※本企画はHeritage&Legends 2024年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
憩いとアイデアを提供する、他にない店作りがウリ
ナップスが’22年秋に立ち上げた新ブランド『Naps Sports』。ブランド初のオリジナル製品として発表されたハヤブサ向けのフルドライカーボンボディキットで、同キットを纏った車両“フルドライカーボンボディHayabusaコンプリート”をフルコンプリートとして限定で発売。同車は’22年の隼駅祭や’90年代車厳選中古車を販売する『Naps Sports Vintage(’23年春スタート。以下、NSヴィンテージ)』とともに、’23年の東京モーターサイクルショーの同社ブースでお披露目したから、目にした読者も多いことだろう。
ここに紹介するのは、Naps Sportsブランドを推進するため、旧・ナップス東名川崎インター店をリニューアルし生まれ変わった『ナップス モトテラス東名川崎』だ。早速、そのコンセプトなど、店長の小川さんと同ブランドをプロデュースするナップス戦略事業部の福島リーダーに、その目指すところを聞いていこう。
まずは、リニューアルの意味とモトテラスの名称由来から。
「Naps Sportsの製品を一堂にご覧いただく店舗の立ち上げが課題だったのですが、そこで候補となったのが、現在のモトテラス東名川崎なんです。ここは関東の中心に位置していてアクセスが良かったことが、第一の理由ですね」(福島さん)
「モトテラスについては、まずこの店舗社屋が外光を多く取り込む明るいデザインで、店内にいてもまるでテラスに出ている暖かさがあります。そしてナップスは“For all Riders”をテーマに謳っています。別に買い物をしてもらわなくてもいい。新しい製品を探してもらう発信地、そしてライダーがゆっくりくつろげる空間を作りたい。そんな思いでネーミングしたんです。そうそう、まだ準備できていませんが、コーヒーやどら焼きを販売するコーナーも作るんですよ」(小川さん)
そんな同店、入ってすぐにNSヴィンテージの販売車両群やナップススポーツのハヤブサ&Z900RSのデモバイク、そして同社が力を入れる、電動アシスト自転車の各コーナーが目に飛び込む。
「イチ推しはNSヴィンテージの車両です。ゼファーシリーズと2スト・レーサーレプリカを軸に’90年代の車両を扱いますが、実車を確認してもらいながらゆっくり商談ができる。車両は京都八幡店や春日井店でも展示しますが、この規模の台数が揃うのはモトテラス東名川崎だけ」(福島さん)
「ナップス スポーツのHayabusaとZ900RSは弊社パーツとともに、周辺パーツを選んでもらうことでコンプリート風に仕立てられます。Z900RSの方はパーツが単品購入できますから、じっくりカスタムを進めていただくのもいい」(小川さん)
近くに教習所もあるそうで、電動アシスト自転車で通い、ヘルメットや用品もウチで選んで、最終的には大型二輪免許を取ってビッグバイクを購入していただけるといいですね、とおふたりは笑う。
家族連れで訪れても楽しみや新しい発見がある、そんなナップス モトテラス東名川崎に注目だ。
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ゼファーと2ストレプリカに自信あり! ’90年代絶版名車を極上仕上げで提供
「ターゲットは’90年代、街中をリアルに走ったゼファーシリーズや2スト・レーサーレプリカにもう一度乗りたいと考える年齢層。2ストについては、“こんな楽しいバイクが過去にあったんだ”と若いライダーにも気づいてほしい」と福島リーダー。そうした車両を維持するための純正廃番パーツの復刻もNSヴィンテージのテーマだ。購入車は全国のナップスで、整備や修理などアフターサービスが受けられる。
厳選した極上中古車をベースに90箇所におよぶ点検と修理・調整を行い販売するのがNSヴィンテージの車両群。取材時には走行距離36㎞というゼファーχも店頭に並べられていた。仕上げられた車両は逐次、ナップスのHP内にあるNSヴィンテージページ(https://n-sports.naps-jp.com/vintage/)にアップされる。
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並べられるパーツや用品も店舗性格に合わせて特化されている
「NSビンテージ車両群の展示に合わせ’90年代車向けカスタム&メンテナンスパーツを充実させました」(小川店長)。ヘルメットコーナーが大きいのは、本文にも記した教習所が近くにあることを意識したから? 「PITでは、スクーターのパンク修理から、請け負いますよ」とも。
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Z900RSで目指すのは『YOKOHAMA STYLE』! 新スタイルの提案だ
ナップス本社が横浜市桜木町にオフィスを構えることから、NAPS SPORTS Z900RSに与えられたコンセプトは、“YOKOHAMA STYLE”。「Best of Breed (最高の組み合わせ)」を目指し、Napsが創造する究極の「走る」「止まる」「曲がる」「魅せる」を具現化した、ONE&ONLYのカスタムバイクという。’90年代のカスタムブーム、第3京浜ブームを知る世代にはグッと来るネーミングと、その進化にも期待は高まる!