ドゥカティが投入する“本気”のモタード!
ちょっと前から「ドゥカティが単気筒エンジンのハイパーモタードを出すらしい」という噂が出ていましたが、2023年11月2日にライブ配信された「ドゥカティ・ワールド・プレミア2024 エピソード5」で、その噂のモデルがついに登場しました! その名も「ハイパーモタード698モノ」。
直前にドゥカティが新開発の「デスモドロミック・スーパークアドロ・モノ」エンジンを発表していたので、カンのいい方なら「お、これを積んだモタードが出るんだな」と想像されていたかもしれません。このハイパーモタード698モノは、ナンバーが付く市販モデルとしては、ドゥカティ初のシングルエンジンモデルとなります。純粋にシングルエンジンモデルとして見ても、1993年に登場したレーシングモデル「スーパーモノ」以来となります。
パワーはなんと77.5PS! 最強のシングルユニットを搭載
搭載される「デスモドロミック・スーパークアドロ・モノ」は、ドゥカティのスーパーバイク、1299パニガーレに搭載された、L型2気筒の1285cc「スーパークアドロ」エンジンを母体に生み出されたもので、排気量は659cc。かつての「スーパーモノ」のエンジンが、スーパーバイクの888から派生したシングルユニットを搭載したのと同様の手法と言えるでしょう。
ボア116mm・ストローク62.4mmというビッグボア・ショートストロークを採用した高回転型ユニットで、レッドゾーンはなんと1万250回転! こんなに高回転まで回る、大排気量のシングルエンジンは今までありませんでした。ちなみに最高出力は77.5PS、最大トルクは63Nm(6.4kg-m)と、これまたシングルエンジンの枠を超えたもの。どんなフィーリングなのか、乗れる日が待ち遠しいですね!
先進の電子制御も満載。RVEはクイックシフターつき
この強力なエンジンを新設計の鋼管トレリスフレームに搭載。足まわりも45mm径のマルゾッキ製倒立フォーク、ザックス製モノショックを採用し、車重は燃料抜きの状態で151kg。これは相当ハイレベルのパフォーマンスが期待できそうです!
細身のケースに収まるメーターは3.8インチの反転表示液晶デジタル。電子制御ライディングアシストもきっちり装備していて、4種類のライディングモード、2種類のパワーモードのほか、トラクションコントロール、ローンチコントロール、ウイリーコントロール、エンジンブレーキコントロール、コーナリングABSとフル装備状態。ハンドルは2段階調整が可能で、同時に発表されたスポーツグレードの「RVE」はアップ、ダウン双方向対応のクイックシフターも標準装備します。
フロントマスクはなかなか精悍なデザインでDRL(デイタイムランニングライト)も装備。シートは自由度の高い、オフ車然としたフラットな形状で、RVEは車名ロゴの入った2トーン仕様となります(STDはパターン入りのモノトーン)。
そしてこのRVEはクイックシフター標準装備のほか、ボディには専用のグラフィックが与えられ、前後ホイールも赤のワンポイントの入った専用品となっています。
ハイパーモタード698・カラーアンケート!
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投票ありがとうございました。
日本への導入については現時点では発表がなく、したがって価格もまだ不明ですが、日本でもぜひ乗ってみたい1台、今後の発表に期待しましょう。さらなる詳細は12月1日発売の月刊『オートバイ』1月号でもご紹介しますので、そちらもお楽しみに!
HYPERMOTARD 698 MONOのスペック
全長×全幅×全高 | NA |
ホイールベース | 1443mm |
シート高 | 864mm |
車両重量 | 151kg(燃料なし) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 659cc |
ボア×ストローク | 116×62.4mm |
圧縮比 | 13.1 |
最高出力 | 57kW(77.5PS)/9750rpm |
最大トルク | 63N・m(6.4kgf・m)/8000rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
レイク角 | 26.1° |
トレール量 | 108mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ330mmシングルディスク・Φ245mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・160/60ZR17 |