文:黒田健一/写真:南 孝幸
レギュレーターの搭載位置を涼しい場所へ移動せよ!
この写真を撮影した直後にGPz750Fの電気系がダウンした
真夏に頻発する旧車のトラブル。レギュレーターのパンクに注意
オートバイ8月号の撮影中にGPz750Fの電気系が落ちて不動になったトラブルを紹介したが、予想どおりレギュレーターが故障していた。このトラブルはこれまでに何度も経験しているので、電力が落ちた瞬間に推測できた。だって撮影日の気温は32℃。そりゃ~、熱に弱いレギュレーターはパンクするさ。
しかも純正レギュレーターが搭載されている位置はキャブレターの真上だから、まさに灼熱地獄。ネットでGPzのレギュレーター移設情報を調べると、右側のサイドカバー内に移設している人が多かった。てなことで今回はレギュレーター移設大作戦を実行する。
でもレギュレーターを移設するには、まず市販レギュレーターの配線を延長する必要がある。今回購入したHクラフト製は、通常20cmの配線を無料で40cmまで延長できるサービスがあるので、それを利用した。あとは取り付けるだけなのだが、どうやって取り付けるかが問題。つまり専用ステーを製作する必要があるのだ。
ひとりでは不安なので、イシッチとトミーに協力してもらい、3人で力を合わせればなんとかなるだろうという、安易な気持ちでスタートした…。
レギュレーターがパンクするとバッテリーもパンク寸前になる⁉
古いバイクに乗っているとレギュレーターの故障はよくあることで、今回のGPz750Fを含めるとすでに5回も経験済み。大昔に乗っていたZZR1100 Cタイプが国道のど真ん中で停止した時は怖かったな~。いま乗っている車両ではDR‐Z400SMが1回、XR250が2回で全て夏に故障した。下のバッテリーの写真を見てよ。レギュレーター不良による過充電が原因。ここまでバッテリーが変形したのは初めて見たぜ。
今回使用したもの
ステーの素材に選んだのは汎用のアルミステー
今回の作業で一番難しいのはステーの製作。材料はイシッチのアドバイスで加工しやすい汎用アルミステーに決定。これをチェーンカッターでバサバサとカットするのさ。レギュレーターはHクラフト製6ピン仕様に配線を40cm延長した。