※本企画はHeritage&Legends 2024年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
普通自動車免許でOK! 意外と身近な存在なのだ
一般に、トレーラーという特別な響きに、ハードルが高いと感じる向きは少なくないはずだ。だが実はトレーラーの車重(積載物を含む総重量)が750kg以下なら特別な免許は要らない。普通自動車免許があれば、バイクの運搬に供する程度のトレーラーなら誰もが牽引できるのだ。トランスポーターというと、普通ならワンボックスを想起するが、トレーラーが使えるなら、自家用車の乗り換えや増車といった負担も軽くなるから、知れば使いたくなるところ。
ここに紹介するトレーラー専門店『キャリッジベース』はそんなニーズに応えようと昨春オープン。大型パーツショップのしゃぼん玉が運営するショップだ。
「僕自身も以前からのトレーラー・ユーザーですが、海外では当たり前のトレーラーが、残念ながら日本国内では浸透していない。全国でトレーラーを牽くユーザーを増やすのがキャリッジベースの目標です」と、しゃぼん玉のマネージャーも兼務する滝川泰史さん。
「ご縁があって、当店はトレーラー製造で知られるサン自動車工業の西日本デポとなり、同社のトレーラーやヒッチメンバーなどをメインに取り扱っています。トレーラーに関しては、バイクに限らずPWC(水上バイク)や小型ボート用、さらにマルチトレーラーやカーゴトレーラーも販売しているんですよ」(滝川さん)
バイクでいえば実際に、サーキット走行に止まらず、愛車をトレーラーで長距離移送して、宿泊先など起点に現地でのツーリングを楽しむユーザーも多いのだとか。
「遠隔地でも単調な高速道路を自家用車で移動できれば疲労も少なく体力温存、現地を思い切り楽しめるメリットがあります」(同)
誰もが気になる保険料は?
「自賠責は若干かかる程度。任意保険については保険各社で変わる場合がありますが、弊店ならそんな情報も揃っています。色々とご提案できます」(同)と。牽引車両側に装着するヒッチメンバーのノウハウも万全。バイクライフの幅をさらに拡げる、意外と身近なトレーラーの活用に注目してみたい。
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バイク遊びの行動範囲がグンと広がる! トレーラーでの愛車運搬という選択肢
キャリッジベースのバイク用オリジナルトレーラーには“スタンダードモデル”のほか、ブラックボディにこだわりジャッキ/専用ホイール/LEDストップランプを装備した特別仕様の“ブラックコブラ”が。そのブラックコブラにはマルチトレーラーとPWCトレーラーもある。ブラックコブラは特にバイク用は積み下ろしやドレスアップを考慮して、ホイールのインチアップなどカスタムが施されているのがポイントだ。
オリジナルカスタムトレーラー・スタンダードモデル 32万7800円
オリジナルカスタムトレーラー“BLACK COBRA” 36万6300円
オリジナルマルチトレーラー“BLACK COBRA” 44万円
オリジナルPWCトレーラー“BLACK COBRA” 39万6000円
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低めの荷台高が特長、バイクの積み下ろしも一人でラクラク!
バイク用トレーラーのメリットに、バイクの積み下ろしがひとりで楽に行えることが挙げられる。ワンボックスのようにフロントホイールのクランプを用意したり、狭い車内で行う四苦八苦しながらタイダウンベルトを使った固定作業も、トレーラーならオープンエアだからサクサクだ。この便利さを知れば病みつきになるはず。
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店舗はしゃぼん玉一宮店に隣接、トレーラー関連製品は潤沢だ!
キャリッジベースはしゃぼん玉一宮店に隣接。その店内にはオリジナルのトレーラーを常時展示するほか、牽引に関わる関連製品も揃えられる。来店での購入・ヒッチポール装着はもちろん、全国配送にも対応し業販も受け付ける。保険も含め、トレーラーに関わるノウハウは豊富で、「ピンと来たら、まずは気軽に相談してください」と滝川さんは言う。
同店では牽引車両側に装備するヒッチメンバーに国内外で年間7000台ほを販売する、サン自動車工業のSUNTREXブランドを使用する。大別して、ブラック仕上げのスチール製(写真上・5万5000〜11万5500円)とステンレスモデル(写真下・8万8000〜9万9000円)がある。豊富な対応車種も心強い。