これまで巡った神社の数は1万数千社を超えるという神社ソムリエの佐々木優太が、バイク好きのゲストにぴったりの神社へとご案内しているこの連載。今回は俳優として活動しながら、映画制作会社の代表も務める南 翔太さんの登場です!
まとめ:齋藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年1月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

南 翔太さん×佐々木優太 開運ツーリングトーク

画像: 「基本的に安全運転で絶対ムリはしないタイプです」(南 翔太) 「今日のツーリングを機にライダー復帰に繋げましょう!」(佐々木優太)

「基本的に安全運転で絶対ムリはしないタイプです」(南 翔太)
「今日のツーリングを機にライダー復帰に繋げましょう!」(佐々木優太)

下調べが当たり前なのは役者ならではの職業病!?

佐々木優太(以下佐々木) 今日は僕がやってるラジオにご出演いただいて以来で、再会できて嬉しかったです。CL250の乗り心地はいかがでした?

南 翔太(以下南) めちゃくちゃ気持ち良かったです! 事前に乗り方とかめちゃくちゃ調べてたので(笑)、評判が良いのは知ってたんですが、本当に乗りやすかったし、扱いやすくて。

画像1: 南 翔太さん×佐々木優太 開運ツーリングトーク

佐々木 そうやって下調べを自然にするのは、役作りとかが必要な俳優のお仕事の影響もあるんですか?

 そうかもしれないですね。最初に台本をもらってわかんないことがあると、意味を調べたり、時代背景を調べたりしちゃうので。知らない楽しさもあると思うけど、やっぱり多少は知ってた方が楽しくなる気がします。

佐々木 マニアックに追求していくタイプなんですね。今日、鎮守氷川神社にご案内した時も、すごく熱心に説明を聞いてくださって嬉しかったです。

 神社の話も好きなんです。それにほんと佐々木さんの説明がよどみなくて、頭いいなぁ…って思いました。

佐々木 全然頭良くないです!(笑)ただ、今回もそうでしたが、ゲストの方に合わせてご案内する神社を決めると、その後さらに、ゲストと神社の御縁を感じる発見をすることが多いんですよ。今回、御祭神のスサノオノミコトがご案内の理由のひとつでしたが、スサノオには八俣の大蛇を退治した神話が残っています。八俣の大蛇は今でいう怪獣のようなもの。ということは日本で最初に怪獣退治をした神様がスサノオだと気づき「その意味でも、ウルトラマンシリーズで主演された南さんにピッタリだ!」と気づきました。

 それを聞いた時、僕も「めっちゃ繋がってる!」って鳥肌立ちました。

画像2: 南 翔太さん×佐々木優太 開運ツーリングトーク

佐々木 バイクの話に戻りますが、以前はカワサキのエストレヤに乗ってたとか?

 はい。地元の愛知で18歳からクルマには乗っていたんですが、東京ではバイクで移動したいなと思ったので、21歳で上京する前に中免を取りました。で、東京に来てからエストレヤを買って。形が好きだったのと、エストレヤがスペイン語で〝星〟を意味するのが好きだったんです。限定色の白に乗ってて、結構乗り回してました。

佐々木 それが一旦降りちゃったのは、どうしてだったんですか?

 目の前でバイクの大事故を見てしまって、怖くなってしまったんです。もともとものすごい安全運転だったんですよ。場合によっては原付にも抜かれるような(笑)、絶対にムリな走りはしないタイプだったので。だから昨年、映画『狼 ラストスタントマン』の撮影でモトクロッサーに乗ったのが久しぶりでした。今日はCL250に乗らせてもらいましたけど、時間ってすごいですよね。やっぱバイクって楽しいと思ったし、めちゃくちゃ気持ち良くて、かなりまた乗りたくなりました。

佐々木 主演映画と開運ツーリングがダブルで、バイク復帰の後押しになれば嬉しいです(笑)。ところで、南さんが俳優を目指したキッカケは?

 僕、沢木耕太郎さんの『深夜特急』が大好きで、学生時代はタイとかラオスとかアジアを回る、バックパッカーだったんです。ちょっとカッコつけた言い方になっちゃうんですけど、訪れた国で物乞いの人達と会った時、みんながお金をあげる中、僕は「自分がお金をあげたら、この人達はずっと物乞いをしてくんだろうな」と思ってあげられなかったんですね。でも、そういう場所にもテレビはあって、彼等もテレビを見る時は笑ったりするのかなと思ったら、自分も画面を通して誰かに笑顔とか、何かを届けられるような人になりたいって気持ちが湧いてきて。

佐々木 そこから役者の道に。

 もともと役者にはすごく興味があったので、帰ってきてすぐ養成所に入りました。その後『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』主演が決まったんですが、ウルトラマンシリーズって、結構アジアでイベントやるんですよ。タイの孤児院にウルトラマンとして訪問した時は、「あの時に描いた夢がちょっと叶ったのかな」って気持ちになりました。でも歴代のウルトラマンも一緒に行ったので、子供達みんな、僕よりもそちらに夢中でしたけど(笑)。

佐々木 いい話やぁ!(笑)2020年に映画制作会社を立ち上げたのは、制作側にも興味があったんですか?

 映画制作に関しては、完全にコロナ禍がきっかけなんです。あの時、俳優の仕事が一切なくなってしまったんですよ。大変だったのは俳優に限らずだと思いますが、舞台もなくなったし、ドラマも映画も全部なくなった。じゃあもう自分達で映画を作ろう!って、会社を立ち上げることにしたんです。だからコロナ禍がなかったら、自分でやってなかったと思いますね。

佐々木 でも2019年から俳優同士でバンド活動を始めたり、今年は二胡演奏も始めたりと、もともと南さんのバイタリティがすごいんだと僕は思います。その勢いで、ぜひライダー復帰もしましょうよ! CL250はかなりお気に召したようですし、このままお買い上げでもいいじゃないですか?(笑)

 僕、買うと決めたら行動が速くて絶対買っちゃうので、あんまりそそのかさないでください!(笑)

今回の食事処

画像13: 俳優・南 翔太さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

荻島珈琲 Antiques

埼玉県越谷市南荻島4015-9

こだわりの珈琲と食事を楽しみながら居心地の良い時間を過ごせるリノベーションカフェ。2階は著名カスタムバイクビルダー『車坂下』になっていて、代表の野呂さんに取り扱い車両のThunderMotorcyclesをオススメされて、ますますバイク熱が復活しそうな南さんでした(笑)。

画像14: 俳優・南 翔太さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】
画像15: 俳優・南 翔太さんとゆくバイク旅【神社ソムリエ・佐々木優太の開運ツーリング】

まとめ:齋藤ハルコ/写真:井上 演
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年1月号に掲載したものを一部編集して公開しています。

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