ハードケースの代表的存在「GIVI」のトップケース(リアボックス)には、テールライトみたいな意匠があるじゃん。基本的にはリフレクター的な役割なんだけど、ケースによってはオプションランプキットをインストールすることで、ストップランプに連動して光らせることができるのよ。車でいうところのハイマウントストップランプ的な。アピール度が上がって安全性も高まる光り物カスタムですよ。というわけで今回は、ランプキットの装着方法、実際の光り具合を紹介していくよ。

光るトップケースは安全でカッコ良い

SSTRとかのロングツーリング、特に帰路では走ってるうちに暗くなることも多いと思うんですよ。
やっぱり夜間というのは気を遣うので、他車両からの視認性を高めるためにも、ハイマウントストップランプがあればなー、と思ったりするわけで。

そこで、ふと思ったんですよ。こないだも釣りキャンプツーリングでGIVIを活用したんだけど、これっていかにも光りそうなビジュアルじゃないですか。

後ろの赤い部分、光ってしかるべき感じ。

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で、調べてみたらケースにもよるけれど(後述)、後付けのランプキットというオプションが存在するらしいんですよ。これを装着すればトップケースがハイマウントストップランプ付きトップケースになるって寸法。こんな感じ。

画像: GIVIモノキーV47用ランプキットの点灯具合 www.youtube.com

GIVIモノキーV47用ランプキットの点灯具合

www.youtube.com

点灯位置が高いだけじゃなく、左右2カ所が光るので被視認性は大幅に向上してる。まっくらな峠道とかでも、後続車へのアピール能力が確実に高くなるはず。

ちなみにランプキットの追加は、カスタムとしても凄く面白いよ。光物なので効果も大きいし、配線の取り出しにこだわったりで工夫のし甲斐もあるし。作業として凄く楽しいので、カスタムをしてみたい人にはぜひオススメ。

GIVIはモノキーとモノロックの2シリーズがあるよ

GIVIの話をする上で絶対押さえておきたいのが「GIVIにはモノキーとモノロックの2種類がある」っていうとこ。
そう思ってついこないだ、違いについての記事を作ったので、そちらを参考にしてね。

ざっくりいうと、モノキーの方が強くて高い。モノロックはお手頃な分、積載重量や剛性では一歩譲るって感じ。

その中でも後付けランプキットが用意されてるのは、以下のケース。

モノキーモノロック
V56E470
V47B47
V46E450
E370
B37
E350
E30

せっかくだからモノキー、モノロック両方のライトキット取り付けを解説したい。なのでデイトナさんに協力いただいて、モノキーのV47とモノロックB37に実際にライトキットを取り付けてみるよ。

光らせる前の注意点

モノキーを2個以上持ってるとか、モノロックを2個以上持ってるみたいな感じで、同一ベースで複数のケースを使いまわししているという人は注意が必要。

モノキー/モノロックいずれのケースにランプを追加する場合でも、ベースに凸状の端子がつくのよ。なので、ストップランプ接点を取り付けていないケースは装着できなくなるよ。

画像: 光らせる前の注意点

複数持ちのGIVIヘビーユーザーは気を付けてね。

モノキー(V47)を光らせてみる

まずはモノキーにランプキットを装着してみよう。以前、キャンプでも使ったV47。モノキーシリーズの中でも中間的なサイズ。ハンターカブならもっとでかいのでも装着できそうだけど、V47はカッコイイのよね。直線基調でシュッとした感じが凄く良い。

GIVI
モノキー 47L V47NN 未塗装ブラック(カーボン調パネル) レッドレンズ 92471

amzn.to

で、これにランプキットを装着すれば赤い部分が光るってわけですよ。内容物としてはLEDユニットと、ケース蓋側端子ケース底側端子ベース部分端子

GIVI
リアボックス ランプキット

amzn.to

トップケース及びベース加工に必要なもの

必要なものはこれくらい。あと、打ち抜き用に程よい大きさのソケットがあると良さげ。
あと、点灯確認用にコンセントから12Vに変換するものがあると便利よ。

ハンマー
ドリル
4.5mmドリル刃
#1プラスドライバー
精密マイナスドライバー
丸棒やすり

ケース底側の加工

まずはケースの底側。今まで気にしてなかったけど、丸いモールドがあるのよ。

画像1: ケース底側の加工

説明書によると、ここをハンマーでぶっ叩け、と。室内で作業を始めたので、ショックレスハンマーでコツコツたたくよ。

画像2: ケース底側の加工

何度か叩いたら抜けた。切り口も結構綺麗。バリがちょっとあるけど、あえてやすりはかけないでおいた。緩くなったら困るからね。

画像3: ケース底側の加工

ケースの底部分用の端子を穴にはめ込むよ。端子から出てる線を先にボックス内部に先に入れたら、そのままぐいっと端子をはめよう。

画像4: ケース底側の加工

こんな感じでツライチになればオッケー。

画像5: ケース底側の加工

念のため、爪がちゃんと掛かってるかを、内側から確認しておいてね。

画像6: ケース底側の加工

そしたら、底にはめた端子の逆側にカバーを被せよう。

画像7: ケース底側の加工

底部分のオープナー周辺に端子をはめるパーツがあるので、そこに差し込むよ。

画像8: ケース底側の加工

これで底部分の作業は終了。

簡単だし、はめ込みの精度が高くて結構感動する。配線の長さも適切なので、ブラブラ遊んだりはしないけど、念のためテープとかで内壁にとめておくとより良さそう。

画像9: ケース底側の加工

ケース蓋側の加工

蓋側は加工がいるよ。

まずはLEDユニットをインストールするために、レンズを外そう。V47の場合はこの二ヵ所のプラスネジをはずせばOK。ネジは小さめなのでプラスドライバーの#1が良さげ。

画像1: ケース蓋側の加工

レンズを外したら、ネジ穴のすぐ横にあるポッチを基準に配線取り出し穴を開けよう。

画像2: ケース蓋側の加工

穴径はΦ4.5mm。ゆうて樹脂なんで穴自体は簡単に開くよ。ドリルの回転が早いと、手が滑って周りにきずつけるかもなので、ゆっくり目の回転にした方が楽だった。

画像3: ケース蓋側の加工

レンズ側から見るとこんな感じ。下のネジ穴左の穴が配線取り出し穴ね。

画像4: ケース蓋側の加工

LEDユニット裏面の両面テープを外してー

配線をざっくりと穴に通しておいてー

画像5: ケース蓋側の加工

ぺたっとな。そしたらレンズをプラスネジで再び取り付け用。その際に、プラスネジが配線を傷つけないよう注意してね。この作業を左右ともやっておこう。

画像6: ケース蓋側の加工

LEDユニットから出てる配線をコネクターにまとめるよ。個人的に取り付けで一番大変だったのがここ。
穴が小さくて合計四本の配線を通すのがかなりしんどい。
まずはカバー的なパーツに四本の配線を通すんだけど、穴が小さくてかなりしんどい。ここが一番時間掛かった。

画像7: ケース蓋側の加工

一番しんどいのが配線を穴に通すのだとしたら、二番目にしんどいのがここ。カプラーに配線を通してイモネジでとめる。スマホ老眼にはキツイ。
イモネジは2.3mmのマイナスドライバーがちょうど良い感じだった。

赤線と黒線をどっち側につけるかは説明書に書いてあるよ。ただ、仮に間違えてつけても、ベース端子の向きをまわせば対応出来るので、問題ないはず。

画像8: ケース蓋側の加工

イモネジを緩めて通すより、イモネジを完全に外して作業した方が楽だった。

画像9: ケース蓋側の加工

うまいこと固定出来たらカバーをつけよう。

画像10: ケース蓋側の加工

底側と同様、端子をはめる台座みたいなのがあるので、そこに差し込むよ。

画像11: ケース蓋側の加工

こんな感じ。

画像12: ケース蓋側の加工

配線が通るガイドがあるので、そこを通すようにすると綺麗に納まるよ。外れないように留めておくとさらに安心。

画像13: ケース蓋側の加工

これでケース側の作業は完了。ここで一度ふたを閉めて通電確認しておきたい。
こういうコンセントから12Vに変換するものがあるとなにかと便利よ。1000円くらい。

Kaito Denshi(海渡電子) ACアダプター 12V 1A スイッチ付き わに口 クリップセット コネクタセット PSEマーク付き

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端子だけ見てもプラスかマイナスかわかんないので適当に。幸い、間違えても壊れることは無かった。

画像14: ケース蓋側の加工

ピカーン。

画像15: ケース蓋側の加工

これでモノキートップケースの加工は完了。線を通すのにイライラするけど、作業自体はすごくシンプル。

ベース側の加工

お次はモノキーベース側。こちらも丸い穴のモールドがあるので、ブチ抜こう。

さっきは家の中だったので、大人しめにショックレスハンマーを使ったけど、次は外に出てトンカチを使うよ。

画像1: ベース側の加工

裏のモールド位置を確認したら、表からドカンと。重いトンカチにしたので、簡単に穴空いた。バリがバリバリ。

画像2: ベース側の加工

さすがにバリが大きかったので、丸棒ヤスリで整形。

画像3: ベース側の加工

あとはベース用端子を下から差し込めば、ベース側の処理はほぼ完了。

画像4: ベース側の加工

あとはベースと車体の配線を繋ぐだけ。そのまえに、ベースにボックスを取り付けて通電確認しておこう。ちゃんと光るかの確認とともに、ベースから出てる線のどっちがプラスでどっちがマイナスかおぼえておこう

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