年々その勢いを増している中国産電動バイク、sur-ron(サーロン)。多くのオフロードライダーが気になっているのではないでしょうか? もちろん僕もめちゃくちゃ気になっている一人。というわけで、今回は3年目となるサーロンカップに参加させてもらっちゃいました。
僕はサーロンを所有していないのですが、サーロンの輸入元であるKOHAKU JAPAN様と、主催の内嶋亮選手にご協力いただき、Ultra Bee(ウルトラビー)のデモ車をお借りできることに。さらにウルトラビーだけだと1レースしか出られないので、お世話になっているサーロン・ディーラーのナグモータース様の仲間に入れていただき、Light Bee(ライトビー)のチーム対抗戦にも出場させてもらえるというスペシャルな待遇をゲット。イベントを丸ごと味わうことができたのでした。
サーロンカップの会場となったのは例年通りの埼玉県モトクロスヴィレッジ。3年目となる今年はモトクロスコースだけでなく、ウッズやヒルクライムも組み合わされて、エンデューロ要素も追加。参加者たちにも大変好評でした。
30分耐久クロスカントリー!
sur-ron XC
サーロンカップ最初の種目はsur-ron XC。その名の通り、クロスカントリーレースです。車種はLight Bee限定。初心者から上級者まで混走レースになるのですが、男子・女子・年代別などでのクラス分けはあり、それぞれ表彰式も行われます。
まずはCLUB TechnixのHIDE選手がレースをリード!
レースのはずなのにモーター音だけしか聞こえないのは面白い経験でした。観客の声もよく聞こえますし、バトルしているライダー同士でも会話できちゃうのはすごいですね!
レース終盤、先頭集団4番手を走っていたナグモ選手がHIDE選手をパスしてトップに出るも、最後の一周でバッテリー残量が少なくなり、セーフモードに入ってしまってパワーダウン。優勝はHIDE選手の手に。こんなトラブルがあるのも電動バイクレースならでは?
sur-ron XCの写真を以下のリンクから見ることができます。個人アカウントのSNSなど、商用以外でしたらご自由にお使いください。
お楽しみの当日発表コンテンツ
ウイリーコンテスト!
sur-ron XCが終わったあとはタイムスケジュールに「当日発表コンテンツ」とだけ記されていました。幕が開けてみると……ウイリーコンテスト! サーロンで一番ウイリーが上手いヤツ決定戦というわけです。
ここで強さを見せたのは千葉県木更津市のサーロンディーラーjon it.のハララ選手。自身の出した記録を次々と塗り替えて距離を伸ばしていきます。
10人近い参加者を寄せ付けず、最後にはレッドブルアーチから1コーナーまで続くウイリー走行を披露し、圧勝!
ウイリーコンテストの写真も以下のリンクからご覧いただけます!
初開催、Ultra TT!
今年発売になったウルトラビーのための種目が初開催。その名も「Ultra TT」。そう、タイムアタックです。
競技時間の間、参加者は自由にコースインし、タイムアタックを行い、一番速いタイムを出した人が勝ち、というルールです。こちらには僕も参加させてもらいました!
誰か写真撮ってくれないかなぁ〜と思っていたら、JNCC公式カメラマンのアベタカミツさんが撮影に来てくれていたのでお願いして写真を分けてもらっちゃいました。ありがとうございます!
公道で軽く1回、アサマファンライドで2周くらい乗らせてもらったことはあるのですが、ほぼ初乗りのウルトラビー。全くクセがなく、ミニモトとフルサイズの中間くらいのサイズ感で楽しく乗れました。リアブレーキが左手レバー操作なので、少し戸惑うかな? と思いましたが、1〜2周もすれば慣れてしまいました。
僕が乗らせてもらったデモ車はノーマル仕様でしたが、前後ホイールを19-16インチや21-18インチに換装することもできるようです。
11台出走した中で7番タイム。頑張った方なのではないでしょうか! 多分自分のバイクで走るよりも良いタイムが出てました……。
ちなみに優勝はナグモ選手。僕の半分もアタックしていないのに20秒以上も速いタイムでした。
「僕が一番サーロンを上手く使えるんだ!」
サーロン日本一決定戦
お次のコンテンツはサーロン日本一決定戦。ちょっとショートになったコースを3〜4台が一斉に走り、上位2名が勝ち抜けしていくトーナメント戦です。マシンはLight Bee。
ヒート1では優勝候補のモトクロス・エンデューロIA、Rise&RideのIAワタライ選手、ナグモ選手、くまのすけ選手の激戦。
IAワタライ選手、そしてやはりモトクロスIAの稲葉翔選手が順当に勝ち上がり、決勝戦はこの2人とシュウヘイ選手、ビックモンキー選手の4名で争われることに。
決勝戦だけ2周で争われます。スタートでホールショットを取ったのは稲葉選手。IAワタライ選手は1コーナーで最後尾についてしまい、追い上げの展開に。
最後は稲葉選手が逃げ切って優勝、今年のサーロン日本一に輝きました!
モトクロスで速い人たちはサーロンでもやっぱり速いですね〜。とはいえエンジンバイクよりかは差がつきにくいように感じました。来年のサーロン日本一、あなたも狙ってみてはいかがでしょうか?
サーロン日本一決定戦の全写真はこちら
仲間と力を合わせて勝利を目指せ
チーム耐久レース
最後の種目となったのは、チーム耐久。45分間のクロスカントリーレースですが、2〜4名1組のチーム対抗戦。リレー感覚でワイワイ楽しめるコンテンツです。
1台のLight BeeもしくはUltra Beeを使用するため、バッテリー交換の時間なども大きくリザルトに影響してきます。
スタートグリッドにマシンを並べて、さぁスタート、と思ったらここでまさかの「ル・マン式ですよー」のドッキリ。レッドブルゲートからマシンまでダッシュ! ル・マン式と分かってからウケ狙いで一台だけ遥か前方に……。
ライトビーは走破性が高いし、スピードも十分。ヒルクライムも普通に登れちゃいました。前半を走ったナグモ選手がトップのチームとバッテリー交換のタイミングをズラして逆転する作戦をとったものの、最後の一周でまたまたセーフモードに入ってしまい、ペースダウン。それでもなんとかナグモ選手の作ってくれたリードを守り切ってチーム耐久は2位入賞!
チーム耐久は前半10分くらいしか撮影できておりませんが、写真あります!
豪華な景品もサーロンカップの魅力! 各コンテンツの入賞者にはポータブル電源などが授与されました。
さらに参加者全員でじゃんけん大会も。
最後はみんなで集合写真。サーロンカップは今年も笑顔、笑顔、笑顔。最初から最後までひたすら楽しいイベントでした! 僕が思う電動バイクの魅力はなんと言っても「気楽にバイク遊びができる」こと。オイルやガソリンがなくて、騒音もない、さらにシフトチェンジが要らないので、スクーターに乗れる人なら誰でも操作できちゃう間口の広さ。それでいてコースによってはモトクロッサーにも負けないくらい速い! 来年は自分のウルトラビーで参加したいですね〜!