人気の2合炊き飯盒は水蒸気炊飯が便利
兵式飯盒とか戦闘飯盒とかいろんな名称があるけど、大事なのは水蒸気炊飯ができるかどうか。いろんなメーカーから出てるけど、大体7000円から10000円くらい。
炊飯能力は2合なんだけど、水蒸気炊飯をする場合は1合しか炊けないので注意。というのも、水蒸気炊飯では、中子という中蓋みたいな部分で炊飯するから容量が減るのよね。
自分はホームセンターで、Field to Summitというメーカーのアーミークッカーというのを3000円位で購入。ただ、その後見つけられなくなっちゃったので、今もっともハードルの低いのはバンドックじゃないかな。バンドックはレビューを見ると、実用充分だけど仕上げはちょっとという感じの評価。
自分が購入したアーミークッカーはこれ。
吊り手をロスコの戦闘飯盒2型用 ショートタイプにしてるので、ほんとはもっと長いよ。
左下が飯盒本体で、右下が蓋。中央上が中子(なかご)。
中子に設けられたスリットが水蒸気炊飯の要になる部分。
あと、このスリットを活かして、蓋と接続もできるよ。
さて実際に水蒸気炊飯をやってみよう。せっかくだから以前試したオガライト+ツーリングフラットグリルで試してみることにするよ。バーナーを使えば楽かもだけど、ツーリングフラットグリルでも相当楽に炊けそうな気がするのよね。
折よくデイキャンプツーリングに誘われたので、そこで水蒸気炊飯デビューしてみよう。水蒸気炊飯カレーライスを作って、お昼ごはんにするもくろみだよ。
デイキャンツーリングにいってくるよ
さて、水蒸気炊飯アイテムを詰め込んで、デイキャンプツーリング当日。
ゴールデンウィークということで、道中はたくさんのツーリングライダーに遭遇。天気も良いし、温かいしまさにツーリング日和。
八重桜も綺麗だった。
道の駅はバイクだらけで、なんだかうれしくなるね。
荷物はデイトナの2wayシートバッグにタープにチェア&テーブルと焚き火台。あと、オガライトやらを詰め込んだよ。
2wayシートバッグは、20リットルという容量が程よいし、天面がフラットなので追加で上に荷物を載せるのも楽々。まじで名作バッグだと思う。
なんといっても積載時の見た目がスマートで最高に良い。
天面の荷物はロックストラップの幅16mmモデルで固定。ロックストラップには幅が何種類かあるけど、幅によって長さも変わってくるので注意してね。
2wayシートバッグには、ちょうど良い位置にD環があるので、固定楽々よ。
サイド部分にウェビングが設けられているので、そこにドリンクホルダーを付けて真空タンブラーをいれといた。真空タンブラーにコンビニのアイスコーヒーを入れておくのがお気に入り。
さくっと目的地に到着して設営。
デイキャンプにはタープがあるとそれっぽくなって映えるので、今回は新作のマエヒロシェルターを借りてきたよ。
本来はテントに装着して前室を作るものなんだけど、単独だと設営簡単広々タープになるのよ。
しかも重量1.35kgで、収納サイズも44×Φ10cmと超コンパクト。キャンプチェア程度の収納サイズなのよ。
設営完了。良い感じでしょ。
水蒸気炊飯をやってみる
さて、いよいよ水蒸気炊飯を駆使してのカレーライス作り。
今回は焚き火台で調理したいので、焚き火台、着火剤、火吹き棒、燃料(オガライト)、あとはアーミークッカー。
材料としては、米一合分とレトルトカレー。レトルトカレーは米一合分に対して足りるように容量200gくらいのを奮発したよ。
以前も使ったデイトナのツーリングフラットグリル。収納時はぺったんこになるし厚手のステンレスを使ってるので変形も少なくて非常に使いやすいコンパクト焚火台。網があるので調理能力も高い。
着火剤は個人的にこれ一択。大抵のホームセンターで取り扱ってるので、amazonで買うよりそっちのが安い気がする。
そしてオガライト。今回は2本持ってたよ。シートバッグに入れる時は断面だけ注意してね。
まずは中子に米を投入。研いで適量の水を入れたら、30分~1時間くらい吸水させるよ。アーミークッカーは一合炊きの目安線があるのでラクチン。
ちなみに間違えて最初は蓋に米を入れてしまった。3パーツとも似たような形なのよね。水を入れる目安の線が見つからなくて説明書を読み直したよ。
設営前に吸水準備だけやっておくと時間配分に無駄がなくて良さそう。
無洗米ならもっと楽だったかも。
飯盒の本体部分にはレトルトと水を入れておこう。
30分から1時間ほど吸水させたら、米入りの中子を飯盒本体にセット。
あとは蓋をして焚き火に乗せるだけ。簡単すぎる。
レトルトカレーを入れた部分の水が沸騰して、その蒸気が中子に行って加熱調理してくれるって塩梅。
この手の飯盒は、蓋が蒸気で外れないようにフック部分が付いてるのね。
ひたすら待つよ。
オガライトはわりと火力が安定してるので、時々火の具合を見るだけで良かった。
蓋からの蒸気漏れも落ち着いてきたので、開けてみたらめっちゃ良い感じ。これ、米が立ってるってやつじゃないですか。もちろん水蒸気炊飯なので、焦げなんて皆無。
中子を取り出してみたけど、これにカレー掛けたらあふれるじゃん。どうしよう。
と、悩んでたらデイキャンプツーリングのメンバーからナイスなアドバイス。
「蓋を重ねてひっ繰り返して、蓋を皿にするのが正解じゃないの?」と。
なるほどそれだ。やってみよう。
まずは取り出した中子。
そこに蓋を被せる。炊飯時に蓋が空くのを防止するフック部分がそのまま皿の持ち手になるみたい。
えいやとひっくり返した状態。中子をバシバシ叩いて米を落とすよ。
そしてレトルトカレーを盛り付けて完成。最高じゃん。持ち手が予想以上に効果的で、すごく持ちやすい。なんなら持ち手を活かしてフライパンとしても使うことができるみたい。焦げには注意。
メンバーがハンバーグをくれた。これでハンバーグカレーだぜ。さらに高い次元に到達してしまった。
米に関しては、むらなくきっちり炊けていて、控えめに言って最高。失敗要素も少ないし、焦げ付かないから洗い物も簡単。
これは流行るわけですわ。素晴らしい。
まとめ
水蒸気炊飯はもちろん、蒸し料理なんかにもつかえるし、見た目もかっこいいし、2合炊き飯盒凄くオススメ。ちょっとかさばるので、ケースかに入れてバッグにぶら下げて運ぶことができるとより良い気がする。
ちょっと専用ケースもあるみたいだけど、バイク積載にベストかはわかんないので、自作してみても良いかも。
レポート:若林浩志