2023年9月24日、2023 MotoGP世界選手権第12戦インドGPがインドのブッダ・インターナショナル・サーキットで行われた。初開催となるサーキットでのレースとなった今大会。ランキング争いが熾烈を極める中、さらにポイント差が縮まる事態となった。

好調マシアがポールポジション! 佐々木は3番グリッドを確保

画像1: 好調マシアがポールポジション! 佐々木は3番グリッドを確保

日本人ライダーは鳥羽海渡(SIC58 Squadra Corse)、鈴木竜生(Leopard Racing)、山中琉聖(Gaviota GASGAS Aspar Team)の3名が予選Q1から出走。佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)と古里太陽(Honda Team Asia)はQ2進出を果たしている。

予選Q1はランキング4位につけるデニス・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)が他を圧倒。2番手に0.829秒という大差をつけてトップ通過となった。山中は3番手タイムで文句なしのQ2進出。鳥羽は5番手タイムだったが、他車がトラックリミット違反によるタイム抹消を受け、ポジションが1つ繰り上がり、4番手でQ2進出となった。鈴木はタイムを出すことができずQ1敗退となっている。

予選Q2開始前、サーキットはスコールに見舞われ、セッションが中断。1時間近くの中断を経て、セッションは再開されたが、コンディションは一転してウエットとなった。

難しい状況となった予選Q2を制したのはジャウマ・マシア(Leopard Racing)。2位以下にコンマ7秒もの大差をつけポールポジションを獲得。来季のMoto2昇格が決定して以降、充実度もレースの結果に現れている印象だ。2位にマッテオ・ベルテッレ(Rivacold Snipers Team)、3位にはランキング2位の佐々木が続いた。

その他の日本人ライダーは、鳥羽が5グリッドを獲得、古里が8番手につけた。続いたを確保した。山中は転倒もあり12位で予選を終えている。

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マシアがポールトゥウィンを達成 鳥羽と佐々木が表彰台を獲得

画像: www.motogp.com
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35度越えという灼熱のコンディションの中、16周の決勝レースがスタート。ポールポジションスタートのマシアがホールショットを決め、佐々木、ディオゴ・モレイラ(MT Helmets - MSI)、ベルテッレ、鳥羽、古里、ステファノ・ネパ(Angeluss MTA Team)、ダニエル・オルガド(Red Bull KTM Tech3)、10番手ダビド・サルバドール(CIP Green Power)と続く。

オープニングラップを終え、マシアと佐々木が後続との差を開き一騎打ちの様相となる。一方、4周目にセカンドグループを走っていたベルテッレが転倒。鳥羽、モレイラに加え、、佐々木のチームメイトでありコリン・ベイヤー(ハスクバーナ)やランキング5位のダビド・アロンソ(Gaviota GASGAS Aspar Team)、オルガド、イバン・オルトラ(Angeluss MTA Team)らが熾烈な3位争いを展開していく。

上位でレースを進めていた古里だったが中盤戦に差し掛かったタイミングで転倒。リスタートするもポジションを大きく落としてしまう。

その後方では、鈴木がスコット・オグデン(VisionTrack Racing Team)のハイサイドを避けきれず転倒。転倒者がで始めるなか、2位の佐々木がペースダウンし、マシアが独走状態となる。

ペースが上がらない佐々木に対し、鳥羽とベイヤーが急接近。2位争いは3台で行われることになった。

残り3周は佐々木、鳥羽、ベイヤーによる熾烈な表彰台争いが勃発。順位を入れ替えながらゴールを目指す3名だったが、ファイナルラップで佐々木とベイヤーが接触、佐々木は生き残るもベイヤーは無念のリタイアとなってしまった。

マシアは一度も首位を譲らない完璧なレースを披露しトップチェッカー。ランキング首位のオルガドと同ポイントに並びランキング2位に浮上した。

2位はハスクバーナの2台とのバトルを制した鳥羽が入り、佐々木はベイヤーとの接触が響き3位でのゴールとなった。4位はアロンソとのバトルを制したオルガド、5位にアロンソが入っている。山中は15位完走でポイント獲得、古里と鈴木はリタイアに終わった。

画像: マシアがポールトゥウィンを達成 鳥羽と佐々木が表彰台を獲得

上述の通り、ポイントランキングでは首位のオルガドと2位マシアが174ポイントで並んだ。3位の佐々木は僅か1ポイント差の173ポイント。今週末にモビリティリゾートもてぎで行われる日本GPを前に、チャンピオン争いはさらに白熱の展開を迎えている。

2009年の250ccクラスで青山博一以来、日本人チャンピオンが誕生するかもしれない今シーズン。次戦の日本GPはこれまで以上の盛り上がりを見せるに違いない!

レポート:河村大志

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