CT125・ハンターカブにはツールボックスがついてるじゃないですか。ノーマルだと書類とヘルメットホルダー用のワイヤーが入ってると思うんだけど、これをツールボックスとして使いこなしたい。そこで入れたいのが外装外しセット。カスタムするために外装を外すことが頻繁にあるので、それに特化したコンパクトな工具の組み合わせを作って愛用してるのよ。今回はそんな車載工具の話。

ツールボックスをツールボックスとして活用したい

画像: ツールボックスをツールボックスとして活用したい

ハンターカブのでっかいキャリア下にあるツールボックス。

せっかくツールボックスって名前がついてるんだから、ツールを入れたい。ぜいたくを言えばツーリングでのパンク修理くらいまで対応できる工具類を収めたいんだけど、たぶん工具のサイズ的に厳しいのよね。先日ハンターのフロントホイールを外したんだけど、思ったより高トルクで締結されてて、かなりしんどかったので。締めこむときの規定トルクも57N・mとかだし。

そこで自分は、「普段のカスタムで便利な、外装外しに特化したコンパクトな工具の組み合わせ」ってのを入れてるのよ。

なにしろ、バッテリーリッドの中にドラレコ本体とか入ってるので、SDカードを取り出すにも工具が必要になるのよね。もちろん、要求締結トルクの大きくないパーツなら普通に装着もできるよ。

外装を外すためのコンパクト工具

これが自分の使ってる外装外しに特化したコンパクト工具セット。もちろん純正ツールボックスに余裕で収まる。

画像: 外装を外すためのコンパクト工具

なかなかコンパクトでしょ。

一覧はこんな感じ。

1/4エクステンション
1/4ハンドル
8mmソケット
10mmソケット
12mmソケット
14mmソケット
ビットソケット
#2プラスビット
マイナスビット大
マイナスビット小
2.5mm六角棒ビット
3mm六角棒ビット
4mm六角棒ビット
5mm六角棒ビット
6mm六角棒ビット
8mm六角棒ビット
シールピックツール

外装を外すのにそこまで大きいトルクは必要ないということで1/4(6.3sq)サイズ。
1/4のハンドルとエクステンションを使ってコンパクトになるTハンドルにしようっていう狙いね。

当初は、ビットを使わず1/4のプラスソケットとかを使ってたけど、どうにもかさばるのでビット変換アダプターを使ってビットで対応。

あと、外装外しに便利なのがシールピックツール。最近知ったアイテムなんだけど、スナップリベットや爪を外すのにかなり便利でコンパクト。樹脂の内装剥がしよりも汎用性があってお気に入り。

ちなみにほとんどアストロプロダクツで揃えたよ。アストロで売ってないのは、ビットホルダーかな。

作業する人ならこれ以上の説明いらない気もするけど、一応各アイテムも説明していくね。
自分が身をもって失敗したのもあるし。

1/4ソケット&ハンドル&エクステンション

画像1: 1/4ソケット&ハンドル&エクステンション

外装外しセットの主役。ハンドル+エクステンションでほぼすべてをまかなうよ。エクステンションの長さに関しては、何度も外装外したけど75mmで今のところ問題なし。

自分はとりあえず試しにアストロで買ったけど、KTCが圧倒的にカッコ良い。でも値段もだいぶ違う。

京都機械工具(KTC) 6.3mm (1/4ンチ) エクステンションバー75mm BE2075

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スライドハンドルもなるべく長い方が力が入りそう。でも収納性を考えて110mmくらいのを使ってる。アストロのはセンターロック機構がないので、これもKTCにしたい。カッコ良いし。高いけど。

京都機械工具(KTC) 6.3mm (1/4ンチ) スライドヘッドハンドル BHM2

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ソケット類はほぼこだわりなく選んだ。エクステンションがあるから、外装外すだけならディープにする必要もないっぽい。8、10、12、14mmがあれば外装はほぼいけるはず。

ビット変換ソケットは、ビットの抜き差しがしやすいものを選ぶといいよ。マグネット式とか板バネ式とかあるのでお好みで。何度も差し替えるからあんまり固いとめんどくさいかも。

ソケットホルダーはコンパクトなものがなかったので、安物買ってきてサンダーで切った。

画像2: 1/4ソケット&ハンドル&エクステンション

ビット&ビットホルダー

画像: ビット&ビットホルダー

ハンターカブの外装はキャップボルトがたくさん使われてるので、5mmの六角棒ビットで。これが一番使用頻度高いかも。

六角ビットは、2.5、3、4、5、6、8mm。大抵これで行けるはずだけど、社外パーツで小さいキャップボルトを使ってる場合もあるから自分のハンターについてるサイズにあわせよう。

アストロでもビットは売ってるけど、オススメはコレ。

SK11 25mm ビットセット 10Pcs SBT2510H

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必要なものはほぼそろってるし値段は500円以下。
しかもビットホルダーがめちゃくちゃ優秀なのよ。ホルダーが分割できるので、ビットの数に合わせて組み合わせることで好きな個数にできる。オススメ。

8mmビットは選択肢少な目。たいてい長いのよね。サイズ的にも程よかったのが名門ヴェラのビット。安いし。

Wera(ヴェラ) 840/1Z ビット 8.0 056335

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シールピックツール

これは、愛知のカブ専門店M&Fカビィさんに教えてもらった工具。
シールピックってくらいだからオイルシールとかを外す工具なのかな、もともとは。

でもこれ、スナップリベットを外すのにかなり便利なのよ。しかも樹脂製の内装剥がしと違って作業部が金属だし小さいし、削れば極限まで薄くできるので、めちゃくちゃ重宝するよ。

STRAIGHT
オーリング シールピックツールセット 4ピース 12-881

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アストロで買ったやつは、先端がわりと優しい感じだったので金ヤスリでぎりぎりまで薄く削った。ついでにスナップリベットを押しやすいように先端形状もちょっと加工。ゆうてそんな分厚くないので結構簡単に成型できるよ。
形状が出来たら、ペーパーとかで滑らかになるように仕上げてね。

使い方はこんな感じ。あまり力はかからないけど、十分押すことができる。これで押し切れなかったら六角ビットの2.5mmとかを使えば良いし。

画像1: シールピックツール

先端を薄く仕上げることができるので、縁を持ち上げるのが楽。
反りが逆向きだともっと使いやすいかも。あとでまた曲げよう。

画像2: シールピックツール

収納袋

収納袋は何でも良いんだけど、アストロに売ってたツールポーチの小サイズが、ほどよく余裕があって良い案配。外寸は幅160mm、高さ140mmくらい。
多少余裕があれば取り出しやすいし、タイラップとかをさらにいれておくと便利かも。

画像1: 収納袋

このセット、ほんとにものすごく使いやすくて愛用してる。外装だけじゃなく、ちょっとしたパーツの脱着にも活用できるよ。

ツーリングに行くときは深く考えずにツールボックスに放り込んでる。

画像2: 収納袋

ただツーリングにもっていくなら、せっかくならもう少し大きいサイズのボルトも触れるようにしたいのよね。タイヤ交換まではのぞまないけど「ツーリング中にボルトの緩みに気づいた時、一時的な応急処置の増し締めができるセット」にできるとさらに便利そうなのよ。

ツーリング中、だいたいのところを増し締めできる工具の組み合わせ

で、増し締めを考えた時にできればアクスルシャフトくらいは締めれるようにしたい。そうなると19mmの工具までが必要なのよね。

ちなみにツールボックスのサイズは、奥行きが約155mmで開口部が約55mm×55mm
ただし、蓋が10mmくらい奥行あるので、160mmくらいまでの工具なら入るっぽい。あと、奥に行くほどすぼまってるので注意。

画像1: ツーリング中、だいたいのところを増し締めできる工具の組み合わせ

19mmの工具をどうするかすごく悩んだけど、ふと思いついて愛用してるモンキーレンチのハイパーZEROを入れてみたら、ぎりぎりツールボックスの蓋を閉じることが出来たのよ。

なんせスーパーカブ90でのタイヤ交換で普通に使ってるくらい、ハイパーモンキーZEROはしっかりしてる。なので、ハンターカブとはいえ応急の増し締めくらいなら対応できるはず。最大25mmまで対応するし。これはいける。

というわけで外装外しセットにいくつか追加したのがこちらのリスト。

12-14スパナ
モンキーレンチ
プラグレンチ

1/4エクステンション
1/4ハンドル
8mmソケット
10mmソケット
12mmソケット
14mmソケット
ビットソケット
#2プラスビット
マイナスビット大
マイナスビット小
2.5mm六角棒ビット
3mm六角棒ビット
4mm六角棒ビット
5mm六角棒ビット
6mm六角棒ビット
8mm六角棒ビット
シールピックツール

外装外しセットに12-14スパナ、モンキー、プラグレンチを追加した感じ。

画像2: ツーリング中、だいたいのところを増し締めできる工具の組み合わせ

では各アイテムを。

スパナ

ソケット&ハンドルで外装周りはなんとかなるので、レンチ&スパナの役割は主に足回りを想定。ホイールまわりは、10mm、12mm、14mm、19mmが必要。中でも12mmは、チェーン調整のダブルナット用なのでスパナであることが必須なのよ。

なので12-14のスパナ。14mmは、アクスルシャフトのボルト側を抑えるのにも使うよ。

トップ (TOP) ライナー スパナ ヤリ型 12x14㎜ 日本製 鍛造 L-12x14

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実際にチェーンアジャスターのダブルナットを締める時には、12-14の12mm側とモンキーレンチで行こうっていう計画ね。

モンキーレンチ

個人的にモンキーレンチの中でも絶対的な信頼を置いているハイパーモンキーZERO。実は、ハイパーモンキーZEROがあまりにも調子良いから「今どきのモンキーはどれでもすごいのかも」と思って他ブランドのも買ったけど、割と違いがあるのね。自分の使ってきた中では、ハイパーモンキーZEROが最高。

ガタがほとんどないし、サイズの割に力もかけやすい。他社のワンサイズ大きいモンキーで外せなかったナットを外したこともある逸品ですよ。

トップ工業 (TOP) ハイパーモンキZERO ガタ無しワイドモンキーレンチ 口開き0~25mm ガタ無しウォーム 目盛付き HM-25 燕三条 日本製

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19mmのアクスルナットだけじゃなく、チェーン調整の10mmにも使える。これ一本でだいぶ工具が減った。

ソケット&ビット

12-14のスパナを入れたので、14mmソケットはなくてもいいかもだけど一応残しておくよ。ソケットホルダーを入れると収納が厳しくなるので、バラバラで放り込むことになってしまった。収納袋を併用すればそこまで悲惨なことにはならないはず。

プラグレンチ

最後にプラグレンチ。これが一番かさばるのよね。
安くて適当なのということでとりあえずこれ買ってみた。

Folany スパナツール、16/18mm スパークプラグソケットレンチ、分解用点火スパークプラグスパナツールカーパーツオートバイ

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一応ツールボックスには入るんだけど、実際にハンターカブで使ってみたら長すぎてアンダーパイプに干渉した。一応使うことはできなくもないけど、やりづらい。反対側が18mmなので、その分太いのも気になる。

だいぶ悩んだけど、どうしても気になるのでもう一個買ってみた。

uxcell デュアルエンドレンチソケット スパークプラグスパナセット ソケットサイズ16 mm 21 mm 17/19 mm 3個

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これは短いし、16mmだけなのでその分細い。アンダーパイプにも干渉しないし、完璧。
難を言えば、残り2個のプラグレンチは不要だし、棒もスライドハンドルで代用するから不要。なんかもったいないらか16mmの単品売りが見つけられると良かったな。

ちなみにそのままだとアストロのスライドハンドルが微妙に引っかかった。でも、やすりで少し削ったら無事使えるようになったよ。

画像: プラグレンチ

タイラップ

今回は入れてないけど、タイラップをおくと便利なはず。
もうハサミとかカッターを入れる隙間がないけど、そんなこともあろうかと手で切れる結束バンドってアイテムがあるのよ。

デイトナ(Daytona) バイク用 結束バンド 工具不要 作業時間短縮 耐候仕様 手でちぎれる結束バンド 150mm 60本入り 黒 27475

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これくらいかな。ほんとはプライヤーとかも入れたいけどね。

収納袋

収納袋がないと、ツールボックスからの出し入れで工具が散乱しちゃうので必須。
ほんとはホンダ純正の工具袋に入れたかったけど、ハイパーモンキーいれたら袋のスナップが閉まらなかったので断念残念。

なのでセリアのキャンプ用小物袋に入れてる。ソケットが取り出しやすいしなかなか良いよ。

画像3: 収納袋

こんな感じでぐしゃっと入る。

画像4: 収納袋

まとめ

ハンターカブといえばカスタム沼というくらいに魅力的なカスタムパーツが豊富なので、いじるときには外装外しセットあると便利ですよ。

レポート:若林浩志

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