式予選1回目が行われます。
なんだかいつもと進行が違うんでへんな感じなんですが、それも午前中まででしょうねぇ。公式予選始まったら、いつもの8耐モードに突入しそうです。
その公式スケジュールを前に、今年は2日水曜日から走行が始まっています。これは、いわゆるスポーツ走行で、まる1日7時間以上も走行時間があるという過酷なやつ。とはいえテスト回数が少なかったり、特に海外の参戦チームなんかは、この「本戦の直前=気象コンディションがほぼ同じ」テストは有益なんです。実戦を見据えたテストできますからね。
その水曜の走行は計5セッション。以下、各走行のトップ6です。
■セッション01 0900-1030
1 #7 YARTヤマハ
2 #33 Team HRC
3 #1 TSRホンダフランス
4 #17 Astemoホンダ
5 #88 ホンダアジア
6 #71 桜井ホンダ
■セッション02 1045-1200
1 #7 YARTヤマハ
2 #33 Team HRC
3 #1 TSRホンダフランス
4 #76 オートレース宇部レーシング
5 #37 BMWモトラッド
6 #88 ホンダアジア
■セッション03 1330-1430
1 #33 Team HRC
2 #7 YARTヤマハ
3 #17 Astemoホンダ
4 #12 ヨシムラSERT
5 #1 TSRホンダフランス
6 #37 BMWモトラッド
■セッション04 1445-1615
1 #33 Team HRC
2 #7 YARTヤマハ
3 #37 BMWモトラッド
4 #1 TSRホンダフランス
5 #95 エスパルスドリーム
6 #17 Astemoホンダ
■セッション05 1630-1800
1 #7 YARTヤマハ
2 #12 ヨシムラSERT
3 #37 BMWモトラッド
4 #17 Astemoホンダ
5 #50 チームKODAMA
6 #76 オートレース宇部レーシング
■総合結果
1 #7 YARTヤマハオフィシャルEWC 2分06秒778
2 #33 Team HRC with日本郵便 2分07秒205
3 #12 ヨシムラSERT MOTUL 2分07秒803
4 #37 BMWモトラッド 2分07秒939
5 #1 TSRホンダフランス 2分08秒221
6 #95 エスパルスドリームI-TEC 2分08秒331
5回の走行時間、それぞれの時間帯と気温/路面温度、それにチームの誰が走ったか、さらにタイヤの本数制限もあって、一概にこのタイムが本番に反映されるわけではありませんし、まだテストだからタイムは出さなくていい、ってチームもあるフリー走行。
ちなみにタイヤの本数制限とは、もちろん公式スケジュールで課される本数制限ではなくて「7時間も走る分、タイヤ用意できないっすよ」ということです(笑)。
それでも、YART速い! 今年のYARTは、世界耐久選手権 開幕戦ル・マン24時間で2位、第2戦スパ24時間で優勝、とミスなく鈴鹿に来ていて、本気で鈴鹿での優勝を狙っています。
本気でっていうのは、今まではどうしたって世界耐久チームは「鈴鹿8耐だけのワンマッチチーム」の後ろを走るイメージがあったんですが、今年はヤマハのファクトリーチームの出場もなく、このYARTがヤマハのトップチーム。全日本ロードレースを走っている中須賀克行&岡本裕生のワークスマシンとは別物の世界耐久マシンですが、ワークスマシン車のエッセンスが十分に注入されている耐久マシンなんだといえそうです。
それでは、次のレポートは公式予選1回目の終了後にでも!
写真・文責/中村浩史