文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
デイトナ「モトスマートモニター」テスト&レポート
オートバイ専用設計の大画面スマートモニター
Bluetoothによってスマホの画面を表示させ、高い視認性と操作性を実現するのがスマートモニター。もともとは自動車用に開発されたガジェットだが、振動や雨、熱によるスマホのトラブルも防げるとあって、オートバイでの使用を前提にした製品も続々と登場してきた。
既存製品の多くはモニターサイズが5インチ前後だが、デイトナの新製品は7インチの大画面モニターを採用。ナビアプリ使用時のマップ表示が大きいことはもちろん、目的地検索や各種設定、Bluetoothインカムを使った電話の発着信といったタッチパネル操作がストレスなく行なえ、付属のカメラによるバックモニター機能も備えている。
ライダーの走行環境を知り尽くしているデイトナだけに、堅牢な作りも特徴。本体はIP66相当の防塵防水構造で、マイナス20度の極寒から70度の灼熱までの温度テストと7Gの振動テストもクリア。2点保持の取り付けマウントでハンドルバーにガッチリと固定できることとあわせ、ハードなツーリングにも安心して使える。
Android Auto、Apple CarPlayの両方を試してみたが、画面が見やすいうえにスイッチ操作に対するレスポンスがよく、電話音声の遅延もほとんど感じない。インカムを使えば目的地の検索も声だけで行えることと、本体右上の物理スイッチを押すと即座にリアカメラの映像へ切り替わるのも便利だ。
スマートモニターとしての機能は秀逸。ただしサイズが大きいので車種によっては装着できないこともありそう。購入前にシュミレーションすることを推奨する。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
リアカメラ付きだけに、「どうせなら前後2カメラのドラレコ機能を」と思うが、ドラレコ機能を搭載すると価格が上がるし、配線も面倒になるのが悩ましいところ。2点マウントゆえにワンタッチで着脱できないところも改善して欲しい。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海