自分のCT125・ハンターカブの型式はJA55。すごく気に入ってるんだけど、JA65の気になるところもやっぱり多少はあるわけで。具体的にはキャリアの色。こいつを黒系にすればJA65ルックになるんじゃなかろうかと。エンジンとか違うけどそこはまあ諦めて、パッと見でね。いうなれば後期ルックカスタムをやってみようってワケ。

JA55とJA65のパッと見の違い

JA55とJA65の違いについては、すでにwebオートバイで詳細な記事が上がってるのよ。これ見ておけば違いはばっちり。

ほんとのこといえば一番大きな違いはエンジンなんだけど、今回は大変そうなところはスルー。キャリアを黒にすればだいたいJA65っぽいんじゃないかっていう狙いですよ。左側サイドカバーの形状変更とか、ダウンチューブの補強とか、スイングアームとか、思い付きでやるにはハードルが高いからね。ただ、できればキックペダルは交換したかったけど互換性ナシ。残念。

じゃあリアキャリアを黒にすればほんとにそれっぽくなるのか、画像で見てみよう。
こちらがJA55のグローイングレッド。

画像1: JA55とJA65のパッと見の違い

こちらはJA65のグローイングレッド。

画像2: JA55とJA65のパッと見の違い

他の色はともかく、グローイングレッドの場合、一番目立つのはキャリアの色だし、これを黒にすればJA65っぽいと言ってもやぶさかではないのでなかろうか。あとリアのリフレクター外せば完璧でしょ。

ほんとならJ65のキャリアに交換するのが理想なんだけどね。ボルトも追加されてて使い勝手良くなってるらしいし。でも、新品は2万以上する上にあんまり安い中古もないのよ。
じゃあ塗装でちょっと変化のある黒にすれば、一味違う感じになるし、遠くから見ればJA65ルックになるんじゃなかろうかと。

というわけで、各所の取材でお世話になってるDFクラフトさんを頼ってみたよ。

DFクラフトとは

DFクラフトってのはダートフリークの運営するリペアーやカスタムのスペシャリスト集団

パーツをリペアー、カスタムしたくても、どこに頼んでいいか分からないという声に対応するため、コーティング、スポークホイールの困りごとを一手に引き受け、解決することを目的とし、自分たちが存在します。
あの頃の思い出のバイクを蘇らせる。
オンリーワンスタイルを実現させるため、お客様一人一人に寄り添って解決します。

取り扱い内容としては、ガンコートパウダーコートカシマコートウェットブラストスポーク曲げ加工ホイール組み立てシート張替えなど。

いわゆるプロの作業をやってくれるんだけど、一般ユーザー向けにちゃんと金額公開してるし、注文フォームもちゃんと設定されてるので、だれでも気軽に高度な作業を依頼できるってワケ。
なんたって金額が明示されてるのは嬉しいポイント。もっとも、汚れ具合とかで多少変動はするっぽいので、なるべく程度の良い状態で頼むのが賢く利用するコツよ。

今回の狙いはパウダーコート。一度パウダーコートにしてみたかったのよね。
で、せっかくやってもらうなら、普通の黒じゃつまらない。

膨大なカラーの中から、選んでいくよ。ちなみに下の方のある2コートカラーってのはその名の通り2行程なので、お値段もちょっと上がる。

画像: df-craft.jp
df-craft.jp

さんざん悩んで悩みまくって選んだのはHOTRODブラック

おおまかにいうと艶消しブラックの仲間。ただ、表面がザラザラした特殊塗装。とはいえリンクルブラックほどツブツブなわけでもなく、粗い粒子って感じ。なので、通常の艶消しよりも、艶消し状態を維持しやすいというのもメリット。通常の艶消し塗装って、磨くと艶がでちゃうので維持するのが結構大変だからね。

でも特殊な仕上がりなのに、1行程だからということでお値段は控えめ。

具体的には、ハンターカブは大型リアキャリアなので値段表を見ると基本カラーで11000円※。クリアコートを追加したり、2コートにした場合は16500円※。
HOTRODブラックは艶消しっぽい色なのでクリヤーもいらない基本カラー。つまり11000円※で良いってワケ。キャリアがちっちゃければ7700円※なんだけど、こればっかりは仕方ないね。
※2023年10月現在の税込価格。

JA65のリアキャリアを買うよりはるかに安いし、しかも特別なブラックなわけで。絶対良い感じになるに決まってる、というわけでお願いします!

注文・塗装・受け取り

思いついたら即決行。

自分は愛知県在住なので、愛知県瀬戸市のDFクラフトにキャリアをもって発注してきたよ。
郵送でも注文できるので、遠方の場合でも安心。その場合はホームページから一度問い合わせをしてね。

ダートバイクプラス瀬戸店に持ち込んでの発注なら送料がかからないし、カラーサンプルも展示されてるよ。他にも、ダートバイクプラス大阪店、ライコランド埼玉店ライコランド熊本インター店でも受付可能よ。詳しくは、お店まで。

塗装工程はこんな感じ。

元々のグローイングレッドをサンドブラストで剥離して、洗浄をかけてありのままの姿に。
ボルトが刺さってるのは、ネジ穴が埋まらないようにするための養生ね。

画像: 注文・塗装・受け取り

そしたら吊るしてパウダーを吹き付け。ハンターカブのキャリアは特に背面が入り組んだ形状をしてるので、どこまで綺麗になるかは職人の腕次第。

吹き付け完了したら釜で焼くよ。焼きあがれば完成。

というわけで完成の連絡きたので急いで受け取り。ダートバイクプラス瀬戸店に走るぜ。

これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

おっ、あれはハンターカブだ。JA65かな?

画像1: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

JA65ルックでしたー。

いやこれ、普通にかっこいいじゃない。

画像2: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

写真撮った後に気づいたけど、シュノーケル部分もノーマルに戻すべきだった。

画像3: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

いやもう後期ルックとか関係なく、普通にカッコいい。予想してたより数段良いんですけど。黒が入ると締まるね。

本来なら艶黒のはずだけど、HOTRODブラック、めっちゃ似合ってる。

画像4: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

少しでもJA65に近づけるために、リアのリフレクターは外してある。でもナンバーベースはまだ買ってないので土台は残ってる。

あとあれ、JA65はサイドスタンドの接地面が大きくなってるのよね。納車当日にスタンドが土に埋まって倒れたので、ここは素直にJA65用にコンバート。

画像5: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

もう簡単には倒れないよ。

画像6: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

そしてこのHOTRODブラックのキャリアの質感見てみて。

画像7: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

最高じゃん。質感がもう普通の塗装のアレじゃないよね。凄い。
あまりに均一で細かい表面のつぶつぶなので、中央部分に偽色がでちゃった。

画像8: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

もちろんパウダーコートだから塗膜も強靭。
あと、予想外のメリットとして、表面がざらっとしてるから、物を置いた時に滑りにくくなった。

サイドスタンドを立てて停車してるとき、キャリアにちょっと物を載せると、つーって滑ってくじゃん。あれ、割と焦るのよね。でも表面のざらつきのおかげでグリップ感が増してる。これ、普通に便利じゃん。

画像9: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

あまりに良い感じなので比較のためにジャンクのJA55用リアキャリア買ってきちゃったよ。結局キャリア買ってるし、しかもJA55用だし。自分でもなにがしたいのかわけがわからない。

画像4: DFクラフトのパウダーコートで我が愛車のJA55をJA65ルックにするぞ。〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.237〉
画像5: DFクラフトのパウダーコートで我が愛車のJA55をJA65ルックにするぞ。〈若林浩志のスーパー・カブカブ・ダイアリーズ Vol.237〉

仕上がり具合をチェックするために、背面の入り組んだとこをめっちゃ覗き込んだけどグローイングレッド部分は見つけれなかった。匠の技って凄いわあ。

画像10: これが僕の後期ルックカスタムハンターカブだ

まとめ

最高です。

画像: まとめ

正直、予想をはるかに超えて気に入ってしまった。極論すると色を変えただけなのに、まるで別のパーツになったくらいの心持。
これはまじでオススメですよ。あんまり気に入ったので、今度は以前から気になってたハンターカブのペダルまわりもやってもらうことにしたよ。その際はまた記事にするので、ぜひ見てみてね。

レポート:若林浩志

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