文・写真:西野鉄兵
大阪モーターサイクルショー2024で、モータリストブースの前を通るたびに「何だかかわいいヘルメットが置いてあるな」と思っていました。
大小ふたつあります。
大きい白い方が遠くからでもけっこう目立っていて、気になってはいたのですが「オブジェかな」と勝手に納得し、素通りを繰り返していました。
2日目の夕方、来場者が少なくなり始めたタイミングで気が付きました。「どこからか音楽が聴こえてくる!」
この可愛らしいヘルメットの正体はBluetoothスピーカーだったのです。
モータリストといえば、ファンティックやランブレッタ、ブリクストンなどのバイクを輸入販売するインポーターとして知られていますが、それは車両に限ったことではありません。
このヘルメット型のBluetoothスピーカーは、モータリスト代表の野口氏が自らアメリカで見つけてきたものだといいます。もともとハーレー向けの車載スピーカーを製造していたLEXIN(レシン)というメーカーのもので、音質が非常にいいのが魅力とのこと。
たしかに、あらゆる音が絶えず反響しているインテックス大阪の中でも音のよさは感じられました。高い音も割れることなくきれいに発していて、まるでヘルメットが歌っているかのようです。
Bluetoothを介しスピーカー同士をいくつも連結できるという、面白い機能も搭載。たとえば2つ繋いで、テレビやパソコンの両端に置いたら、とってもいい音で映画なども楽しめそう!
モータリストは2024年3月下旬からこのヘルメット型Bluetoothスピーカーを自社のウェブサイトで販売する予定だそう。大阪・東京のモーターサイクルショー2024では先行販売も行なっています。
ちなみに大きい方はシールドが開きます。このスペースにはお気に入りの写真を飾ることが可能。小粋なオブジェとしての機能もちゃんと持っていました。
なおモータリストはこのBluetoothスピーカーを皮切りに、レシンのBluetoothインカムやスマート空気入れなどといったアイテムも今後展開する方針だそうです。
ツーリング仲間とコテージに泊まって、心地いい黄昏時、すっとこのヘルメットスピーカーを取り出して、イーグルスとか流しちゃったら粋だよなあ、と勝手に妄想しておりました。
文・写真:西野鉄兵