まとめ:オートバイ編集部/写真:井上 演/ヘア&メイク:大室 愛
※この記事は月刊『オートバイ』2024年1月号で掲載した記事を一部編集し公開しています。
【対談】横田龍儀 × 佐藤信長
初心者ライダーには失敗経験がつきもの
佐藤信長(以下、信長)「今日はスポーツバイクにも乗ってみたいってリクエストにお応えして、ZX-25Rを用意したけど、流儀くんが普段乗ってるCB400SFはお父さんから譲り受けたんだよね?」
横田龍儀(以下、龍儀)「そうそう。前も言ったけど、俺の父親がバイクもクルマもどっちも大好きな人だから、俺が免許を取った時もバイクを2台持ってて。1台は1100ccで俺は乗れないから、もう1台のCBを『ちょうだい』って言ったら、『50万円』って言われたんだよね(笑)」
信長「買い取りなんだ(笑)」
龍儀「しかも後からヘンな理屈つけられて『50万じゃ、お母さんとちょうど分けられないから、やっぱり60万ね』って値上がったのよ(笑)」
信長「え、中古が自分で買える金額じゃない? っていうか、別に50万でもちょうど半分に分けられるよね(笑)」
龍儀「そうなんだよ(笑)。でもまあ親には世話になってきたし、今までちゃんと家にお金を入れたりしてなかったから、いいやと思って。それで2年前から乗り始めたんだけど、初めて公道を走った時は怖かった~。地元の福島だったんだけど、その日に2回立ちゴケしてさ。なんでこんなにコケるんだろう?って思ったら、親父がCBを買った2007年から、ずっとタイヤ交換してなかったんだよ」
信長「うわ、それは怖い! 命に関わるものだから、タイヤはちゃんとしなきゃだよね。換えたら全然違ったでしょ」
龍儀「全然違う! タイヤ変えるだけで、こんな乗り心地が変わるのかって驚いたもん」
信長「初心者のうちは、みんな絶対いろんな失敗するよね。僕もS1000RRに乗ってた頃、山形県の鶴岡に行ったことがあって。都内は暖かかったからメッシュジャケットで行ったんだけど、山形に着いたら雪が降ってたんだよ(笑)。しかも防寒具を入れたバッグのファスナーが開いてて、荷物が全部飛んじゃってて、途方にくれたことがある」
その行動力があれば大型免許もすぐ取れる!
信長「僕は中免を取って、バイク買って、でも納車されて3日目には大型が欲しくなっちゃっんだけど、龍儀くんは大型バイクには興味ないの?」
龍儀「めっちゃ取りたいんだけど、コロナ禍でめちゃくちゃ混んでる時に中免取って大変だったから、また通うのイヤだなぁって思っちゃって」
信長「あ、でも中型免許があれば、大型取るのってほんとスグだよ? しかも今なら、教習所の混雑も落ち着いてると思う。2月、3月になるとまた混雑しちゃうから、グダグダ言わず、今のうちに行った方がいいよ!(笑) そしたら大型バイク選びにも一緒に行けるし。今日のZX-25Rも似合ってたし、新しいウエアやヘルメットにも、めちゃくちゃ興味湧いてたじゃない?」
龍儀「確かに今日は信長も、撮影スタッフさん達も『新しいヘルメット、お買い上げですか?』とかどんどん盛り上げてくるから、つい買っちゃいそうでヤバかった(笑)」
信長「そういえば初共演の〝すえひろがり〟(「ミュージカル『刀剣乱舞』 ㊇ 乱舞野外祭」)の稽古中も、龍儀くんがちょうどクルマ買おうか悩んでて、僕に車種選びを相談してくれたんだよね。なんかここ数年、現場でクルマやバイクが欲しい人は僕に相談してくる、って流れが完全に出来上がってる気がする(笑)」
龍儀「信長は〝クルマとバイクの人〟ってイメージが、完全に出来上がってるよね。実際相談したら、すぐ『じゃあ一緒に見に行こう』って言ってくれて、いい子だなって思ったよ。でも俺は、相談するだけして、勝手に自分でクルマ買ってきたんだけど(笑)」
信長「普通、僕に相談してきても、買うまでにもっと時間かかる人が多いんだよ。でも龍儀くんは稽古中に相談してきて、その後何の報告もなく、本番に納車したてのクルマで来るって新しいパターンだったから、僕も驚いた(笑)。でもその行動力があれば、大型免許取得も余裕だって!」