サイン・ハウス「ビーコムトーク」テスト&レポート
「信頼のビーコム」にベーシックモデル誕生
日本人ライダーのために日本で設計/開発されているインカムがビーコムシリーズ。ハイエンドモデルの『SB6XR』から一人使い専用の『PLAY』まで用途に応じたラインアップを誇るが、新たにインカムとしての基本性能を確実に抑えつつ、付加機能を絞って低価格化を実現した『TALK』が追加された。
シリーズ中のベーシックモデルという位置づけながら、3台までのインカム通話に加えてスマホとのBT接続によるハンズフリー通話、音楽再生、ナビ音声の聴取も可能。僕は街乗りでもツーリングでもインカムを常用しているが、現実的にはこれ以外の機能を使ったことがない。
ヘルメットへの装着は面ファスナーのみ。本体の厚みが約25mmに抑えられているうえ、ブラケットを介さないので側面への張り出しが少なく、風切り音も少ない。本体重量が実測で38gと軽いこと、本体の前後と上下に配置された4個の大きなボタンで、冬用グローブを着けたままでも簡単確実に操作できることも特徴だ。
スピーカーは外径Φ40mm、厚さ約10mmという標準的なサイズだが、音質、音量ともに不満はない。購入時に気を付けるべきは、フルフェイス用マイク付きセットとジェット用マイク付きセットの2種類があること。使わないマイクや充電器を同梱しないことで低価格を実現した割り切りも高く評価できる。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
ライダー用インカムは2台間の通話から始まって様々な機能が追加されてきたが、実用上はインカム機能とスマホ連携機能があれば充分だと感じている。欲を言えば電池残量が判る表示か音声案内が欲しいところ。
文:太田安治/写真:南 孝幸、盛長幸夫