ここでは2024年4月14日(日)に開催された茨城4ミニクラブ「Z改」が主催する「第20回記念 茨城4MINIラウンドラリー」で撮影したミニバイクを紹介していく。
文・写真:山ノ井敦司

ミニバイクの中でも縦型エンジンを搭載するエイプ系は、モンキーなどに比べて車体も大きく、前後ホイールも12インチでオートバイらしい車体で今回のようなレプリカカスタムのベースとしても人気を博した。操安性も高いことで免許を取り立ての方や若年層、サーキット走行、レースを楽しむユーザーにも高い支持を得ていた。

今回のマシンもそのエイプをベースに、ホンダを代表する名車「CB750F」を彷彿とさせる車体を作り上げた。ミニバイクのレプリカカスタムで面白いのが、オーナーさん独自のちょっとしたアレンジ。このマシンも外装、カラーこそCB750Fだが、ヨシムラ製マフラーや少し尻上がりなテールカウルがヤル気を感じさせてくれる仕上がりになっている。

外装はエイプが大人気だった時代に幾つかのメーカーからリリースされていたレプリカ外装キットを使用しているようで、1981年に登場したCB750Fのカラーを再現。このカラーのCB750Fを見ると、つい先日SHOEIから発表されたX-Fifteen グン(受注期間は9月末まで)と組み合わせて乗ってみたいと考えてしまった。あのヘルメットを被れば峠最速間違いなし!?

マシンはタンク以外にもフロントのWホーンやテールランプやウインカーなども純正のデザインに近いものを装着するしたでレプリカ度を上げている。

エンジンはヨシムラからリリースされていたボアアップキットで124cc化。残念ながら2024年5月現在ではヨシムラからボアアップキットの販売はしておらず、ヘッドASSY、リペアキットのみの販売となっている。エイプ全盛期の時代にはヨシムラ自体でもエンジンのチューニングを施し、鈴鹿のレースに参戦していたり、ストリートからサーキットまで最強・最速のキットとも言われていた。

クラッチはSP武川製スペシャルクラッチキットで強化済み。マフラーもエンジンと同じくヨシムラ製機械曲げチタンサイクロンを装着。1つとして同じもののないエキパイの焼け色もGOOD。

フロントフォークはNS-1を流用。NS-1のフォークはエイプよりも少し長いため、トップブリッジ下にステムシャフトを延長するカラーを入れて処理している。ボトムケースもしっかりと磨き上げることでリアのGクラフト製アルミスイングアームとのコーディネートもバッチリ!

前後ブレーキはブレンボ製キャリパーを装着←コレ、4ミニ鉄板のブレーキカスタム。エイプと言えば前後ドラムブレーキで登場して、のちにTYPE-D、ディスク仕様が発売されていた。スイングアームはGクラフト製で、前後のホイールは旧車風な5本キャストとなり、チェーンからスプロケットまでゴールドカラーでまとめ上げた。

文・写真:山ノ井敦司

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