まとめ:齋藤ハルコ/写真:松川 忍
※神社境内での撮影は、特別な許可を得ています。
※この記事は、月刊『オートバイ』2024年4月号に掲載したものを一部編集して公開しています。
今回のゲストはピン芸人&ひょうたんアーティストとして活躍するあらぽんさん
あらぽんさんの目標・お悩み
ひょうたんアートを世界に発信したい!(目標)
性格が硬くもっと物事を簡単に考えられるようになりたい…(お悩み)
入籍祝いはトリシティ。バイクは芸人の味方です!
僕、佐々木優太が、全国の神社を参拝して得た知識や経験を活かした〝神社ソムリエ〟として、ゲストのお人柄や願い・目標に合う神社へとご案内するこの連載。第37回目のゲストは、浅井企画所属のお笑い芸人、あらぽんさんです!
お笑いコンビ「ANZEN漫才」として長年活躍してきたあらぽんさんは、2024年3月31日にコンビを解散。4月1日から、ピン芸人として活動をスタートさせます。新たな節目となるタイミングで開運ツーリングにご登場いただけて、大変光栄でした。
そんなあらぽんさんの愛車はヤマハのリーニング・マルチ・ホイール(LMW)モデル、トリシティ155。2017年にヤマハ発動機公式チャンネルで公開された動画で(現在は非公開)、コンビの相方だったみやぞんさんから、入籍祝いとしてトリシティをプレゼントされた姿をご覧になった方も多いかもしれません。
今回の撮影は広報車をご用意しましたが、その時のトリシティは現在も大切にしているそうです。あらぽんさんいわく、お金がない若手芸人にとって、交通費を安く抑えられ、時間に融通の効くバイクは移動手段としていちばん便利だったとか。コンビを組んだ10代の頃からバイクを所有していない期間はほぼなかった、というあらぽんさんのバイクトークも今回はたっぷりお楽しみください!
ツーリングの目的地は群馬県の伊勢崎神社
主祭神+二十七柱の神様をお祀りする神社
健保元年(1213年)に創建されたとされる神社で、元徳元年(1329年)に当時の国司である新田義貞により現在の地に遷座されました。主祭神は農作物・獣・魚・蚕など生活の必需品を生み出し、産業や飲食を司る神様として知られるウケモチノカミ。
もともとの社名は飯福神社でしたが、大正十五年に伊勢崎神社と改称されました。複数の神社を合祀した歴史を持つため、主祭神以外に二十七柱の神様をお祀りしています。
\ あらぽんさんだから /
おすすめの3つの理由
1.ひょうたんの名産地・伊勢崎に鎮座する神社
→ひょうたんが代名詞のあらぽんさんに最適!
2.伊勢崎神社の旧社名は飯福(いいふく)神社
→神社の柔軟な在り方&“良い福”にあやかる
3.産業の神様と導きの神様をお祀りしている
→ピン芸人になった今後の活躍にご利益を期待
変化もおおらかに受け止める神社の存在そのものにあやかる
あらぽんさんをご案内するならば、やはりひょうたんに関連する神社にお連れしたいもの。そこで思い浮かんだのが群馬県伊勢崎市の伊勢崎神社です。
じつは伊勢崎市はひょうたんの産地。さらに伊勢崎神社の社殿には、ひょうたんを持つ人物が彫刻されていて、ひょうたんとご縁を感じる神社でもありました。
そして主祭神の保食神(ウケモチノカミ)は、人が生きていくためのさまざまな食物を生み出した神様なことから、産業の守り神として有名ですし、さらには神様の名前の一部に、芸人として最も嬉しい〝ウケ〟という音が入っています。
また伊勢崎神社は、ウケモチノカミに加えて二十七柱の神様をお祀りしていますが、その中には導きの神様として知られるヤチマタヒコノミコト(サルタヒコノカミの別名)がいらっしゃることから、ピン芸人として新たなスタートを切るあらぽんさんにピッタリだと感じました。
さらに伊勢崎神社は昔、飯福(いいふく)神社という社名でした。いいふくは〝良い福〟に繋がりますし、たとえ社名が変わっても、お祀りする神様も、集める信仰も変わらないという柔軟な在り方は、目には映らず、そこに〝宿る〟ものとされる日本の神様をお祀りする神社ならでは。「考えが硬いこと」がお悩みのあやぽんさんに、神社の懐の深さにあやかっていただきたいと考えたのでした。
手の込んだ切り絵の御朱印は
今年の干支がモチーフ