日本が誇るヘルメットメーカー「アライヘルメット」がFIMの新たな規格を世界で一番最初にクリアした。MotoGPやスーパーバイク世界選手権(WSBK)などで、今後も「Arai」を選んだライダーの雄姿が見られることだろう。

時代の最先端を走るアライヘルメットの安全性能

FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は世界最高峰2輪レースのMotoGPをはじめ、鈴鹿8耐を含む世界耐久レース、WSBKなどの世界格式レースで国際モーターサイクルスポーツ活動に関して管理・権限を持つ組織だ。レースで使用される製品の安全性の向上に関する様々なプログラム活動も行っている。

そのひとつがヘルメットの安全性に関する規格の制定と承認。国際格式のMotoGPや世界耐久レースでは、FIMの規格をクリアしたヘルメットの着用が義務化されている。

▲2020年3月に発表されたアライヘルメット「RX-7X FIM Racing #1」。

2019年に始まりこれまで実施されている規格は、FIMホモロゲーションヘルメットのFRHPhe-01で、アライヘルメットの「RX-7X FIMレーシング♯1」がFIM国際格式レース対応レーシングモデルとして承認されている。

そして2023年11月からはさらに規格が厳しくなったFRHPhe-02がスタートし、2026年からはFRHPhe-02をクリアしたヘルメットでなければ、FIMの国際格式レースでは使用できなくなる(トライアル、電動アシストバイク、オフロードラリー、流線形マシンのみによる陸上速度世界記録のライダーを除く)。

これまでの規格と比較して、FRHPhe-02規格は、(ヘルメット表面に分布する22箇所の衝撃点のうち9~13箇所に対し無作為に衝撃を加えるという)国際規格に準拠し認定されていることに付け加えて、斜め衝撃アンビルに対する新たな衝撃試験、(衝撃時に生成される回転誘起を測定するための)半球形アンビルに対する衝撃試験、緊急時の頬パッド取り外し試験及び頭蓋骨骨折基準(SFC)の導入などの新しい項目が含まている。

▲FRHPhe-02規格を最初にクリアした「RX-7V FIMレーシング♯2(海外名)」。

今回このFRHPhe-02規格をアライヘルメットの「RX-7V FIMレーシング♯2(海外名)」がどのメーカーにも先駆けて、すべてのサイズで承認を受けたことがFIMより公式に発表された。

この新しいヘルメットはXSからXXXLまでのサイズが用意されており、幅広いライダーにその安全性を提供している。

文:小林雅人

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