24年前に買ったホンダ・モンキーでバイクの基本を覚え、カスタムの面白さを教えてもらいました
菊池さんがモンキーを手に入れたのは24年前の16歳の時。最初に乗ったバイクがこのモンキーで(パーツはもはやクランクケースぐらいしか残っていないかも)、その時から菊池さんが師匠と崇めるペーさん(2024年2月11日の記事で紹介)に4ミニ、カスタムの面白さを教えてもらい、それ以来、師匠と弟子の関係となっていた。そこから長いバイクライフの中で、カワサキのGPZ900Rを所有してTMRを入れたり、足まわりをカスタムしたりしていたが、やっぱりモンキーの方がおもしろいと4ミニにリターン。
今回のマシン製作に至っても師匠であるペーさんをはじめ、あかおぎの店長、常連さん達から色々なアイデアをいただき試行錯誤しながらようやく完成。ベースとなるマシンはあったものの、アルミフレームからエンジンとほぼゼロの状態から作り上げたマシンは、各パーツのチョイスからスタイリングまで、こだわりポイントが盛りだくさんとなっている。
オーナーの菊池さんから「これまでも、このマシン製作時もペーさんには色々と教えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」とのコメントをいただきました。1台のバイクをきっかけに長年続く師弟関係。やっぱりバイクっていいですね。
ヘッドライトはマーシャル製で、ウインカーはデイトナから発売されるハイサイダープロトンTWO。レンズ径11mmという超小型サイズで、ミニバイクはもちろん、灯火類を目立たせたくないビッグバイク乗りにもおすすめ。倒立フォークはGROM用に発売されているローダウン仕様を投入。この珍しいチョイスもポイント。
ミニバイクとは思えぬハンドル・メーター周り。デイトナから発売されるベローナ製スピード&タコメーターを往年のマシンのように取り付け。メーターリングはあかおぎにてワンオフ製作。中央のインジケーターはPMCから発売されるKZ系インジケーターカバー。ZETA製のハンドルにブレーキ・クラッチマスターはゲイルスピード、スイッチ類はデイトナ製でスタイリッシュにまとめた。
エンジンは武川製ボアアップキットで124cc化され、デイトナ製油圧クラッチ、ネクト製ミッションというフルチューン仕様。複雑に取り回されたオイルラインがメカニカルな印象を与えてくれる。クラッチカバーに貼られたカワサキのリバーマークも面白い。こういった他車種のパーツを流用するテクニックなどはマネしたい部分。
エンジンのもう1つのポイントがJAZZから流用したジェネレーターカバー。JAZZ用を使った理由はこのカバーの厚み。厚みがあることで、エンジンの横幅がボリュームアップし迫力を出した。カワサキのエンブレム部分は元々あったホンダのロゴをくり抜き、カワサキのロゴを溶接して埋め込むという言われなきゃわからない工夫が施されている。
マフラーはOVERから発売されるGPパフォーマンスフルチタンマフラーを装着。幅広い排気量に対応し、チューニングエンジンの持つパワーをフルに発揮してくれる高性能マフラー。エキパイ、エンドに施された焼け色がマシンのアクセントにもなっている。バックステップも同じくOVER製で3つのポジションから自分に合った位置を細かく設定できる。
まるでビッグバイクのような形状のスイングアームはクリッピングポイント製。左右非対称の形状をしており、カスタムライクな見た目がポイント。ホイールにはOVERからリリースされるアルミ鍛造削り出しホイールのGP-SIXを装着し、リアショックにはYSS製を合わせた。走りにこだわる12インチユーザーならではの組み合わせ。
レプリカアイテムでも一番の人気を誇るZ2カウルには人気モデルのカワサキZ900RSのテールランプを流用。まるで専用品のような仕上がりにはオーナーも製作者も大満足。その他にも美しいカスタムマシンに見せるために、サイドカバー下やフェンダー裏に取り付けられたマットガードなどはあかおぎによるワンオフ仕上げとなっている。