80年代のGPレーサーをオマージュしたスタイリング
ヤマハ自慢のヘリテイジスポーツ、XSRシリーズのトップモデルが900。MT-09と共通のパワーユニットを使用し、80年代のレーサーを思わせるような、どこか懐かしいボディワークが施されておりましたが、XSRは丸目ヘッドライトを採用した、いわゆるネイキッド。「これにカウルを付けたら…」と想像された方も多かったのではないでしょうか。
そう!それがついに実現したのです!その名も「GP」。80年代に世界GPを戦ったワークスマシン、YZR500を思わせるスタイリング!しかもマールボロカラー!これにグッと来てしまう人もかなりいらっしゃるのではないでしょうか。ちなみにこのGP、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたDB40プロトタイプからほぼそのままのお姿です。
ボディカラーはこのマールボロ風の「レジェンドレッド」と「パワーグレー」の2色を用意しているようです。
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当然ながら、ハンドルバーは専用品が用意され、ライディングポジションもレーシーなものになっています。ちなみに、このアッパーカウルステーは、往年の市販レーサー・TZ250に使用されていたもの同様の方式らしいです。ナックルガードの付いたアッパーカウルもそうですが、1980年代のGPマシンに対するヤマハのリスペクトがヒシヒシと伝わってきます!
CP3エンジン、ライディングモードと中身は最新!
エンジン、シャシーはスタンダードのXSR900と同様。パワースペックは119PSとなっています。
前後の足回りに関しても、基本的にはスタンダードと同様ですが、装着タイヤはBSの最新作、バトラックスS23を装着。それにしても、マールボロカラーと赤く塗られたホイールを見ると、スペシャル感はハンパじゃないですね!
メーターのTFT液晶の大きさは5インチで、スタンダードのXSRより大きくなっています。あと、このように表示スタイルも違っていますし、GPでは「スポーツ」「ストリート」「レイン」と2種類のカスタムモードを備えた、5つのライディングモードを採用しています。この辺の装備のアップグレードも嬉しいですね。
とまあ、このように魅力いっぱいのXSR900 GPですが、発売時期、価格は欧州でも未定。おそらくはこのあとのEICMA以降、徐々に明らかになるものと思われます。コレはぜひ日本でも発売していただきたい!さらなる詳細は、11月1日発売の月刊『オートバイ』12月号でもご紹介しますのでお楽しみに!
XSR900 GPのスペック
全長×全幅×全高 | 2160×810×1180mm |
ホイールベース | 1500mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 200kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 890cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.1mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 119PS/10000rpm |
最大トルク | 9.5kg-m/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25゜20' |
トレール量 | 110mm |
ブレーキ形式(前・後) | φ298mmダブルディスク・φ245mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C 58W・180/55ZR17M/C 73W |
乗車定員 | 2人 |