今年は暖冬かと油断してたら、割と寒い。CT125・ハンターカブにホームセンターで買ったハンドルカバーを装着して出かけようとしたところ、ブレーキレバーがカバーで押されて、ブレーキスイッチがカチっと鳴るのよ。カチカチ鳴ると心臓に悪い。でもハンドルカバーがないと手が寒い。というわけで今回はハンドルカバーに干渉しづらいレバーと、レバーに干渉しないハンドルカバーを紹介するよ。

ノーマルレバーにホムセンハンドルカバー付けたらレバーがカチカチする

スーパーカブ90ではハンドルカバーを愛用してるのよ。なんせあったかい。グリップヒーター併用したらもう無敵。グローブも薄手で済むから操作感もグッド。まさに良いことづくめなのよね。気になる見た目も、カブならアリだし。

その調子でハンターカブにホームセンターで買ったハンドルカバーつけたところ、ブレーキレバーが干渉してカチカチ鳴るんですよ。

画像: ノーマルレバーにホムセンハンドルカバー付けたらレバーがカチカチする

思い起こしてみれば、カブ90でもレバーがハンドルカバーで押されないように無意識に指で突っ張ってたわ。ただ、ドラムブレーキのカブ90と違ってディスクブレーキなので、ブレーキスイッチがカチカチ鳴るのが割と怖い。スイッチが鳴るってことはブレーキランプも光ってるわけだから、後続車にも良くない気がするし。

レバーを3フィンガーに

というわけで対策その1。
レバーが干渉するならば、レバー自体を短くしてみよう。つまり、ハンドルカバーに干渉しづらいレバーということね。
使うのはZETA ピボットレバーCP。

画像: ZETA ピボットレバーCP ブレーキ 4フィンガー amzn.to

ZETA ピボットレバーCP ブレーキ 4フィンガー

amzn.to
画像: ZETA ピボットレバーCP ブレーキ 3フィンガー amzn.to

ZETA ピボットレバーCP ブレーキ 3フィンガー

amzn.to

これ、転倒時にもレバーが外側に逃げてくれて、そう簡単には折れないという優れもの。

画像: こんなに曲がるぞ。

こんなに曲がるぞ。

これまでハンターカブに装着できるのはチタンカラーのみだったんだけど、新たにブラックブラックと、ブラックレッドが登場したのよ。つまり付け根というかベース部分がブラックで、レバー部分がブラックとかレッドになるってわけですね。

ZETA
ピボットレバーCP
4フィンガー ブラック
CC110 (JA60)'22 CT125 (JA55)'20-'22 CT125 (JA65)'23 TRAIL125'21-'22 ZE41-41451

amzn.to

ZETA
ピボットレバーCP
4フィンガー レッド
CC110 (JA60)'22 CT125 (JA55)'20-'22 CT125 (JA65)'23 TRAIL125'21-'22 ZE41-41453

amzn.to

ただこのブラックベースやつは、4フィンガーしかないので、リプレースの3フィンガーレバーを組み合わせてみるよ。こういうやつね。

ZETA
ピボットレバー用 リプレースメントレバーアーム CP
ブレーキ Kタイプ 3フィンガー ブラック ZE41-31001

amzn.to

リプレースのレバーアームはKタイプMタイプがあるので注意してね。上記のハンターカブ用はKタイプ。あと、ブレーキとクラッチで違うので、Kタイプのブレーキ用ね。

さて、取り付けて試してみよう。

必要工具

取り付けは簡単。ノーマルレバーと付け替えるだけ。

2.5mm六角棒レンチ
4mm六角棒レンチ
8mmスパナ
10mmラチェットメガネ
10mmメガネレンチ

ピボットレバーのレバー部交換

まずはレバーを3フィンガーに交換しておくよ。車体に装着してからだと作業しづらいからね。

最初にレバー調整部を8mmスパナで外そう。

画像1: ピボットレバーのレバー部交換

そしたら裏側の銀色部分を4mmの六角棒レンチで取り外し。
先に調整部分のボルトを外しておかないと、ここで行き詰まるんですよ。

画像2: ピボットレバーのレバー部交換

こんな感じでレバーの屈曲機構が分解できた。バネも外しておいてね。

画像3: ピボットレバーのレバー部交換

レバー表面のボルト、これも4mmの六角棒レンチで外そう。

画像4: ピボットレバーのレバー部交換

取れた。

画像5: ピボットレバーのレバー部交換

あとは3フィンガーレバーをつけて、元にもどすだけ。

画像6: ピボットレバーのレバー部交換

車体に付ける前に、スイッチをブレーキスイッチを押すパーツを付けておこう。向きがあるので説明書で確認してね。六角棒レンチの2.5mmね。

画像7: ピボットレバーのレバー部交換

ノーマルレバーをピボットレバーに交換

次はノーマルレバーと交換するよ。10mmのメガネレンチでレバー下側のナットを外そう。

画像1: ノーマルレバーをピボットレバーに交換

次に上からボルト側を外すよ。こちらも二面幅10mm。ただ、スロットルケーブルのおかげでかなり作業しづらい。ラチェットメガネとかが比較的楽よ。

画像2: ノーマルレバーをピボットレバーに交換

ボルトを抜いたらレバーを外せるようになる。

画像3: ノーマルレバーをピボットレバーに交換

取り付け時には、ボルトを掃除してグリスを塗っておくと良さげ。
基本的には戻していくだけなんだけど、装着前にブレーキスイッチのアタリだけは確認しておいてね。

画像4: ノーマルレバーをピボットレバーに交換

完成ー。

画像5: ノーマルレバーをピボットレバーに交換

装着完了したので干渉チェック

参考までにノーマルレバーはこんな感じ。

画像1: 装着完了したので干渉チェック

さらに4フィンガーだと、こう。

画像2: 装着完了したので干渉チェック

重ねるとこんな感じ。調整位置をノーマルにあわせそこねちゃった。
ノーマルはレバー位置の調整できないので、それができるようにあるってのは何気にポイント高い。

画像3: 装着完了したので干渉チェック

さて、ピボットレバー3フィンガーにハンドルカバーを装着してみたよ。見た目じゃわかんないね。

画像4: 装着完了したので干渉チェック

試してみると、手を突っ込んだ状態ではやや不自然なくらい腕をひねらないとスイッチに干渉しなかった。さすがに干渉しないとまではいえないけど、実用上は全然問題なさそう。
レバーの長さだけじゃなく、調整ボルトでレバー位置を移動できるのも効果が大きいね。

CWハンドウォーマーでレバーへの干渉をほぼゼロに

レバーを短くするだけでも予想以上に効果はあったけど、もっと根本的な方法があるのよ。
それはレバーに干渉しないハンドルカバーにすること。それがCWハンドウォーマー。LサイズとMサイズがあるけど、Lサイズがオススメ。Mのがスマートなんだけど、レバーを短くするだけでも予想以上に効果はあったけど、もっと根本的な方法があるのよ。

それはレバーに干渉しないハンドルカバーにすること。それがCWハンドウォーマー。LサイズとMサイズがあるけど、Lサイズがオススメ。Mのがスマートなんだけど、やっぱ中が広い方が操作性良いからね。

ZETA
CWハンドウォーマー

amzn.to

ハンドルカバーにもいろんな種類があるんだけど、CWハンドウォーマーは、その中でもかなり異質な存在。
と、いうのもハンドガードへの装着を前提としたハンドルカバーなのよ。そもそもは、ハンドガードを装着したオフ車とかでもウィンターライドを快適にしようってアイテム。

レバーがハンドガードに守られてて、そこにハンドルカバーが装着されてるんだから、よっぽどおかしなことにならない限りレバーに干渉しないってワケですよ。

対応ハンドガードは、CT125の場合はソニックハンドガードとアーマーハンドガード。
プロテクター部分については大抵のものに対応してるけど、スクードプロテクターだけは同時装着不可なので注意してね。

ZETA
ソニックハンドガード PCプロテクターキット
ユニバーサル
スチールハンドルバー用(対応内径17.5mm-18.5mm)
アルミハンドルバー用(対応内径13.5mm-14.5mm)

amzn.to

ZETA
アドベンチャーアーマーハンドガード
ホンダ CT125専用 '20-23 ブラック ZE72-6031

amzn.to

ソニックハンドガードを装着するよ

今回はソニックハンドガードのユニバーサルタイプを使って装着してみるよ。バーエンド部分に装着するハンドガードなので、車種を選ばないし自由度も高いのよ。
ただ、ユニバーサルタイプを装着するには、純正のインナーウェイトを外さないといけない。特にバーエンドのプラスネジが厄介なので、難しそうなら近所のバイク屋さんに頼んでね。

バーエンドの外し方は過去の記事を参照してもらえると嬉しい。

行程としては、「バーエンドのプラスネジを外す(大変)」、「スロットルチューブやグリップを外す」、「ハンドルの穴から爪を押してインナーウェイトを抜く」って感じ。

さて、バーエンドとインナーウェイトを無事に外すことが出来たら後は簡単。スチールハンドル用取り付けパーツを装着して、バーエンドに差し込んで締めるだけ。

自分のカブにはキタコのスロットルチューブがついてるけど、ソニックのベース部分とは干渉せずそのまま装着出来た。

画像1: ソニックハンドガードを装着するよ

ソニックハンドガードのユニバーサルタイプには、二種類のバーエンドプラグ用アンカーが付属してる。ハンターカブのノーマルハンドルなら、内径17.5mm~18.5mm対応のプラグにしてね。太い方ね。

画像2: ソニックハンドガードを装着するよ

内径ギリギリくらいにセットしてハンドルに入れよう。あんまりするっと入る感じだと締結しづらいかも。

画像3: ソニックハンドガードを装着するよ

6mmの六角棒レンチで締めこんでベース部分を固定。

画像4: ソニックハンドガードを装着するよ

あとは、説明書に従って組み立てるだけ。ぶっちゃけ六角棒レンチの5mmと4mmでつけてくだけ。

画像5: ソニックハンドガードを装着するよ

せっかくだからPCプロテクターも装着。透明なのでスタイルに影響少ないのがイイ。意外と防風効果もありそう。あえてコンパクトで派手なX2プロテクターとかを装着するのもカッコ良い気がする。

画像6: ソニックハンドガードを装着するよ

ジータ
X2プロテクター ブラック アーマーハンドガード専用 ZE72-0306

amzn.to

ちなみにエンド部分の取り付け位置は2カ所から選ぶことができるよ。
ノーマルブレーキレバーだったら外側、この状態がオススメ。

画像7: ソニックハンドガードを装着するよ

ピボットレバーの3フィンガーなら内側に装着しても余裕余裕。

画像8: ソニックハンドガードを装着するよ

CWハンドウォーマーをガードに装着するよ

さて、ガードが装着出来たので主役のCWハンドウォーマーを付けるよ。

内側にRとかLとかちゃんと書いてあるので、左右を確認して装着してね。
Rのラベルがついてるところはポケットになってるので、カイロとか入れると快適。

画像1: CWハンドウォーマーをガードに装着するよ

内側の面ファスナーでガード部分に固定。

画像2: CWハンドウォーマーをガードに装着するよ

あとは箱の裏側に書いてある順番にしたがって、面ファスナーを閉じていけば完成。

画像3: CWハンドウォーマーをガードに装着するよ

干渉チェックと試運転

さて、無事装着出来たので、一応レバーに干渉しないかチェック。

ハンドルカバーってわりとぶらぶらしてるというか、大きく動くイメージがあるんだけど、ガードに装着してるからめちゃめちゃしっかりついてる。
レバーに干渉させようと、結構な勢いで動かしたけど無理でしたわ。ガードが折れるとかしない限りレバーに干渉しないんじゃないかな。

画像: CWハンドウォーマーの装着具合 www.youtube.com

CWハンドウォーマーの装着具合

www.youtube.com

釣りに使うカイロが欲しかったので、買い物ついでに試運転。夏用のメッシュグローブだったけど全然寒くない。

防寒性能については、正直不安は無かったんだけど、むしろ操作性の良さにびっくりした。
ウィンカーとかのスイッチを探すのが嫌だから、これまではスイッチを覆わないタイプのハンドルカバーばっかり買ってたけど、全然見えなくても操作できた。
CWハンドウォーマーのLサイズということでゆとりがあるから、中でグローブが引っかかる感じもなし。

画像1: 干渉チェックと試運転

あと、手を抜いた時にだらっと垂れないのがスマートで良いね。普通のハンドルカバーだと、特に左側が垂れがちだったりするけど、CWハンドウォーマーならぴしっとしてるよ。

画像2: 干渉チェックと試運転

そうそう、手を入れるとこも面ファスナーで調整できるよ。アジャスタブル。

まとめ

CWハンドウォーマーは、いうなればフレーム内蔵ハンドルカバーみたいな状態なので、これまで自分が装着してきたハンドルカバーとは段違いのしっかり具合。ふにゃっとしないハンドルカバーってこんなに安心感あるのね。
あと、ピボットレバーもめっちゃ良かった。転倒時にも壊れにくいし、ブレーキレバーの位置調整できるのが凄く嬉しい。見た目も強そうだし。

正直どちらも凄くオススメよ。

レポート:若林浩志

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