文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海
モトフィズ×ピットギア「バッグメンテナンスセット PG-289」テスト&レポート
「お疲れさま」のツーリングバッグをリフレッシュ
ライディングウエアはナイロン生地が主流。汚れたら洗濯機で丸洗いできるし、撥水スプレーを吹いておけば防水性も高められる。しかし同じナイロン生地を使っているツーリングバッグは使いっぱなし、という人がほとんどではないだろうか。僕自身、何年もタンクバッグとシートバッグを普段使いしているが、メンテナンスという発想はなかった。
そこでテストしたのが汚れを落とすクリーナーと、撥水性を発揮するコート剤の2本を組み合わせた「バッグメンテナンスセット」。多種多様なツーリングバッグを展開しているモトフィズブランドの新製品だ。
まずブラシなどで表面に付いたホコリや泥汚れを落としてから、クリーナーを吹いてスポンジやクロスで擦り洗い。水で濡らしてから固く絞ったクロスで洗浄剤を拭き取る。
コーティングも同様に汚れを落としてから施工面全体がしっとりするまでスプレーし、スポンジなどで塗りムラを無くすように表面をならす。夏場なら1時間ほど、冬場でも2時間ほど乾燥させれば作業完了。どの工程も面積によって所要時間が変わるが、作業そのものは実に簡単だ。
シートバッグで試したところ、排ガス由来と思われる油汚れがスッキリ落ち、水を掛けても水滴となって滑り落ちる撥水性を発揮。日常使用やツーリング後で「くたびれた」バッグを優しく復活させてくれる。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
液剤をスプレーして拭くだけだが、大型シートバッグのように表面積が多いバッグだと施工から乾燥まで3時間近くかかる。クリーナニングとコーティングが1本で同時にできたら施工作業の負担が減りそう。
文:太田安治/写真:盛長幸夫/モデル:平嶋夏海