まとめ:齋藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年1月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストは俳優&映画製作会社代表の南 翔太さん
ウルトラマンシリーズで主演したヒーローが登場!
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願いに合う神社へご案内しているこの連載。今回のゲストは、俳優の南 翔太さんをお迎えしました!
南さんは以前、僕がMCを務めるラジオ番組のゲストに登場してくださったことがあります。その際、南さんのインスタグラムを拝見したところ、2022年末に公開された主演映画『狼 ラストスタントマン』の撮影風景で、モトクロスレーサーを演じている姿を発見。聞けば、実際にクルマもバイクもお好きということで、今回の開運ツーリング出演へとつながりました。
これまでさまざまな作品に出演されている南さんですが、やはり代表作として思い浮かぶのは、主人公のレイ/レイモン役を演じた『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』シリーズです。僕も子供がいるので日々痛感しているのですが、特撮ドラマのヒーローは子供にとって永遠の憧れ。この日の朝も子どもたちに、あの〝ウルトラマン〟シリーズで主演したヒーローとツーリングしてくるんだよ! と、おおいに自慢してきてしまいました(笑)。
今回のゲスト
南 翔太さん
1982年、愛知県生まれ。2005年、舞台『秘密の花園』で俳優デビュー。2007年に特撮ドラマ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』で主演レイ/レイモンを務める。以降、多数の映像作品・舞台に出演し、近年の出演作はドラマ『テッパチ!』、映画『狼 ラストスタントマン』など。ベースや二胡演奏、ラジオZIP-FMナビゲーターとしても活躍。映画制作会社「Shibuya Cinema Tokyo」代表。
神社ソムリエ
佐々木優太
参拝した神社は1万数千社、受けた御朱印は4000以上。ラジオパーソナリティーやテレビMCとして活躍し、神社にまつわる執筆や講演もしています。
愛車はハーレーダビッドソン・XL1200NS。最近イベント等で「本当に走ってるの?」と聞かれたりしますが、開運ツーリングもイベントもちゃんと自走ですよ!(笑)
ツーリングの目的地は埼玉県川口市の「鎮守 氷川神社」
南 翔太さんの目標
楽器の“二胡”のワンマン演奏会をしたい!
映画を作りたい!(現在脚本執筆中)
南 翔太さんのお悩み
結婚がしたいです…
御祭神へのあやかりに+αのオススメ理由あり!
今回、南さんから伺っていた現在の目標や悩みは、「映画を作りたい」「二胡の演奏会をやりたい」というお仕事に関わる目標2つと、「結婚したい」というプライベートのお悩み1つでした。
そこでご案内したのが、埼玉県川口市の鎮守氷川神社。川口オートレース場のすぐ隣に位置する、バイクとの御縁を感じる神社でもあります。全国に二百数十社ある氷川神社ですが、じつはそのほとんどが埼玉と東京に集中しており、関東在住の方以外には、あまり聞き覚えのない神社かもしれません。
数ある神社の中から氷川神社を、さらにその中から川口市の鎮守氷川神社をセレクトした理由ですが、まず、御祭神が南さんの2つの目標と1つのお悩みへのご利益が期待できる神様だったことがあります。
また、それ以上に大きな理由として、鎮守氷川神社が物語性のある記念御朱印や、世界的アーティストである横尾忠則さんの御朱印帳を頒布したり、七五三のお参りに合わせた撮影用イラストボードを用意したりと、神社をより身近に、足を運びたくなる場所と感じてもらうためのエンターテインメント性を大切にしている姿勢が、芸能のお仕事をされている南さんにピッタリだと思ったからでした。
ご利益の理由
南 翔太さんだから、おすすめの3つの理由
1.氷川神社の主祭神は夫婦の神様
→結婚に結びつくあやかりを期待できる!
2.境内社に国つくりの神様をお祀りする
→映画製作などモノづくりへのご利益が!
3.内社に芸事や楽器の神様をお祀りする
→俳優業に加えて楽器演奏にもご利益が!
鎮守 氷川神社(ちんじゅ ひかわじんじゃ)
埼玉県川口市青木5-18-48
夫婦の御祭神のご利益にあやかる
創建は室町時代初期に遡る武蔵国の古社で、全国から参拝者が訪れ「小さな大社」と呼ばれる鎮守氷川神社。主祭神は夫婦神であるスサノオノミコトとクシナダヒメノミコトです。神社の絵馬には青い装束姿のスサノオノミコトが描かれていますが、ウルトラシリーズでも青い戦士姿を演じるなど、南さんの人生のキーカラーも青とのこと。数々の南さんにオススメな理由をさらに後押しする偶然に一同ビックリでした(笑)。
参拝ではココに注目!
元気をいただける御神木の大ケヤキ
鎮守氷川神社には2本のご神木があり、1本は2本の椋(ムクノキ)が根本で1つに結ばれた「夫婦椋」。もう1本が写真の樹齢400年を超える大ケヤキです。生き生きと茂る神聖な姿から、抱きつくと元気がもらえるとされます。じつは樹木が水分を吸収できるのは根からだけなので、御神木に近づいた時に大事な根を傷つけないように、板を並べて根本を守る配慮がなされています。
「境内社」にもぜひ参拝を!
鎮守 氷川神社の御朱印&授与品
夏越大祓やお正月には限定御朱印を頒布している他、毎年10月の例大祭では年に1種類ずつ5年をかけて、御祭神にまつわるスサノオ神話を描いた特別な御朱印(写真下・4枚のもの)を頒布しました。スサノオ神話シリーズは今年で完結したそうですが、来年もきっと工夫を凝らした御朱印が登場するはず!? 通常の御朱印(写真・南さんが持っているもの)も季節ごとにスサノオ印の色が異なり、春夏秋冬の4色をすべてそろえると、特別な「金のスサノオ」の印を受けることができます。