文:黒田健一/写真:南 孝幸
構造変更を伴うユーザー車検は難しそうに思えるけどじつは簡単?
構造変更なんて怖くない! ひと言、検査員に伝えればOKさ
憧れのGSX750Sを購入したのはいいものの、1100用のセパハンが思わぬ障害となって乗らなくなってしまってから早2年。ま~購入する前からあのライポジは辛いだろうなと覚悟はしていたが、10分が限界だった。でも、バイク自体は扱いやすいので快適なライポジになれば、お気に入りの1台になることは間違いと確信していた。
とは言えパイプハンドル化は好みではないので、伝説の純正ハンドル「耕うん機ハンドル」を装着することにしたのだが、それまではひどいことばかり言っていたのにいざ装着してみると、あまりのライポジの変わりように戸惑うどころか、カタナが素敵に見えてくるから不思議だ。
早くこれでツーリングに行きたい! と言う衝動に駆られて、さっそくユーザー車検に挑戦したのだが、問題はハンドル幅が大きく広がったので構造変更が必要なこと。バイクに乗り始めてから全てユーザー車検を利用してきたが、構造変更するのは今回が初めて。事前にいろいろ調べたのだが、いまいちハッキリとした情報を得られなかったのでユーザー車検の受付時に聞いてみると、実はメチャクチャ簡単だった。
ハンドル幅、つまり全幅数値の変更は、ライン検査の一番はじめに行われる車検証の確認時に「ハンドルを変更したので全幅が変わりました」と伝えるだけでOK。あとは検査員が計測した数値が新しい車検証に記載されるだけなので、構造変更用の書類などは必要ないと言う呆気ないものだった。新しい車検証には、これまでの「幅75cm」から「幅86cm」へとしっかり記載変更されていた。しかし今の車検証は小さいね。初めて見たけど、これまでの半分以下のサイズなんだね。
ナンバーが付いたカタナを前に、まるで新しいバイクを購入したようなワクワク感を抑えきれない俺! さっそく耕うん機ハンドルで走り出すと、セパハンのときとはハンドリングが大きく異ないることに驚いた。
ライポジが快適になったのは当然なのだが、ヒラヒラと軽快にコーナーを駆け抜けるのだ。フロント19インチなので曲がらない印象があったのだが…これは嬉しい誤算。まだまだ手を入れなくてはならない部分はたくさんあるので、しばらくはネタに困ることはなさそうだ。
次はCBX750Fだな。でもこの車両が一番問題ありかな…やることがいっぱいありそうだ。でも大好きなバイクなので、これも完全復活させるぜ! これからも「ハチ黒の愉快爽快キャブ車三昧」をヨロシク!
ハンドル変更で11cmも広がった全幅
カタナ750用と1100用の純正ハンドルでは、幅が大きく異なる