モンキー&ゴリラからグロム(2台)、モトコンポ、スーパーカブC125、スカッシュ、JOYなど数多くのミニバイクを所有し、カスタムを楽しむオーナーの馬ちゃんが新たに選んだ1台が、2022年7月に登場したダックス125。
1969年に発売されたダックスホンダのスタイリングはそのまま、心臓部には125ccエンジンを搭載し、前後にディスクブレーキ、走破性の高い12インチホイールなどを装備しダックス125として生まれ変わって登場した。ダックスホンダのポイントであるフレームは、鋼板プレス製法で作られたT字型のバックボーンフレームを採用することで、当時からのファンはもちろん、近年では類を見ない車体デザインに女性ユーザー(あまり足つきはよくないんだけどね)や当時を知らないユーザーまで、幅広い層に反響を呼んだ。
そんなダックス125をベースに馬ちゃんがカスタムした車体は、前後足まわりをローダウンしたことで純正よりも凝縮感がある見た目に。フロントは純正をベースにインナーを50mmショートに、リアはキタコ×ギアーズのコラボショックアブソーバーをベースに、ギアーズで30mmローダウン加工することで足つきバッチリに。サスペンション屋さんにローダウン加工をちゃんとお願いすることで、性能を損なわずローダウンしている。
凝縮感を上げたもう1つの注目カスタムはエンジン部のボリュームをアップさせたダウンチューブ。コチラはOVER製で、パイプには25x25mmのリブ付きアルミ角パイプ(7N01)を使用し、フレームへの取り付け部もアルミ削り出しと、高い技術力と、様々なノウハウを持つOVERならではの作りとなっている。写真のブラック以外にポリッシュも発売中。取り付けの際には純正マフラーが取り付け不可だったりするので購入時は事前に確認を忘れずに!! 馬ちゃんの場合は純正と同じアップタイプの見た目のモリワキ製モンスターを合わせた。
そりかえったシートはキタコ製カスタムシートで、写真のブラック以外に、レッドパイピング、ホワイトパイピングの3色展開で絶賛発売中。取り付けも純正を外して付け替えるだけなので、全くカスタムしたことがないという方にもオススメ。この見た目から分かるように、ほぼフラットな純正シートとは着座位置が変更されるので、乗車ポジションも変更となる。馬ちゃんの場合はハンドルやOVER製のバックステップで、ちょっと攻めれそうなポジションとなっている。
ハンドルは旧モンキーのような折りたたみタイプ(海外製)のハンドルにすることで、DAXの持つ可愛らしさをUP。ハンドル間にブレースバーを装着することでカッチリとしたハンドリングに。ブレースバー自体はチタンを使いオーナーが自作したもの。
前後ブレーキはGクラフトからリリースされるキャリパーサポートを使いブレンボ製キャリパーを投入し、見た目と性能をUP。ブレーキの強化は4MINIカスタムにおいて鉄板・人気の部分。アクスルシャフト部に取り付けられるチタンのスライダーもブレースバーと同じくオーナーの自作品。
スイングアームはGクラフトからリリースされるスタビ付のアルミスイングアームに変更され、純正にはない高級感を演出。車体の印象をガラッと変えるタイヤはSHINKO製ホワイトウォール。このホワイトウォールのようにタイヤは走りの性能以外に、車体の見た目、印象をガラッと変えることも可能。性能だけでなく、このように見た目で選んでみても面白いぞ!!
文・写真:山ノ井敦司