Honda GROM
OWNER：MAV
Honda GROM
OWNER：MAV
2013年に登場し日本国内だけでなく、世界中で大人気となったホンダGROM。2016年には外装を一新し、2021年には今回紹介しているモデルと同じ、JC92へとモデルチェンジ。ストリートだけでなく、ワンメイクレースなども開催され、幅広い層で人気となっている。
そんなGROMにぞっこんなユーザーが製作したマシンがコチラのJC92をベースとしたフルカスタムマシン。オーナーのMAVさんは2013年の初期モデルからカスタムを楽しんでおり、GROMだけのカスタムコンテストやイベントで上位を獲得するほどのフルカスタム仕様となっていた。当時のマシンもイエロー外装に丸目のヘッドライト、シャークヘッドのデカールが目印で、GROM界隈では有名車両となっていた。
そんなMAVさん＆GROMだったが、数年たった時に様々な理由から車体からパーツなど全てを手放すことに。その時に改めて購入したモンキー125やCB250Rでもカスタムを楽しんでいたが「やっぱりGROMがイジりたい、 GROMベースが面白い」と再認識し、新たに現行GROMを購入し、フルカスタム!! ここからはMAVさんこだわりの各部カスタムを紹介していこう。
MAVさんがカスタムするGROMのポイントがこの丸目のヘッドライト。純正の特徴的なヘッドライトを廃し、ステムで挟み込むようなステーを用意し、スタイリッシュにヘッドライトを装着。メーターは純正ながら、小ぶりなウインカーなどを組み合わせることでバランス良く仕上げられた。
シャークヘッドのデカールは海外ブランドのモノ。グローバルモデルとして販売されるGROMだけに、日本国内のメーカーだけでなく、ワールドワイドでパーツが用意されており、様々なパーツがネット上で購入可能。探す努力さえあれば他のGROMユーザーと被らない、違うカスタムが楽しめる。
フロントフォークはOVER×TechnixのWネーム品でウン十万円!!!!!! インナーにはカートリッジが投入され、OVERならではのアルミ削り出しボトムにより、ラジアルマウントキャリパーが装着できるようになっている。アウターのカラーもカシマコート仕上げとなっておりワンランクもツーランクも上の仕上がりに。
フロントに合わせリアはNITRON×OVERのリアショックを投入。その他にもスイングアームはGクラフト製、ホイールもOVER製アルミ削り出しの豪華絢爛な足まわりに。野暮な考えだが、この前後の足まわりだけでGROMがもう一台変えてしまうほどするというから驚きだ。価格も相当な物だが、その性能も、もはやミニバイクの域を超えた高性能さで、異次元の乗り心地となっている。
ハンドルはOVER製スポーツライディングハンドルキット。 高さは純正に対し-67mm/-77mmの2ポジションから選べ、ハンドル幅も684mm〜691mmの間で自分好みのポジションに合わせて調整可能。セパレートハンドルのような見た目ながらも、純正よりも約17.5mm高くすることで自然でゆったりとしたポジションとなり、街中から峠まで幅広いシーンを楽しめるようになっている。
マフラーもOVER製で、TT-Formula RS フルチタンを装着。純正マフラーが3.32kgに対し、1.75kgと約半分の重量となり、車体の軽量化そして、OVERならではの出力特性によりパワーアップにも一役買っている。もちろん政府認証マフラーとなっているので、周りの目を気にせず走りを楽しめる。このマフラー以外にもダウン4種、アップ2種の計6種類ものマフラーを用意。マフラー選びでお悩みのGROMユーザーはOVERのHPを一度チェックしてみてほしい。
リアにはGクラフト製キャリア、グラブバーを装着。キャリアはシートからフラットな位置に天板を用意することで大きな荷物も余裕で積めるようになっており、積載能力がほとんどないGROMにおすすめのパーツ。見た目のスタイリッシュさもポイント。サイドに装着されるグラブバーも握りどころがないGROMに必須と言えるパーツで、タンデム時にも大活躍してくれる。
ちなみにオーナーのMAVさんは、このGROM以外にスーパーカブ110、N-VANも所有。歴代のマシンもホンダ、そして全てイエローというこだわりようとなっている。
文・写真：山ノ井敦司
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