文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
スペシャルパーツ武川「ヒートグリップ Type-ROLL」テスト&レポート
グリップの上に巻き付けるだけの簡単装着!
寒い時期の定番アイテムとなったグリップヒーター。一度使うと手放せないが、装着には電源の取り出しと引き回し、ノーマルグリップの取り外しといった作業が必要。この手間が面倒で装着していない人も多いのではないだろうか。
そこで試してみたのが、グリップラバーの上に巻き付け、USB-A電源と接続するだけという超お手軽な製品。両側のグリップに被せてから電源コードを接続し、USBソケットに差し込んでスイッチを入れるまで2分も掛からない。加工や工具も一切不要だから、グリップヒーターが装備されていないレンタルバイクや、寒い時期の出番が少ないオートバイに乗るときにも役立つ。
モバイルバッテリーでテストしたところ、スイッチを入れてから1分ほどで暖まり始め、5分後には素手で触ると熱いくらいまで温度が上昇。USBは電圧が5Vなので12V電源を使うグリップヒーターほどの発熱量ではないが、ウインターグローブを着けていてもしっかり暖かい。1万mA/hのモバイルバッテリーを接続した場合、MAXレベルで約1.5時間、LOWレベルで約4.5時間の使用が可能とのことだから、通勤通学での使用なら充分だろう。
グリップヒーターの厚みが約2mmあるのでグリップ外径が約4mm太くなり、握り心地が変わるが、寒い時期限定で使うなら納得、という印象だ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
何よりも取り付けの手軽さが魅力。5V仕様ゆえに発熱量はそこそこだが、ハンドルカバーと組み合わせれば不足なし。ケーブル長は1130mmあるが、ポケット内のモバイルバッテリーに接続するにはもう少し余裕が欲しい。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海