文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
ビーライン「ビーライン モト2」テスト&レポート
人気のシンプルナビがマップ表示を採用して実用性大幅アップ
ライダー用ナビゲーションはスマホ画面にナビアプリを表示させることが主流。これを踏まえてオートバイ側とスマホを無線接続してメーターパネル内にナビ画面などを表示する「スマホリンク機能」を備えた車種も増えてきた。ただしこの機能を備えているのは大型液晶メーターを採用した最近のモデルに限られる。
「ビーライン モト」は車種を問わず簡単に装着でき、必要充分な情報を提供してくれる小型スマートモニターで、19年に発売されて世界中に愛用者を増やしている。そしてよりオートバイでの使い勝手を高めて登場したのが「モト2」だ。
前モデルは曲がる方向の矢印表示がメインだったが、モト2はシンプルなマップも表示されるようになったことが最大の特徴。加えて曲がるポイントの約40m手前でLED点滅とビープ音で知らせてくれる機能も追加され、見落としが防げる。モニターは高輝度IPS液晶となり、表示域サイズも約2倍に拡大。簡易マップと曲がるポイントまでの距離、曲がる方向の矢印が一緒に表示されていてもゴチャ付いた感はなく、前モデルよりも断然判りやすくなった。
目的地検索や経由地の設定などはスマホ側アプリで簡単に行え、ルート案内は時間優先の「最速」、のんびりツーリング向きの「FUN」、前モデルと同じ矢印表示のみ3種類から選べる。
スマホはジャケットのポケットに入れておけばいいし、モト2本体はIP67の防塵防水構造なので振動や雨によるトラブルの心配も不要。新たなツーリングスタイルを提案してくれるガジェットだ。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
前モデルユーザーの要望を反映した設計だけに、使いやすさは飛躍的に向上した。LEDの点滅表示は想像以上に有効だが、流れの速い幹線道路だと40m手前での点滅は遅く感じる。点滅タイミングとビープ音量が調整できればより使いやすい。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海