文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二
BMW「R 12 nineT」ライディングポジション・足つき性
シート高:795mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

車格はこのクラスにしてはかなりコンパクト。足つき性は極めて良好で、優れた造形のタンクはすばらしくホールドしやすい。自然な前傾姿勢だが、ハンドルが少し広めに感じるライダーもいるかもしれない。だが、その分ハンドルにしがみつくような強引な操作はしやすい。

BMW「R 12 nineT」各部装備・ディテール解説

基本的なフォルムは前モデルから踏襲し、外観も近いデザインだが、新設計のチューブラー・スペースフレームを採用し、エアボックスの位置などが変更された。

ヘッドライトはデイタイムランニングライトつきのLED。試乗車はアルミ製のウインドシールドを装着し、フロントマスクを精悍に仕立てている。

初回生産限定モデルはオプション719の「ビレットパック」を装備し、バーエンドミラー、左右のレバー、リザーバータンクキャップなどがビレットとなる。

標準装備のメーターはアナログ2眼だが、初回生産限定モデルはフルカラーの「マイクロTFT」メーターを装備。

空油冷のフラットツインは基本的に前モデルからの踏襲。パワーは109PSでタンク下の吸気ダクトは廃止に。

重低音の効いたサウンドを奏でるマフラーは左サイドの2本出し。サイレンサーは細身のポリッシュ仕上げだ。

スポークマウントをリム上に並べた、独特なデザインのスポークホイールは標準装備。フロントフォークはΦ45mmの倒立、タイヤはコンチネンタル製。

ブラック仕上げのアルミスイングアームは片持ち式で、シャフトドライブのケースも兼ねた構造。リアショックはプリロードと伸側減衰調整が可能なタイプ。

新フレームの採用にともない、アルミタンクは前後長が30mmほど短くなった。STDのカラーはブラックとグリーンの2色。

肉厚でロングランも快適にこなせそうなシート。セパレートタイプで、シングルシート風になるリアハンプカバーは初回生産限定モデルでは標準で付く。
BMW「R 12 nineT」動画・写真
The all-new BMW R 12 and BMW R 12 nineT
www.youtube.comBMW「R 12 nineT」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2140×870×1070mm |
ホイールベース | 1520mm |
シート高 | 795mm |
車両重量 | 222kg |
エンジン形式 | 空油冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1169cc |
ボア×ストローク | 101×73mm |
圧縮比 | 12.0 |
最高出力 | 80kW(109PS)/7000rpm |
最大トルク | 115N・m(11.7kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
ステアリングヘッド角 | 62.3° |
トレール量 | 110.7mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ265mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
メーカー希望小売価格 | 253万5000円~(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二