ハンターカブ側の加工
最後の作業は、車体からブレーキランプ線とアース線を取り出して、ベースに接続。
問題は、ブレーキランプの配線をどこから取り出すかなのよね。
ちなみにハンターカブの場合は緑/黄がブレーキライトの線。アース線は緑。
必要なもの
ブレーキランプの線をどこから取り出すかで工具はかわるよ。最低限必要なのは、六角棒レンチの5mmと電工ペンチ。電工ペンチはカプラーにつなぐので、できれば細専用が良いと思う。でも自分は持ってないので、普通ので頑張った。
5mm六角棒レンチ
内装剥がし
電工ペンチ(細線用がベスト)
※リアブレーキスイッチから配線を取る場合は下記も必要
#2プラスドライバー
10mmソケット
Tハンドル
テールランプの緑/黄線につなぐのが一番簡単
まずは、比較的簡単と思われる方法から。テールランプケースを開けて、そこからストップランプ線とアース線を取り出す方法ね。
テールランプユニットの蓋部分は上にあるボルトを5mmの六角棒レンチで外して、内装剥がしとかで蓋部分を外せばアクセスできるよ。開けるとこんな感じでカプラーがまとめられてる。
オレンジと水色のカプラーはウィンカーね。
白の三極カプラーがテールライト。ストップランプは緑/黄で、緑がアースなので、この2本を取り出したい。
できれば純正配線を切りたくないので、こういうカプラを買ってきて取り出しハーネスを作って割り込むことにしよう。
こんな感じ。取り出す線を間違えないように注意してね。赤はストップランプ線、黒はアース線にしてみた。
試しに割り込ませてみたところ、カプラー形状はバッチリだし、動作確認もオッケーだった。
あとはここから線を取り出してGIVIのベースに接続すれば完成。
取り出す時は、テールランプケースに穴をあけるのが手っ取り早そう。雨の侵入が怖いから、下側とかに開けると良いんじゃないかな、たぶん。
ちなみに、テールランプから配線が出てても、純正キャリアがでっかいので配線はそんなに目立たないと思う。
純正キャリアならコレが一番簡単。外すときは、テールランプのふたを開けて割込みハーネスをはずしちゃえばオッケー。
テールランプユニットから線を取り出すための穴あけとか切り欠き位置をどこにするかが、センスの見せ所って感じかな。
リアセンターカバーから線を出して端子をシート下に隠したい
ただ自分の場合は、キャリア自体変更するかもだし、割とつけたり外したりを楽しみたくなる傾向があるんですよ。なので、シートのあたりから配線を取り出して、使わないときはシート下に隠す方式にしようかと。
具体的には、リアセンターカバーとかシートあたりからストップランプの配線を取り出したい。
シンプルに考えると、テールランプユニットの緑/黄線を、リアセンターカバーあたりまでもってくるのが間違いない。
ただ、そうなるとリアフェンダーを外さないといけないのよね。
以前、ドラレコのリアカメラ配線を隠すためにリアフェンダーを外したんだけど、物凄く大変だったのよ。
一応リアフェンダーの外し方については過去記事を参考にしてね。
リアフェンダー外すのがイヤすぎて、いつもお世話になっているカブ専門店のカビィさんにグズグズ言ってたら、天啓を頂いたよ。
リアブレーキのスイッチからとればいいじゃん。
なるほどそれだ、ありがとうございます!
まずは右サイドカバーを外そう。爪があるので慎重にね。
その後右のフレームカバーを外すよ。右フレームカバーについては、基本的には見えてるボルトを外していくだけなんだけど、後ろの方にプラスネジが隠れてるので注意してね。
マフラーを外しておいた方が良いよ。ただ、自分のデルタバレル4の場合は、取り外ししなくても緩めるだけでいけた。
これがリアブレーキスイッチ。
スイッチの上側にゴムに覆われた2本の線があるのよ。1本は常時電源(黒)で、もう1本はストップランプの線(緑/黄)のはず。
で、がんばって上側をめくってみたらかろうじて緑/黄がチラリ。
やったぜ勝ち確。
頑張って被膜をめくっているときに気づいたんだけど、どうもこれカプラーじゃなくギボシ接続っぽい。引っこ抜いてみるとこの通り。ギボシに割り込みハーネス追加すればスマートにいけるじゃん。これは良いですよ。
ギボシのサイズはCA/CB103なので注意してね。ホームセンターとかで普通に売ってるギボシだとサイズが合わないので、購入はバイク用品店で。
こういうときのために作り貯めてあった分岐配線があったので、さくっと割り込み。
狭くて作業しづらいけど、なんとか割り込めた。念のため絶縁テープなどで絶縁処理をお忘れ無く。
作り置きの割り込み配線だと長さが足りないので、このあと延長配線を作って伸ばしたよ。
あと、アース側も必要。自分の場合は、Dユニットのマイナス線から引っ張ってきた。
取り回しは、ちょうどメインハーネスが通ってるのでそれに沿うようにした。
最後にタンクとフレームを繋ぐ部分をくぐらせておかないと、もしかしたら外装に干渉するかも。
右フレームカバーを元に戻す前にブレーキスイッチの調整をしておこう。踏んだときに光るよう、ナット部分を調整ね。
外装を戻したらブレーキスイッチから取り出した配線の先端を、防水カプラーにしておこう。
カプラーをつけるついでに、線がまとまるように絶縁テープでぐるぐるまとめておいたよ。
これでストップランプ線の取り出し完了。シート下に入れておいてもちゃんとシートが締まった。
取り出すとこんな感じ。
ベース側の加工については、モノキーでもモノロックでも同じ。ベースから出てる2本の線を2極カプラーに繋ぐだけ。
ここまでできたら一度繋いで通電テストしておこう。
もしプラスマイナスを間違えてて光らなかったら、ベース部分の端子をつかんでぐるっと180度まわせば大丈夫。
GIVIベースと接続した状態。これは目立たないといって良いんじゃないでしょうか。
接続したカプラーをシート下に入れてもちゃんとシートが閉まった。うん、ばっちりだ。
実際の光り具合
完成したので試運転。まずはモノキーV47。どうです、カッコいいでしょ。安全性はもちろんだけど、光り物カスタムとしてもすごく満足度が高い。
自分の手も見えないくらい真っ暗な空き地にいって光り具合試してみた。テールランプだけだとこんな感じ。
ストップランプ+GIVIハイマウントストップランプをつけるとこんなに目立つ。凄く良い。
お次はB37。V47もB47も一番高い位置で発光するので、後方からの被視認性は凄く高そう。あと、予想以上に横方向というか斜めからも良く見えるのね。
まとめ
ランプキット自体の精度が非常に高くて、作りも良いので作業自体はすごく簡単。なんといってもハイマウントストップランプになることで、夜間走行の安心感が凄く増したよ。
ハードルが高いとすれば車体側からの配線取り出しくらいかな。もし不安があったら、無理をせずバイク屋さんに取り付け依頼をしてね。
ぜひ多くの人にGIVIを光らせて欲しい。
レポート:若林浩志